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三毛田
2025-09-11 22:16:11
1071文字
Public
1000字5
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12 012. まっすぐ君に届くのなら
12日目
それでいい
「好きだ!」
勢いのある告白は、驚いたように瞬きをする瞳に受け止められ。
ゆっくりと瞬きをした後、彼は何かを口にしようとして。でも、それは上手く言葉にならず消えていく。
「それは
……
」
「あ。冗談でもないし、仲間としての延長でもない。ちゃんと恋愛感情を、お前に抱いてる」
「
……
」
丹恒がこれから告げるであろう言葉を予測し、先に言葉を封じる。
やはりその言葉を継げようとしていたのか、彼はちょっと不満そうだ。
「好きだ。お前に、丹恒に
……
恋愛感情を抱いてるんだ」
「お前に、好かれる要素はないだろう」
どうも彼は自己評価が低いようで。
このままでは、いくら好意を伝えたとしても届かない。
「これから毎日、お前の良いところを一つ一つ伝えていくから。覚悟して」
丹恒の手を取り、耳元で告げる。
ビクッと肩が跳ねた。
そうして宣言通り、俺は毎日のように丹恒へ何処が好きかを告げ始め。
「穹、何やってるの?」
「ん? 丹恒の自己評価とか色々低いから、毎日好きなところを教えてあげてるだけ」
「楽しそう! ウチも、丹恒の好きなところ羅列してくね!」
「三月はやめろ」
「なにそれ! ヒッドーイ!」
むすっと頬を膨らませるなの。
丹恒は、本当にやめてくれという表情を浮かべ、首を横に振って。
「楽しそうなことをしているわね。私も、丹恒の好きなところを教えた方がいいかしら」
「姫子さんまで
……
」
「俺も伝えようか」
「ヴェルトさんも悪乗りしないでください」
大人二人が便乗して告げると、心の底からやめてくれという表情を。
「丹恒。それじゃあ、二人きりで?」
「それは
……
いや。そうだな。その方が、まだ心の傷は浅い」
思わず笑ってしまう。
「お手をどうぞ、護衛様」
笑いながら手を差し出す俺を睨み、そっと手を乗せてからちょっとだけ体を縮ませてラウンジを後にする。
「誘い方はどうかと思うが、いたたまれない気持ちになっていたから助かった」
「そう? みんなから、好きなところちゃんと聞けばよかったのに」
「お前からだけ、聞かせてもらえば
……
それでいい」
顔がにやけそうになって、慌てて手で隠す。
でも、遅かったようで丹恒はこちらを睨んでくる。
「俺の好意、ちゃんと伝わったか?」
「嫌というほど、伝わっている。なんだ。この返答じゃ不満か」
ちょっとだけたどたどしく。
それが、とても愛らしくて。抱きしめたいのを我慢。
「丹恒」
「どうした」
ちょっとだけ、手を強く握る。彼はそれを不思議そうに見て。
「お前が好き」
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