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syanpon
2025-09-06 22:54:36
1359文字
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後日CMのオファーがきた
オトスバ
現パロ
昔取った杵柄というが昔流布された噂というものだってなかなか消えてくれないものだ。
例えば当時、可愛い路線で売り出していたオットースーウェンがほろ酔い1缶で真っ赤になって倒れてしまうくらいお酒が弱いという設定、もとい大嘘だったりだとか。
実際はお酒が大好きだし許されるなら青空の下ビールをぐいと煽って「やっぱりこれですよ!」なんで笑うCMにだって出演したい。
ただ世はハラスメント防止時代。
世間でも業界でもオットーを酒遊びに誘う人間はほぼいなかったため、同事務所の友人であるスバルを誘って日が昇るまで酔い潰れるのが数少ない楽しみであった。
「おいナツキ、まだいけるだろ」
その声が聞こえた瞬間、オレンジジュースか烏龍茶しか飲ませてもらえなかったオットーは自身の選択を激しく後悔することになる。
おんなじ店にいるからと勧められるがままに離れた席に座ったのがまずかった、内心で舌打ちをしてプロデューサーに絡まれているスバルの元へと足を進める。
「ほらもう一杯、いけるだろ〜?」
「あ、はは
……
は
……
」
へらりと愛想笑いを返すスバルの顔は額まで真っ赤に染まっている。彼自身、そこまで酒に弱いわけではないことをオットーは知っているがピッチャーが空になっているところからかなりのペースで飲まされたのだと推測できる。
「俺からの祝いの酒だぞ!」
ガハハと笑う男がスバルの背中をバシバシと叩く。周りにいる人間たちもだいぶ酔いが回っているようでぐらぐらと揺れるスバルに気が付かない。
「ナツキさん。それ、僕にくださいね」
だからオットーはスバルの手からジョッキをひったくるとぐいと喉を鳴らして一気にそれを流し込んだ。
ゴン! とグラスを机に置き捨てる。
ついでに新しく運ばれてきた誰かが頼んだであろう新しくピッチャーに注がれた並々のそれも店員の手から奪って全部腹の中に収めてやる。
カラン! とプラスチック製の安っぽいそれも机に転がした。
ぽかんとした顔の野次馬たちに目もくれずオットーはぽやんとしたままのスバルを担ぐように腕を差し込み立ち上がる。
「ナツキさん、ハイペースで飲みすぎたみたいですね。ちょっと外で風に当たってきます」
外に出ても夏の夜は暑く、空調で冷えた室内から一転、生暖かい空気が二人を包む。オットーがほうと一息つけば自分の足で立っていたはずの相方が急に力を抜いてしなだれかかってくる。慌てて抱き留めればオットーの胸に赤くなった顔を擦り付けてスバルが笑った。
「明日から酒豪オットーじゃん」
「あんたが断り切れないからでしょ。あんなんアルハラですよアルハラ」
「ドッキリの監禁未遂事件にいじられキャラに酒飲みキャラか〜。ちょっと前のゆるふわ森ボーイアイドルの面影ないな」
「あんなんメディアの印象操作ですよ! あと監禁未遂ってちょっとだけ家で安全にしてもらおうと思っただけで
……
」
「それを世間は監禁っていうんだぜ?」
酒が回っても口は回るらしい。ここが外じゃなければその減らず口を塞いでやることができたのになんて思いながらオットーはため息をついた。
「
……
このあと飲み直しません? 僕ウイスキーが飲みたいです」
「いやもう俺ベロンベロンなんだけど?」
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