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傘道
2025-09-12 00:24:05
1360文字
Public
アキイト
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二人っきりのカウントダウン
相互さんへのプレゼントです。
『仲良し🧡🔦の🧡誕生日』の🧡🔦です。
きらきら輝く星空。
星と月を遮るものは荒野にはない。
キャンプ用コンロに乗ったステンレスケトル。
のんびりとお湯が沸くのを待つ間、星空を眺める。
お湯が沸けたので、二つのカップ形状のインスタントラーメンにケトルからお湯を注ぐ。
フォークを重しにして蓋を閉じてラーメンが出来上がるのを待った。
夜風が寒かったのか恋人が密着する。
ジャケットを掴んで寄り添う恋人。
ライトもアキラに寄り添い、温もりを感じていた。
スマホに設定したタイマーが鳴る。
「できたぞ。」
「うん、食べようか。」
翡翠とアクアマリンの視線が交差して二人は微笑む。
蓋を開けると湯気を立てるラーメンが顔を見せた。
ふうふうと息を吹きかけて十分に冷ましてからラーメンを啜る。
夜空の下でカンテラに照らされて食べるラーメンは特別な味がした。
もちろん恋人と一緒に食べているのもあるが、いつもの数倍美味しく感じる。
「あんまりキャンプをしないから、ちょっと憧れていたんだよね。」
小さな夢が叶ったようでアキラは嬉しそうな顔でラーメンを食べる。
そんな恋人の願いを叶えてライトは嬉しかった。
バイクに乗せてここに連れてきた甲斐があった。
どうしてキャンプで食べるインスタントラーメンは美味しいんだろう?
二人で話しているとライトのスマホからアラームが鳴った。
23:59を知らせるアラームだ。
「もうすぐだぞ。」
カップラーメンを置いて二人で一つのスマホを見つめる。
一つの影になるかのように、二人はさらに密着する。
日付が変わる直前、10秒前。
「10、9、8
…
」
きらきら輝く星空の下で二人の青年がカウントダウンを始める。
「3、2、1
…
」
ゼロ。
日付が変わる。
「アキラ、誕生日おめでとう。」
ライトはゼロになった瞬間にアキラにお祝いの言葉を贈った。
今、日付は恋人であるアキラの誕生日になったのだ。
『誕生日になる瞬間を恋人とカウントダウンして迎える』
二人の目的であり、願いであった。
多くの人に慕われている恋人。
誕生日には予定がいっぱいありそうなのに。
「日付を変わる大事な瞬間は恋人と過ごしたい。」
そう言って予定を空けてくれたのだ。
そんな恋人の期待に答えるためにライトも休みを確保した。
どんな願いだって叶えてやる。
そんな思いで誕生日に何がいいか聞いたら、アキラは照れながらカウントダウンをお願いしたのだ。
そして小さな願いで夜空の下のインスタントラーメンだった。
ささやかな願いであったため、瞬きをした後に本当にいいのか?と聞いた。
すると蠱惑的な笑みで恋人は聞き返す。
「もっとおねだりしていいのかい?それじゃあ
…
ライトさんの時間が欲しい。ライトさんが欲しい。」
そんなものとっくに持っているのに。
ライトの時間も身体も心もアキラのものなのに。
「全部くれてやる。」
それでもプレゼントとして贈る。
まだ物足りないというなら全てを捧げよう。
夜空の下の憧れも。
カウントダウンも。
この後、拠点に戻って過ごす甘いひとときも。
全てアキラとライトのものだから。
カウントダウンを達成した二人は抱きしめ合いながらキスをした。
今日は素敵な誕生日。
来年も恋人の願いを叶えて。
ずっと、ずっと幸せな誕生日を迎えられますように。
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