頻子
2025-09-09 01:24:20
1401文字
Public KODR二次
 

どっちがガチャポンを回すかでもめてるベケニュ(KODR)

※しょうもない下ネタ。左右談義
※吸血鬼ガチャポンネタ
ニュート♂寄り(とくに確定させてるわけではないので、女攻めでもいいです)

「なあ、ニュート。俺たちも結婚してしばらくになるし、そろそろ次期魔界王について考えてもいいんじゃないか?」
 ベーケス2世のお誘いに、ニュートは笑顔で頷いた。
 吸血鬼への変化も済んだ。
 つまり、……いよいよベーケス2世と吸血鬼ガチャを回すときが来たのだ!
 ニュートは、ベーケス2世とガチャるのを、ずーっと楽しみにしていたのだった。
 今でこそ、結婚の前にガチャポンを回すのもべつにめずらしいことではないというのに……。あまつさえ、カプセルを開けるのだって珍しくはないのに、ベーケス2世のおうちは、それはそれは厳しく、こういう遊びは禁止されていたのだ。
 家庭の事情なら仕方がないと、ニュートは溢れる好奇心を押さえていた。年頃の無種族にしては、ずいぶんとお行儀よく待ったはずだ。そして、次期魔界王であり、溢れんばかりの権力があり、好きなだけガチャり放題だったことを合わせて考えると、かなりの忍耐だったと自負している。
 ベーケス2世もそれには満足してはいるが、ニュートの方は忘れこけていたのに、自分は15年待ったと言って差し引いてくるので、ニュートはちょっぴり不服だった。
 砂漠で遭難していたときに水が飲めなかったとして、それを忍耐とは言わないのだ。
 いよいよというときになって、子供の名前をめぐってひと悶着あったが(ベーケス2世が勝手に名前を決めていたのだ!)しっかりと話し合って、男の子だったらベーケス2世、女の子だったら自分が決めることで落ち着いた。これなら二分の一だから公平というわけなのだ。
「それじゃあ。これで決まりだな。俺たちの子どもはどっちに似るかなー! 楽しみだな、ニュート! ……うん? どうした?」
 ニュートが勢い込んでコインを握りしめると、ベーケス2世は不思議そうにニュートの手を押さえた。伴侶と触れ合うのは大好きだけれど、ニュートは一刻も早くガチャを回したかった。正直言って邪魔だったが、経験の乏しい伴侶を無下にあしらうのも気の毒で、そのまま見つめ合ってみた。
 ニュートは優しくお手手を包み込んだが、ベーケス2世も上からぎゅっと握ってくる。
……
……
 お互いに?が浮かんでいる。
 さすがに、このままではガチャが回せない。
 すると、ベーケス2世は信じられないことを言った。
「うん? 俺がガチャる側だろ?」
 えっ……
 ニュートは驚いて思わずコインを取り落としてしまった。
「? どうした?」
 自分がガチャを回す側だと思っていたのに!
 ニュートは自分の方が魔界王であること、立場が上であること、ベーケス2世が大好きであるということ、じぶんは、魔界で一番偉いということを主張した。ベーケス2世は(大好きの部分以外は)不服だったようで、念力でニュートを椅子に座らせると、ひざまずいたまま、自分がニュートのお世話係であり、ニュートは常に尽くされる側であるということを切々と言って聞かせるのだった。
「それに……俺の方がニュートよりもうんと長く生きているし、念力だって強いだろ? 俺の判断を信じたって、罰は当たらないと思うけどな!」
 もちろん、ニュートはまったく納得できない。
「わかったわかった。まず俺がお手本を見せてからでも遅くはないだろ? な? それでだめだったら交代しよう。そうしよう! ……あ、こら、コインを投げてつけるんじゃあない!」