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山本
2025-09-13 16:14:45
3567文字
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幼馴染シリーズ
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幼馴染との恋愛論番外編・夫さんと不倫三人衆
現パロ幼馴染夫婦🐯🕒♀。
pixiv連載9/13更新話の掘り下げ小話。🐯メインの話。
ローがその日退勤時間を四時間を過ぎてやっと帰ろうと疲労感でいっぱいながら更衣室で帰り支度を整えると、帰路につくべく更衣室のドアノブに手をかけ開けかけた時、更衣室ドアからほど近い場所から会話が聞こえた。
「それはヤバいっしょ〜!いくら妊娠したって言ったって女捨てられたらねェ」
「ですよね〜?立つ時はよっこいしょとか言うしもうオッサンにしか見えないっすよ!」
「それなんだよねェ。しかも子供産むとやたら強気になって反抗してくるし。だからおれ前の嫁と終わったし。ミルク代だとかオムツ代だとか料理もしない癖に。その上離婚する時はモラハラだとか言って慰謝料だの養育費だの金のことばっか!だからおれ今の奴と籍入れてないし生活費もおれが管理して最低限しか渡してないッスもん」
「そうなんだよな〜!!おれのとこも子供の塾塾っていくつも通わせておれにもう少し帰ってこいだの無駄遣いするなだの子育てをしろだのさァ。女捨ててるんだから家事と育児くらいお前がやれっての。こっちは忙しい分たまには癒されたいんだからそれなりに金もかかるに決まってんだろ。四歳児に英会話だのピアノ教室だの学習塾だのさ、何でもかんでも塾塾塾塾って人任せにすんなっての」
スッと僅かにドアを開け外を伺うと、内科医のジョーと循環器内科の看護師ブロワーに泌尿器科の看護師カーンがいた。ジョーがローより年上の先輩医師でブロワーがローとタメ。カーンがブロワーより年上だったはずというローのアバウトな知識である。
廊下の外では人間性を疑う会話を楽しげに活き活きと繰り広げる最低男三人組。聞いてるうちにローの中で彼らに蔑ろにされるサンジという図で会話の内容が再生されてしまう。
ふつふつと込み上げてくる怒り。どうしてくれようと悩む暇もなく息の根を止めてやるという思いが即脳裏に浮かぶ。が、息の根を止めてしまってはサンジとそのお腹にいる自分たちの子供を加害者家族にさせてしまう。それは駄目だとの思いで、せめて社会的抹殺を即決した。
パッとドアを開け姿を見せるとギクリと表情を強ばらせる三人。堂々とそんな人目につくところで馬鹿丸出しの人間以下な会話をしておいて何故そんな顔をすると思いはしたが、この三人の社会的抹殺のために感情を押し殺す。
「興味深い話が聞こえたが何の話をしていたか聞いても?良かったら酒でも飲みながら聞かせてくれ」
まるで三人の話していた不倫談義に興味津々のように思える発言。不倫三人衆は一気に安堵。ヘラヘラと笑い、愛妻家ぶってもやっぱり男はそうだよなと笑って内科医のジョーに馴れ馴れしく肩を組まれた。
殺意を押し殺し、ジョーの言葉には返事はせず。着替えてくるから待っていてくれと言う三人へ楽しみにしていると笑みを浮かべた。
そして、居酒屋の半個室。人生で片手の指の数より少ない回数しか酔ったことがないローの前で三人がベロベロになっている。真っ赤な顔でテーブルに突っ伏したり壁に寄りかかったりと散々な有様だ。
「ほう、なるほど。自分の嫁にはプレゼントを贈らず不倫相手にはブランドバッグにアクセサリーに高いプレゼントに高いメシにと尽くすって手段か。お前たちは医師より給料が低いだろうにどうしてるんだ?」
「え〜?おれァー
……
しごほでいそがしーって
……
いえ、かえんらい、れ
……
うぅ
……
」
「潰れてないで説明してくれ、ホラ!」
「いだ!!いだいぃ〜。う゛っ」
「チッ
……
吐くなよ?ほら、どうやって不倫相手を捕まえてるんだ」
「まっちんぐ、あぷりですぅ」
「マッチングアプリ
……
じゃあお前はどうなんだ」
「おれはぁー、いっしょにしゅんでるオンナのオンナともらちをチロっとぉ」
ぐでんぐでんの三人に白状するだけ白状させて録音を始めて一時間弱のスマートフォンをちらりと見やる。最初こそ嬉々として自身の妻や内縁の妻を蔑み、こき下ろし、嘲笑っていた三人も既にその元気はなく声にも力はない。
「じゃあスマホを見せてもらおうか。全員そのスマホで不倫相手とやり取りをしてるんだろう?手練手管に不倫相手とのやり取りって奴を教えてくれよ。ほら、まさか見せられねェほどモテねェとは言わねェよなァ?」
ローの言葉に反論すらできずのたのたとスマートフォンを出す三人。出すだけ出して動きを止めるので出しただけじゃ見られないと言ってやると、三人はもう苦しそうにロックを解除してローへ差し出した。
「おいおい、まさかおれに他人のスマホを勝手に見ろってのか?教えてくれるってならしっかり操作して見せろ」
「
……
むり。勝手に見てくれ」
「おれもぉ」
「見ていい、から。うぷっ」
「なら勝手に見るぞ?何があっても後から文句は一切言うなよ。いいな?」
「言わない
……
から、もぉ
……
むりれすぅ」
「すきにしてくれ。もぉのめらい」
「
……
いいまひぇん」
言質をとって三人のスマートフォンを手に取り、両手に一台ずつ持って操作する。まず三台とも設定を操作して勝手に画面オフにならないように弄ってゆっくり証拠探し開始。トークアプリにマッチングアプリ、データフォルダにメールや電話帳と徹底的に探して不倫相手の数とわかる限りの関係の年月、会話内容にハメ撮り画像や動画をスクショやメール添付などの形で自分のスマートフォンへと送って証拠集めは完了。設定を戻しメールやスクリーンショット画像などの痕跡を全て消し去って設定を戻した。
用の済んだスマートフォンを三人に返却してポンと置く。最後に三人の住所を知るために見渡した。
「おい、おれはそろそろ帰るから会計をするぞ。財布を出せ」
「んえぇ〜?」
「うぅ
……
しゃいふぅ
……
」
「ごえんらはい、もぉのえまへん」
「ったく
……
勝手に財布を探すぞ」
録音に入るよう宣言して財布を探って取り免許証の存在を確認するとわざと口を開いた。
「
……
はァ、今日は払っておくから帰るくらい自分で帰れよ」
それだけ録音に乗せたところでスマートフォンを手に取り録音終了。カメラで三人の免許証の名前と住所だけを撮って財布を返した。名前と住所が一致するよう撮影したのみで一円もとってなどいない。
しっかりとした足取りでさっさとその場を去り自腹で会計をして居酒屋から移動。ネットカフェに一旦入って三人それぞれの不倫しまくりの証拠を仕分けて整理。アプリなどを使ってネットカフェの設備で証拠画像やスクリーンショット画像を印刷していく。動画や音声ファイルは直接相手へ送るものとしてテキパキと作業を進めネットカフェを退店。タクシーに乗り三人の家を訪ね深夜の訪問を詫びつつ不倫の事実と証拠を譲渡。そのついでに名刺を渡し、何か問題が発生したりプライバシーの侵害を主張されたらこの名刺を出して病院に事実を洗いざらい話してローを巻き込むよう言っておいた。
証拠は渡したが別れるも別れないも問題にするもしないも自由。証拠を使うも使わないも、名刺を使うも使わないも自由としてやっと帰路についた。
ローは今できることはやり終え翌日は休み。置き去りにしてしまった車を休みの日のうちに取りに戻って更に翌日、ローが出勤すると院内職員中に三人の不倫事情が拡散され騒然としていた。どうやらローが証拠を渡した翌日、三人は朝から証拠を突き付けられ大喧嘩に発展。ジョーとブロワーの妻は捏造だと言い逃れをされ、逆にプライバシーの侵害と責め立てられたためローに言われた通り病院へ洗いざらいバラしてローを巻き込む形をとった。
ローはそのため居酒屋で録音した会話内容を再生して暴露。こんな倫理観も常識もない人間が職員としていては信用問題に関わる、ましてや妻帯者として許せずやった。三人より自分が悪いと思うなら処分してくれと言うと、ローの処分は保留に。ジョーとブロワーの処分の検討に至った。
ちなみに、カーンは証拠を突き付けられ口論の末内縁の妻を暴行。つけあがるなよと言い放ち仕事に向かった結果、暴行の被害届を出されてしまい病院へ警察が訪ねてくるという事態に発展。任意同行からの逮捕、書類送検ということでクビになった。その流れで複数人との不倫であることや言動が医療従事者としての倫理観皆無という判断が下されたジョーとブロワーも解雇。同時に両者とも離婚となり病院は大騒動となった。
職員の中で広まっていく不倫三人衆の噂に伴い、愛妻家のローには許せなかったらしいとローが潔癖の愛妻家として噂が広まり、多くの男性陣には敵に回すなとコソコソと言われるようになったのは公然の秘密。
ちなみに、女性陣と一部男性陣には概ね好評となってローを荒御魂のようにコソコソと言う連中は不倫三人衆と同類なのかと詰められるという実にギスギスした空気が生まれたが、これは別の話。
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