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usagipai
2025-09-07 17:44:16
1184文字
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占い
神殿で迷ってしまった。
見覚えのない長い廊下を歩き続けるが、出口は見えない。
フィナもセナも見当たらず、内心焦りを募らせていたその時
――
「おや
……
珍しい。ようこそ、可愛らしいお客人」
背後から声が響き、思わず振り返る。
そこには、漆黒の髪を持つ背の高い男がひとり、静かに立っていた。
「あなたは
……
?」
「ふふ
……
失礼、僕はシド、君は?」
「
……
メリルです」
「メリル
…
いい名前だね、ここで何をしてるんだい?」
「ここの天使達ときたけどハグれてしまって」
そうだこの人なら何か知らないか声をかけようと口を開けた瞬間
シドは柔らかな笑みを浮かべ、シドは軽く手を差し伸べる。
「それじゃあ、ここで少し暇つぶしでもどうだい?」
なぜそうなる!?というツッコミを抑えながら
冷静に対応をする
「え!? いえ、人を探しているんですてば!」
「はは、どうせすぐに見つかるさ。少しくらい大丈夫だろう?」
――
え?すぐ見つかる??
次の刹那
考える間もなく、メリルは席に座らされていた
そして目の前にはタロットカードが綺麗に並べられている。
(占い
……
?)
どうやら“暇つぶし”とは、この占いのことらしい
占いをやること、数刻後
――
シドは一枚のタロットカードを引いてみせた
「わあ、君。これから大変な恋が始まるみたいだよ」
シドはニコニコと笑みを浮かべながら告げる
「なんだい? 心当たりでもあるのかい?」
「こ、恋!?」
突然の恋バナに、メリルは思わず席を立ち上がる
「でもなんだろう
……
言葉にできない苦労もしそうだね。ふふ、おもしろい」
淡々と紡がれる予言めいた言葉に、実感など湧くはずもない。
というかなぜ私はここで恋バナしているのだろう!!というツッコミはさておき
暇つぶしに付き合ったのでそろそろ席を立とうとした瞬間
「メリちゃん!! いたー!!」
背後から、聞き馴染みのある声。
振り向けば、フィナとセナが駆け寄ってくる。
よく見ると二人とも額にじんわり汗を浮かべていて、必死に探してくれていたのだと分かった。
「ははやっぱりきたね〜セナ、フィナいらっしゃい、メリルは君たちのお客さんだったのかな」
「シド様!???」
「シド様、ご挨拶が遅れ申し訳ございません。彼女を保護してくださり、ありがとうございます」
「いいよ、それより
……
スフィーから聞いていたけれど、君がフィナとセナの
……
。ふふ、楽しい会話だったよ、メリル。それじゃあ僕はこれで」
どこか含みのある笑みを浮かべ、シドはその場を去っていった。
フィナ、セナが頭を下げる人物だかなり偉い人物なのだろう
…
不思議な雰囲気を見に纏った人
変な嵐に見舞われた感覚が拭えなかった
…
そう思いながら
その場を後にする
そしてあの人が神子という神である事を聞かされるのは数日後の話だった
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