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かん
2025-09-09 19:38:37
15855文字
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何故か突然、クラスのお嬢様のボディガードに任命された
小田倉麗奈さん
〇〇:
…
お、お邪魔します
招かれたお家は、そこら辺では見たことないものだった。
いかにも頑丈な門に玄関までの長い道。
綺麗にされた絨毯にぴかぴかのシャンデリア。
促されたふかふかのソファは逆に、座りにくい。
「どうぞ
…
」
〇〇:あ
…
ありがとうございます
…
小田倉:
…
彼女のお父さんに、すごくいい匂いのするお茶と焼き菓子を出していただいた。
こんな豪華なティーカップ、持つのが怖い。
なんか
…
小田倉さんはこっち睨んでるし。
でも焼き菓子は美味しそう。
「すみませんいきなり連絡して」
〇〇:いえ、全然、大丈夫です
…
昨日突然、同級生の小田倉さんから連絡が。
"明日お時間ありますか?もしよろしければお伝えしたいことがございます"
固い文章に俺はビビった。
あまりに接点がない小田倉さんからのご招待。
というかただのクラスメイト、喋ったこともほぼない
…
しかも場所は彼女のご自宅。
昨日は寝られなかった。
〇〇:
…
お家、すごいですね
…
「いやいや、全然です」
〇〇:
…
全然なわけない。
彼女のお父さんは謙遜している。
ホンモノだ
…
「麗奈の同級生なんだって?」
〇〇:あ
…
はい
「麗奈と、仲良くしてくれてるそうで」
〇〇:
…
は、はぁ
…
?
彼女のお父さんはにっこり笑う。
小田倉:
…
〇〇:
…
小田倉さんの方を見るも、全く視線が合わない。
そんなわけはない。
いや、小田倉さんと親しいな、と思ったことは申し訳ないが一度もない。
まじでただのクラスメイト。
…
嘘、ついてる?
小田倉:
…
相変わらず、小田倉さんはこっちを睨んでる。
なんかあったか
…
なにか、怒らせるようなこと
…
〇〇:
…
小田倉:
…
思い出せ
…
思い出せどうにか
…
「●●くん」
〇〇:は、はいっ
…
「君にひとつ、頼みたいことがある」
〇〇:
…
頼みたいこと
…
「あぁ」
〇〇:
…
なんでしょう
「あまり大きな声で言えないんだか
…
」
「娘の麗奈に、懸賞金がかかった」
〇〇:
……
は?
「私の娘だからもかわからない、誘拐すればお金が手に入ると思ったんだろう」
〇〇:
…
え、あ、は
…
はい
…
?
「●●くん」
「麗奈のボディガード、やってくれないか」
〇〇:
…
はぁ?
「娘を、守ってくれないか」
〇〇:
…
え、え?
「頼むっ
…
この通り
…
」
仰々しく頭を下げる彼女のお父さん。
〇〇:や、やめてくださいっ
…
顔を上げてください
…
こんな
…
大人に頭を下げられるとこんな、言い表せない気持ちになるのか
…
「じゃあ、やってくれるのか?」
〇〇:ちょっと待ってください、ちょっと待ってください!
「なにか、問題が」
〇〇:あの
…
なんで俺なんですか
…
?
「ん?」
〇〇:いや、そんなことできませんよ
…
?
はっきり言って荷が重い。
自分はただの一般人。
そんなの別にプロのボディガード雇えばいいし。
それに小田倉さんと特に関係もない。
そもそも懸賞金とか意味がわからない。
自分とは生きてる世界が違う。
「あぁ
…
そのことなんだが、麗奈から聞いたよ」
〇〇:
…
え?
「●●くん
…
空手やってたらしいじゃないか」
〇〇:
…
へ?
「それも黒帯で、とても強いんだって?」
〇〇:いやっ
…
え?
「ボディガードにぴったりだ笑」
空手は、やったことない。
〇〇:あ、やってないです!空手とかそういうの一回も
…
ていうか喧嘩すらまともに
…
「謙遜しなくていい、正直強いんだろ笑」
〇〇:クソ雑魚です、めっちゃ弱いです、女の子にすら勝てません絶対!!
「いやいや笑、麗奈から聞いてるから」
〇〇:
…
小田倉さんっ!
小田倉:
…
っ
…
小田倉さんは慌てて目を逸らす。
またとんでもない嘘
…
〇〇:
…
無理です、そんな重大なこと
…
!
「頼むよ、君しかいないんだ」
〇〇:
…
いや、小田倉さんを守れるわけ
…
「そこをなんとか、頼むよ」
〇〇:プロの人雇えばいいじゃないですか!?なんで僕なのか理由が
…
「大丈夫、明日一日だけだから」
〇〇:
…
一日?
「あぁ、そのボディガードが雇えるまであとちょっとなんだ」
〇〇:
…
「一日、それなら大丈夫だろ?」
〇〇:
…
いや、でも
…
「それに、麗奈が、●●くんがいいって聞かないんだ」
〇〇:
…
え?
小田倉:
…
///
伏目がちにこっちを見ている。
〇〇:な、なんですか
…
?
小田倉:い、いえっ
…
///
そう言ってまた目を逸らされた。
なんで
…
?
「頼む、●●くん」
「麗奈のこと、守ってくれないか?」
〇〇:
…
小田倉:
…
お願いしますっ
…
〇〇:
…
小田倉:
…
一日だけ、明日だけなのでっ
…
それで終わりでいいので
…
今日初めて会った彼女の目に、嘘はない。
小田倉:
…
〇〇:
…
「
…
●●くん?」
〇〇:
…
はっ
…
すみません
小田倉:
…
やっぱり
〇〇:
…
わかりました
小田倉:
…
え
〇〇:ボディガード、俺でよかったらやらせてください
「ありがとう笑、よかったな麗奈」
小田倉:
…
///
〇〇:
…
小田倉さんは何故か顔を赤くして、お父さんはまた、にっこりしてる。
「●●くん、よろしく頼むよ」
〇〇:
…
はい
お父さんとがっちり握手した。
〇〇:
…
小田倉さん、よろしくお願いします
小田倉:はっ
…
ひ、ひゃいっ
…
!
〇〇:
…
?
小田倉:
…
よろしく、おお願いしますっ
…
!
〇〇:
…
?
「まぁリラックスして、ボディガードとか建前
…
小田倉:お父さんっ
…
!
「あぁ
…
すまんすまん笑」
〇〇:
…
?
「まぁ、追って連絡するよ」
〇〇:あ
…
はい
…
「今日は時間取ってくれてありがとう」
〇〇:いえいえ、こちらこそっ
…
お招きいただきありがとうございました
「玄関まで案内しよう」
〇〇:ありがとうございます
また、長い廊下を進んで行く。
…
そういえば
〇〇:あ
…
あのっ
…
!
「ん?どうかしたのか?」
〇〇:ちなみに
…
その、お金って
…
「あ、給料、そりゃもちろん
…
」
〇〇:そんな、いりません
…
!大丈夫です
…
「はははっ
…
優しいな笑」
小田倉:
…
///
〇〇:その
…
あれですあのー
…
懸賞金?みたいな
…
「あぁ
…
あー
…
」
〇〇:小田倉さんに掛かった懸賞金って
…
?
「
…
それは
…
」
小田倉:
…
なんか、バツが悪そうな顔をする2人。
〇〇:
…
おいくらくらい
…
?
「
…
10億」
〇〇:
…
ん?
「頼むよ、しっかり」
〇〇:
…
10万、です、よね?はは
…
ですよね?ね?
「10億」
〇〇:やっぱり無理です!!!
_____________________________________________
〇〇:
…
「〇〇、お箸止まってるよ」
〇〇:あ
…
ごめん
…
「ご飯、美味しくなかった
…
?」
心配そうに顔を覗かせる母。
〇〇:そんなわけないよ、今日もめっちゃ美味しい
「
…
うふふっ
…
」
〇〇:
…
なに
「
…
〇〇、好きな子でもできた?」
〇〇:は?
「ふふふ
…
隠さなくてもいいよ別に邪魔しないから」
〇〇:
…
全然違う
「えぇ?ほんとに〜?」
〇〇:全然違う!
「へぇ〜」
〇〇:恋愛なんかよりもっとやばい
…
「なに?お母さんに教えて?」
〇〇:
…
言っていいのかもわからない
「えぇ笑、やっぱり好きな子できたんでしょ〜」
〇〇:だから違うって全然、そういうんじゃないから
「そういうんじゃない笑?」
〇〇:
…
その、結局小田倉さんは
「小田倉さん笑、その子なの?」
〇〇:
…
とにかく、なんでもないからっ!
「ふふふ
…
明日は?晩ご飯食べるの?」
〇〇:
…
なくて大丈夫
「わかった」
母はそう言って台所へ向かった。
〇〇:
…
もし
…
彼女になにかあったらどうする?
10億だ
…
10億。
自分が一生働いても稼ぐことのできない大金。
それを自分が守るって
…
あまりに
…
そもそもなんで、小田倉さんは自分に
…
?
頭がぐるぐる回って、回る。
とにかく、明日何も起きませんように。
そう願って、布団に入った。
_____________________________________________
〇〇:
…
翌日早朝。小田倉家玄関。
結局あの後一睡もできず。
寝不足で頭がぼーっとしてる。
何も考えたくない
…
気づいときにはお金が
…
10億が
…
ちらつく。
〇〇:
…
無理無理無理無理
やっぱり断ろう。
「●●様」
〇〇:うわっ!
気づいたら後ろに人が立ってた。
朝からピシッとした髪型に服装。
長身で薄いメガネ。
「おはようございます」
〇〇:お、おはようございます
…
「執事のものです」
〇〇:あ、執事さん
…
どうも
…
本当にいるんだ
…
まんまの人
…
「朝早くから、気合が違いますね」
〇〇:あーいやこれ
………
あはは
…
はい
…
緊張で寝られませんでした、なんて言えない。
「お嬢様は、まだ眠られております」
〇〇:
…
ですよね、まだここで
…
「●●様には、お嬢様を起こしてきてください」
〇〇:
…
なんで?
「ボディガードですので」
〇〇:いやそれ執事さんの仕事じゃ
…
「お嬢様に何かあっても、いいんですか?」
〇〇:
…
執事さんは左手で1を、右手に0をつくった。
〇〇:くっ
…
「それに、起きたとき●●様がいらっしゃると、お嬢様も喜びます」
〇〇:嬉しくないでしょ
…
いきなり男が女性の部屋とか
…
よくないです
「お嬢様に何かあっても、よろしいんですか?」
〇〇:
…
ずるいっ!そのやり口、ずるい!
「ご案内します、こちらへ」
〇〇:
…
あああああああ!!!
「お静かにお願いします」
〇〇:
…
すみませんっ
…
「こちらです」
〇〇:
…
おぉ
思わず圧倒された。
彼女の部屋のドア、あまりに豪華だったから。
そこら辺の玄関よりずっと大きくてすごい。
「もう間もなく、お嬢様が起きられる時間です」
〇〇:早いですね
「まぁ
…
いろいろ」
〇〇:
…
そうですか、じゃあノックして
…
「おひとつ、注意を」
「お嬢様は
…
なかなか起きられません」
〇〇:
…
はぁ
「しっかり、気を確かに、お願いします」
〇〇:
…
俺そんなやばい奴じゃないで
「もしお嬢様に何かあったら、わかってますね」
〇〇:
…
うす
「では、よろしくお願いします」
執事さんは、下へ降りて行った。
〇〇:
…
はぁ
コンコンコン
〇〇:お、おはようございます
…
朝、ですよー
…
?
〇〇:おーい、小田倉さーん
〇〇:起きてー、朝ですー
〇〇:
…
大丈夫ですか?
〇〇:小田倉さん?いますよね?小田倉さーん!
〇〇:大丈夫ですかー!?
〇〇:
…
開けますよ?
〇〇:いいんですね、開けますよ
〇〇:
…
言いましたからね、開けます!
ガチャッ
〇〇:
…
うわ
中は美しい部屋だった。
異性の部屋に入ったことない自分でもわかる。
他とは違う。
机も椅子も、電気もカーテンも。
真ん中にある大きな望遠鏡。
なんか全部見えそう。
そして何より、大きなベッド。
心地のいい、柔らかい笑顔で眠る小田倉さん。
〇〇:
…
よかった
……
小田倉さん、起きて
小田倉:
…
〇〇:小田倉さん、小田倉さん
…
小田倉:
…
〇〇:
…
近くで見たら、すごく綺麗な顔。
とんでもなく美人。
〇〇:お
…
小田倉さん
小田倉:
…
全然起きない。
〇〇:
…
死んだ?
〇〇:小田倉さんっ!小田倉さん!?
小田倉:
…
ふふ
…
〇〇:あ、よかった
…
小田倉:〇
……
〇〇
……
〇〇:
…
へ?
小田倉:
…
ふふ
……
名前
…
呼ばれた
…
?
〇〇:
…
小田倉さん?
小田倉:
…
寝言
…
?
〇〇:
…
おだ
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ
〇〇:うわっ!!!
目覚まし時計が鳴り響く。
小田倉:
…
ん
……
んんっーっ
…
〇〇:
…
あ、小田倉さん
…
小田倉:
…
〇〇くん
…
〇〇:おはよう
…
小田倉:
…
なんで
…
?
ベッドから体を起こす。
〇〇:
…
一応その、ボディガードとして
…
〇〇:あ、嫌ですよねごめんなさいすぐ
小田倉:嬉しい
…
です
…
///
〇〇:
…
へ?
小田倉:
…
〇〇さんっ
…
〇〇:は、はい
…
小田倉:今日一日
…
よろしくお願いします
〇〇:
…
よろしく、お願いします
ベッドの上で、握手を交わした。
小田倉:ふふ
…
///
寝起きでふわふわしてる、無防備な小田倉さん。
心拍数が上がってる。
〇〇:
…
執事さんが、朝ごはんできてるって
…
小田倉:
…
〇〇くん、朝食べられました?
〇〇:
…
まだです
小田倉:
…
もし、よかったらなんだけど
…
一緒にどうですか?
〇〇:多分俺の分ないでしょ
…
大丈夫ですお気になさらず
小田倉:今日は〇〇くんが来てくれるから、豪華なんです!
〇〇:
…
小田倉さんが言う豪華ってどれくらいのレベル?
朝からとんでもなく食べることになるの?
小田倉:
…
一緒に、食べませんか
…
?
〇〇:いやー
…
そんな勿体ない
…
小田倉:とても美味しいので、〇〇さんにも食べて欲しくて
…
〇〇:
…
あー
…
うーん
…
小田倉:〇〇さんと一緒に食べたいです!
〇〇:
…
小田倉:一緒に
…
食べたいです
…
〇〇:
…
じゃあ
…
いただきます
…
小田倉:はいっ!じゃあ、行きましょう!
テンション高い
…
〇〇:
…
小田倉さんは自分が思うより明るいし
…
嫌われてはなさそう
…
?
〇〇:
…
小田倉:では、行ってまいります
「いってらっしゃいませ」
〇〇:
…
うっ
…
い、行ってきます
…
胃から戻りそうなのを必死に下へ下へ
…
朝からとんでもなく食わされた。
まじで豪華すぎる、食べきれない。
でも隣でにこにこ美味しいかどうか確認する小田倉さんが
…
これボディガード関係ないし
…
「●●様、よろしくお願いします」
朝からびしっとしてる執事さん。
〇〇:
…
学校行かない選択肢はないんですか?
「ありません、いってらっしゃいませ」
〇〇:一日くらい休んでも大丈夫
…
「勉学をサボるわけにはいきませんので」
〇〇:
…
命より大事なのか
…
小田倉:〇〇さん、いきましょう
〇〇:
…
はい
…
っておぉ!
玄関の目の前に、真っ黒のリムジン。
いっつも乗ってるやつ
…
〇〇:うわぁ
…
これすご
…
「お嬢様、ではリムジンへ
…
小田倉:今日は歩いて行きます
〇〇:
…
は?
小田倉:〇〇さんと、歩いて向かいます
〇〇:お、小田倉さん
…
俺ちょっとリムジン
…
小田倉:〇〇さん、いきましょう
〇〇:いやいやっ
…
安全上!車で行った方が
…
「かしこまりました」
〇〇:ちょっと
…
!執事さん止めないと!
小田倉:〇〇さん!いきましょう笑
〇〇:リムジン
…
リムジーン!!
リムジンは走り去ってしまった。
〇〇:
…
「いってらっしゃいませ」
小田倉:行ってきます
〇〇:
…
あ
ご機嫌に歩く小田倉さんの後をついて行く。
〇〇:小田倉さん
…
!あんまり離れたら
…
小田倉:大丈夫です笑、早くいきましょう
〇〇:いやいや
…
じゅっ
…
小田倉:じゅ?
〇〇:
…
十分、気をつけましょう
小田倉:ふふっ
…
大丈夫ですよ
小田倉:〇〇さんが守ってくれます
〇〇:
…
小田倉:ゆっくりしてたら、置いていきますよ〜
〇〇:ちょっ
…
小田倉さん
…
!
「お、〇〇おはよ」
〇〇:はぁ
…
はぁ
…
はぁ
…
おはよぉ
…
「なんでそんな走ってんの?」
〇〇:いや
…
はぁ
…
あのっ
…
小田倉:はぁ
…
ふふ
…
ふふっ
…
「おぉ
…
小田倉さん
…
おはようございます」
小田倉:おはようございます
「え、2人一緒に来たの?」
〇〇:
…
まぁ、うん
…
「珍しいね、なんで?」
〇〇:
…
小田倉さんのボディガードをすることは、周りには秘密にしなければならない。
本当はベラベラ喋りたいんだけど
…
〇〇:
…
たまたま、道で会って
「えぇ?小田倉さんいっつも車じゃん」
〇〇:
…
「小田倉さん歩いて来たの?」
小田倉:あ、えっと、は
…
はい
挙動不審が過ぎる。
「へぇ〜、2人って仲良かったんだ」
〇〇:あはは
…
まぁ
「ちょっと意外」
小田倉:なんでですか?
「しゃべってるイメージなかったから」
〇〇:
…
なんでだろうね
「は?」
〇〇:
…
なんで、俺なんかと
…
「だってさ、小田倉さん」
小田倉:
…
///
「は?」
〇〇:
…
小田倉:
…
///
「
…
惚気か」
〇〇:え?なに?
「いやいや、うん、小田倉さん頑張って」
小田倉:あ、ありがとうございます!
「●●さんちょっと」
〇〇:
…
突然担任に呼び出される。
〇〇:はい
…
「今日は小田倉さんの隣に座ってください」
〇〇:
…
え?
「それだけです、よろしくお願いします」
〇〇:
…
小田倉:
…
ふふ
…
権力
…
それからはもう散々だった。
いきなり小田倉さんの隣にいる、移動教室も体育も。
みんなに色々聞かれた。
色々って言ってもほぼ恋愛どうこう。
決まって否定するけどじゃあなんで隣にいるんだ、2人で行動してるんだと詰められる。
説明できないからどうしようもないし。
俺が否定しても小田倉さんはニコニコしてるだけだし。
なんで?
小田倉さん男子に人気だから色々厄介なんだよ
…
いつ彼女に何があるかわからないからずっと見てるし。
それでまた勘違いされる。
…
ちょっと勘違いじゃなくなってきてる!
気を引き締めろ、10億、10億だ。
小田倉:〇〇さん
〇〇:はいっ!?
小田倉:ふふ
…
お昼、一緒に食べましょう
〇〇:
…
あー
…
はい
小田倉:では行きましょうか
〇〇:えっ、別にここで
…
小田倉:中庭へ行きます
〇〇:
…
なんで?
小田倉:
…
ひ、人目に
…
つかないほうがっ
…
///
〇〇:いやいやっ
…
!できるだけ周りに人がいる方が安全かも
…
小田倉:
…
〇〇さんが止めても私は行きます
〇〇:そんな
…
小田倉:別によろしいですよ?〇〇さんだけここにいても
〇〇:
…
ぐっ
…
小田倉:ふふ
…
では
今度は意地悪な笑顔だった
…
〇〇:
…
可愛い
…
違う違う違う違う!!!
10億、10億だ!そんなことよりこっち!
大丈夫、中庭にもある程度人がいる。
別に2人きりではないから
…
小田倉:
…
誰もいませんね笑
〇〇:
…
なんで嬉しそうなんですか!?2人きりはまずいですよっ
…
!
小田倉:まぁまぁ笑、座りましょう
お淑やかに腰掛けて美しいお弁当箱を机に広げる。
小田倉:〇〇さんもこちらへどうぞ
〇〇:
…
促されるまま、隣へ。
小田倉:ふふふ
…
では、いただきます
〇〇:
……
うわっ
…
パカっと開いた弁当箱の中身は、まるで宝石箱のよう。
米粒ひとつから自分の苦手な野菜まで、どれも美しく輝いている。
〇〇:
…
これ、いつもこんな感じですか?
小田倉:こんな感じ?
〇〇:こんなに豪華ですか?
小田倉:今日はむしろ、少なめですね
〇〇:
…
小田倉家、恐ろしい。
小田倉:
…
〇〇:
…
小田倉:
…
しかし何故か手をつけようとしない小田倉さん。
〇〇:
…
食べないんですか?
小田倉:
…
〇〇:小田倉さん?
小田倉:
…
た、食べられませんっ
…
!
〇〇:
…
へ?
小田倉:これ
……
毒が入ってるかもしれません
…
!
〇〇:えぇっ!?
小田倉:だから
…
食べられません!
〇〇:執事さんが作ってます絶対大丈夫ですよ
…
!
小田倉:も、もしかしたらその
…
犯人かも
…
〇〇:そんなわけ
…
小田倉:
…
せ、せめて
…
誰かが
…
先に食べてくれたら
…
〇〇:
…
チラチラとこちらを見ている。
小田倉:
…
///
やられた
…
〇〇:
…
俺お腹空いてない
小田倉:
…
〇〇さんが食べないなら残念です、捨てるしかないですね
…
〇〇:小田倉さんっ
…
!
小田倉:
…
ふふふ
…
わざとらしい
…
〇〇:あー!!食べます!食べますから小田倉さんもちゃんと食べてくださいよ!
小田倉:ありがとうございます笑
〇〇:
…
っ
…
笑顔が可愛いから、そんなに嫌な気がしない
…
〇〇:
…
いただきます
苦手な野菜を、パクッと食べる。
小田倉:どうですか?
〇〇:
…
美味しい
〇〇:めちゃくちゃ美味しいですこれ
すごい、いつもより全然食べやすい
…
食べられる
…
小田倉:よかったです笑、ご満足いただけて
〇〇:これは食べて大丈夫ですよ絶対
小田倉:
…
〇〇:
…
毒入ってませんよ
小田倉:
…
〇〇さんがっ
…
食べさせてください
…
///
〇〇:はぁ?
小田倉:し、信用できませんっ
…
〇〇:話が違いますよ
…
小田倉:
…
これじゃあ食べれません
…
///
〇〇:そんなわけないでしょ
小田倉:
…
お父様に
〇〇:あーはい!小田倉さんもっとこっちよってください!冷めちゃいます!!
小田倉:
…
ふふふ
…
///
〇〇:
…
口開けて
小田倉:あ〜んむっ
…
〇〇:
…
小田倉:
…
おぃひぃ
…
えへへ///
〇〇:
…
小田倉:〇〇さん
…
次です次!どんどんいきましょう!
〇〇:
…
彼女を助けないとダメな立場だけど。
こっちが小田倉さんの笑顔に何度も救われてる。
そう気づいた時にはもう
…
小田倉:〇〇さんと食べたら
…
いつもよりずっと美味しいです
…
///
_____________________________________________
結局、学校では何も起こらず。
ほっとしてるし、まだざわざわもしてる。
ただただ距離が縮まった一日。
これで関係は元に戻るし、何も変わらない。
小田倉:〇〇さん、帰りましょう
〇〇:
…
はい
小田倉:私、寄りたいところがあります
〇〇:
…
本当は、きっぱり言わないと。
ダメって、危ないって、家に帰ろうって。
小田倉:一緒に、来ていただけますか?
〇〇:
…
もちろんです
せめてもう少し、あとちょっとだけ許して。
小田倉:うわぁ
…
!!〇〇さんやばいですこれ!!
〇〇:でっか
…
お嬢様らしくないカラフルなお店。
彼女はおっきなパフェに目を輝かせている。
小田倉:〇〇さん!写真お願いします
…
!
〇〇:はいはい
…
もちろんです
…
笑
小田倉さんのテンションは上がってる。
こういう一面は、新鮮で魅力的。
〇〇:こんな感じ
…
どうですか?
小田倉:いい感じです笑
〇〇:よかったですじゃあ
…
小田倉:あのっ
…
小田倉:
…
せっかくですし
…
2人でも、撮りませんか
…
?
〇〇:
…
小田倉:あっ
…
〇〇さんが嫌なら無理には
〇〇:撮りましょう、俺小田倉さんと撮りたいです
小田倉:
…
///
曖昧な距離感、でも確かに近づいた距離。
ゆっくりシャッターを切る。
〇〇:撮れました
…
?
小田倉:
…
〇〇:小田倉さん
…
?
小田倉:これ
…
宝物にしますっ
…
///
〇〇:
…
小田倉:た、食べましょう
…
!こんな量は2人じゃないと
…
ですよっ
…
!
〇〇:
…
なんでですか?
〇〇:なんで、俺なんかをボディガードにしよって、思ったんですか?
小田倉:
…
〇〇:
…
小田倉さんと仲良かったわけでもないし、別に喧嘩も強くない
小田倉:
…
〇〇:小田倉さんを守ることなんて、できないと思う
…
〇〇:なのになんで
…
俺にしたの
…
?
小田倉:
…
それは
「小田倉、麗奈さんですか?」
小田倉:えっ
…
突然、背後から声をかけられる。
〇〇:
…
「小田倉さんですよね?」
小田倉:そうですけど
…
「あぁ〜
…
あなたかぁ笑」
咄嗟に感じる。
危ない。
〇〇:なんか用ですか?
小田倉:
…
っ
…
彼女を後ろに隠す。
「あなたは
…
?どなた?」
〇〇:誰でもいいでしょ、なんですか?
「小田倉さんとお話し、したくて笑」
〇〇:なんで彼女の名前を?
「
…
君、どっかいってて邪魔」
〇〇:できません
「できませんって
…
笑、なに様?」
〇〇:
…
「君に用はないからさぁ、もう一回言うね?
邪魔だから、どっか行ってて」
〇〇:できません
「だからぁ!!」
小田倉:
…
〇〇さんっ
…
〇〇:彼女のボディガードです
小田倉:
…
〇〇:小田倉さんが怖がってます、やめてください
小田倉:
…
///
「
…
ボディガード笑、そっかそっか
……
おい」
〇〇:
…
っ
…
後ろから、大男がでてきた。
「ボディガードさん?役割、期待してるよ笑」
小田倉:〇〇さんっ
…
〇〇:後ろのドアから逃げて
小田倉:〇〇さんを置いてなんて
…
〇〇:大丈夫、絶対大丈夫です
〇〇後で、合流しましょう
小田倉:はいっ
…
!
刹那、小田倉さんは走り出す。
「おーい、どこ行くのー?」
〇〇:
…
お前っ
…
ぶふっ
…
!
腹に一発、全体重を乗せられた。
〇〇:ゴホッ
…
ゲホッ
…
おいっ
…
「ボディガードさん頑張れー笑」
〇〇:
…
やめ
…
そっちは
…
ガツン
〇〇:うっ
…
左頬に拳が乗る。
じんじんして頭が揺れてる。
小田倉:あ
…
開かない
…
ドアに鍵がかかってる、行き止まりだった。
〇〇:小田倉さ
…
バキッ
〇〇:
…
っ
…
骨に響く、視界がぼやけて来た。
「ボディガードってなに?殴られ屋さん笑?」
小田倉:〇〇さんっ
…
!?大丈夫
〇〇:小田倉さん
…
逃げて
…
ゴホッ
…
ゲホッ!ゴホッ!
背中を蹴られ続けられる。動けない。
「あらあら
…
そんな無理しないで、それ以上やったら危ないから笑」
〇〇:
…
小田
……
くら
…
さん
小田倉:〇〇さんっ
…
!逃げてください私なんか
…
〇〇:できませんっ
…
!
…
守るって
…
約束
……
したじゃない
…
ですか
…
小田倉:
…
〇〇さん
「約束したのに、果たせない
…
笑、小田倉さん行きましょうか」
小田倉:離して下さいっ
…
!やめて
…
!
"お前はここで寝
バキッ
"ぐわっ
…
"
「ん?」
〇〇:
…
小田倉さん
…
逃げて
…
「
…
一発入れた」
小田倉:〇〇さんっ
…
!そんな体で
…
〇〇:
…
小田倉さん、俺が守らないと
…
小田倉:
…
「日雇いのボディガードでしょ?なんでそんなに頑張るの?」
〇〇:
…
大切だから
…
自分にとって小田倉さんは
…
〇〇:誰よりもいちばん大切な人だから
…
!
〇〇:だから、その人には手を出さないで
…
小田倉:
…
〇〇さん
「
………
」
〇〇:うおおおおおおお!!!
ペシッ
〇〇:ぐっ
…
小田倉:〇〇さんっ
…
!!
バタン
小田倉:〇〇さんっ
…
!しっかりして
…
!〇〇さんっ!?
〇〇:
…
お
……
だ
……
くら
…………
さん
……………
「合格です」
_____________________________________________
〇〇:
…
ん
……
んっ
……
だんだんとピントが合ってきた。
すごく落ち着く空気。
どこからともなくいい匂いがする。
誰かに握られた左手。
温かくて柔らかい。
誰かがこっちを覗いてる
…
小田倉:
…
っ
…
〇〇さん
…
〇〇:
……
小田倉さん
…
小田倉:〇〇さんっ
…
!〇〇さんわかりますか!?
〇〇:
…
ここは
…
?
小田倉:私の実家です
…
〇〇さんが気絶してしまってそれで
…
〇〇:
…
なんで無事
…
?
小田倉:よかった
…
!!
〇〇:がはっ
…
!
寝ている自分に思いっきり抱きついてくる。
小田倉:
…
〇〇さん
…
///
……
っ
…
///
〇〇:お、小田倉さんっ
…
いだぃっ
…
嬉しいけど痛い
…
かも
…
小田倉:あっ
…
ご、ごめんなさいっ
…
〇〇:
…
いや
…
小田倉:
…
///
〇〇:
…
子犬の様にシュンとする姿、胸がムズムズする。
「おぉ、意識戻ったか」
〇〇:あっ
…
彼女の父が部屋に入ってきた。
「どうだ?体の調子は」
〇〇:その
…
まぁなんとか
…
「そうか、ともかく無事でよかった」
〇〇:あの
…
小田倉さんを危ない目に遭わせて、本当に
…
もうし
パンッ
「おめでとう!合格だ!」
〇〇:
…
へ?
パンッ パンッ
パチパチパチパチ
クラッカーがあちこちで鳴って散らばってぐちゃぐちゃに。
「●●くん君は、麗奈に相応しい男だ!」
〇〇:
…
え、ちょっと意味が
…
「おい、入ってこい」
〇〇:
…
え?
部屋に入ってきたのは、さっきまで小田倉さんを攫ってたはずの男。
〇〇:いやっ
…
危ない逃げてっ
…
!
「はは
…
おい」
首元からぺりぺりと顔の皮が剥がれる。
マスク
…
?
〇〇:
…
うぇっ?
その素顔は
…
〇〇:執事さん!?
「お疲れ様でございます、●●様」
執事さんだった。
〇〇:えぇ
…
「先ほどは失礼致しました」
相変わらずピシッとした髪、メガネもばっちり。
〇〇:
…
全然、意味が
…
執事さんが黒幕
…
?いや味方
…
?じゃあ敵は?え?
疑問がこんがらがって解けない。
「それもこれも、全部2人のためだ」
〇〇:
…
え?
「まず、執事は黒幕ではない、ずっと味方」
〇〇:はぁ
…
?
「ていうか、そもそも
…
麗奈に懸賞金はかかってない」
〇〇:
…
は?
「だから全然、どうもない」
〇〇:
…
は?
「ボディガードする必要はないし、敵などいない」
〇〇:
…
「すまんなぁ、騙して」
〇〇:
…
このこと、小田倉さんは
…
?
「もちろん、知ってる」
「●●様、大変申し訳ございませんでした」
小田倉:〇〇さんっ
…
本当に、ごめ
〇〇:よかったぁ
…
小田倉:
…
え?
〇〇:小田倉さんに何もなくて
…
よかった
…
笑
小田倉:
…
そんな
…
私のことより
…
〇〇:小田倉さんに何かあったら
…
って考えたら怖くて
…
俺、そっちの方が大事だし
…
〇〇:
…
とにかく、よかったです
小田倉:
…
っ
…
///
顔を真っ赤にして、こっちを見つめる。
「●●〇〇くん」
〇〇:はい
「麗奈のこと、これからも頼む」
〇〇:これから?いや、懸賞金ないならボディガードいらないでしょ
…
しかも一日だけだし
「一日どころか、一生」
〇〇:
…
「麗奈が、君のことが好きだと聞いて、父親として不安になったから、試した」
「本当に、麗奈に相応しいのか」
「ただその心配も余計だった笑、君は本当に優しい、いい男だとわかったよ」
「だからこれからも麗奈のこと、よろしく頼むっ
…
」
あの時みたいに、頭を下げられた。
小田倉:
…
〇〇さん
〇〇:
…
はい
小田倉:
…
〇〇さんは覚えてないと思いますが
…
夏祭り。
幼い私はひとりはぐれてしまった。
麗奈:
…
うぅ
…
おとうさまぁ
…
しつじさぁん
…
麗奈:うっ
…
だれかぁ
……
〇〇:あのー
…
麗奈:
…
うぅ
…
〇〇:だいじょうぶ
…
?
麗奈:
…
だれ
…
〇〇:まいご?ひとり?
麗奈:
…
うっ
…
うんっ
…
グズッ
……
〇〇:おとうさん、どこにいるの?
麗奈:
…
わかんない
…
〇〇:じゃあ
…
あ、ほんぶにいこ
麗奈:ほんぶ
…
?
〇〇:うん、ついてきて
彼は小さな手で確かに、ぎゅっと握ってくれた。
麗奈:うぅ
…
グズッ
…
〇〇:
…
なまえは?
麗奈:
…
お、おだくらっ
…
れいな
…
〇〇:れいな
…
麗奈:
…
あなたは
…
?
〇〇:おれは、●●〇〇
麗奈:
…
〇〇
…
さま
…
?
〇〇:え、さま!?
麗奈:あ、ごめんなさいっ
…
〇〇:れいな、ひとのことさまってよぶの?
麗奈:お、おとうさまにそうおそわって
…
やっぱり
…
へんですよね
…
この時の私に、友達はいなかった。
〇〇:へんっていうか、きょり、かんじる
麗奈:
…
〇〇:よびすてででよぼ!
麗奈:よ、よびすてなんてできませんっ!そんなの
…
おこられます
…
〇〇:え〜
…
じゃあ
……
あ、さん
〇〇:〇〇さん、それなら、いいよ
麗奈:
…
〇〇さんっ
…
〇〇:そう、おれもれいなさんってよぶし
麗奈:
…
〇〇:よろしくね、れいなさん
麗奈:
…
よろしくっ
…
おねがしますっ
…
麗奈:〇〇さんっ
…
///
「お嬢様!あ、お嬢様!」
麗奈:あ
…
執事さんっ
…
!
「よかった、探しましたよ
…
」
麗奈:ごべんなざぃ
…
グズッ
…
うぅ
…
〇〇:その、しつじさん?あなたダメですよちゃんと守らないと
「すみません
…
」
〇〇:おれじゃなくて、れいなさんに
「お嬢様すみません
…
心配させてしまって」
麗奈:
…
〇〇さんがいっしょにいてくれて
…
さがしてくれました
…
〇〇:いやいや
…
おれなんにもしてないよ
麗奈:いのちのっ
…
おんじんです
…
〇〇:おおげさ
…
麗奈:こ、こんどまた、おれいをさせてください
…
!
〇〇:いいよべつに、おれいそがしいから
麗奈:そ、そんなこといわずに
…
〇〇:れいなさん、かわいいから、きをつけないとかんちがい、されるよ
麗奈:
…
へ
…
///
〇〇:じぶんのいえにおとこのこあげるの、すきなひとにだけっ!
麗奈:
…
すきなひと
…
〇〇:それいがいのひとはダメ!わかった?
麗奈:
…
わ、わかりました!
〇〇:じゃあ、はい、やくそく
麗奈:やくそく
…
///
〇〇:
…
麗奈:あれ以来、〇〇さんと会えなかった
…
けど今年、一緒になれて
…
麗奈:私
…
本当に嬉しかったです
麗奈:あの時からずっと、〇〇さんに好意があります
麗奈:私と、お付き合いしていただけませんか
…
?
麗奈:お願いしますっ
…
刹那、あの時泣いてた女の子。
話したこと、聞いたこと、約束したこと。
頭にほろほろと蘇る。
"やくそく
…
"
〇〇:
…
れいな、さん
麗奈:
…
へ?
〇〇:
…
こちらこそ、よろしくお願いします
麗奈:
…
っ
…
///
〇〇:うげっ
…
!
目を真っ赤にした彼女が飛びついてきた。
また、ベッドに乗り込み体が悲鳴をあげる。
〇〇:れ、れいなさんっ
…
俺まだ、全然治って
…
麗奈:
…
ふふふ
…
///〇〇さん
…
?
〇〇:
…
なんですか
麗奈:大好きです
…
///
〇〇:
…
はい
一生、大切にしよう。
彼女を見て、そう思った。
FIN
〇〇:あの
…
そういえばなんですけど
…
「ん?なにか?」
〇〇:あの大男
…
なんですか
…
?
「
…
ん?」
〇〇:俺、ボッコボコにされたんですけど
…
あの人も味方
…
?
「いや、彼はガチだ」
〇〇:
…
ガチ?
「あぁ、犯罪者」
〇〇:
…
なんでそんな奴と戦ってるんですか!?嘘なら手加減するとかあるでしょ!?
「手加減?●●くんにはいらないだろ笑」
〇〇:
…
?
「だって、空手黒帯だって、麗奈が」
〇〇:
…
「だから余裕で倒すものだと
…
」
麗奈:
…
〇〇:麗奈さんっ
…
!!!
麗奈:ふふふ
…
やっぱり、変わってる
…
!
FIN
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