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A4
2025-09-09 08:42:50
790文字
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助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
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無題/ 助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
書き散らし。チャンピオンにもダメな日はある。が、兄は気にしないのだった。
「今日はライトはダメな日だ」
ブレイズウッドに顔を出すなりそう言われた。
何がダメなのだろう。
アキラはライトの部屋に行く。
いつもそうだが、部屋に明かりはついていない。窓から差し込む外の光だけが部屋の中を照らす。その中でライトはベッドに腰掛け何事かを考えていた。
「来てたんだな」
「チートピアの月次決算だからね」
「アキラ」
ライトの声はかたかった。
「今日は帰ってくれるか」
「何故、と聞いてもいい?」
「もう聞いてる」
ライトの表情は逆光で見えない。
しかし、笑っているように見えた。
「余裕がないんだ。あんたにやさしくできる自信が無い」
「ふむ」
アキラはライトの前に立った。彼は俯いている。膝に乗せた手を組み、静かに座っている。
「僕はやさしくしてほしいんじゃないんだよ」
「苛立ちをぶつけられたら嫌だろう」
「どうかな」
首を傾げて考える。
滅多にないライトの自分勝手で短気なところを目にすることが出来るのは、希少価値が高いのではないか。
他の誰かなら御免こうむるところだ。
しかし、アキラは知りたかった。
いろんな顔を、知りたかった。
だから、隣に座った。
横顔をのぞき込む。
かわいい人だと思った。
「パイパーがね、ダメな日だって」
「ふん」
「そんな日があるんだね」
「情けないだろう」
「全然? 僕は毎日ダメな日だ」
「慰めもいらん」
「うん、そうだね
……
」
アキラは隣に転がった。
「ここで寝たいんだけど、僕を追い出す? それともこのままでいさせてくれる?」
目と目が合う。
サングラス越しだったがわかった。
ライトはこちらを見ている。
じいっと見つめ返していると、ライトが首を横に振った。
「好きにしろ」
「うん、そうする」
枕を手繰り寄せて抱きしめる。
目をつむって呼吸をする。
「寝るのに邪魔」と言われるまで、アキラはそこで好きなだけ寝ていた。
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