Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
spmm8ck9
2025-09-06 22:04:07
1833文字
Public
Clear cache
オロイフワンライ「いたずら」「歌」
「なあ」
「
……
」
「おい」
「
……
」
「黙って見てるだけなら手伝ってくれよ、きょうだい」
「駄目だ。僕が手伝いで注意を逸らしている間に、君が何か仕込むかもしれない」
「仕込むって何をだよ。大体、俺が今何してるのか見て分かんないか?」
「
……
確かに。医者の君が、治療中に別のことを考える訳がないか」
「ご理解いただけて幸いだ。ほら、そっち支えてくれ」
「分かった」
「
……
」
「
……
」
「
……
よーし、よし。もう大丈夫だ、我慢出来て偉かったな。もうすぐ親御さんが来てくれるから、それまでちょっとだけ待っててくれよな
……
」
「暴れもせず、悲鳴一つあげず、よく耐えた。君の見せた強さを、きっと親御さんにも伝えよう」
「そうだな。
……
よし
……
じゃあ、ここで
……
しばらく休んでな」
「
……
」
「
……
」
「
……
」
「
……
で?」
「もうすぐ僕の誕生日だろう」
「おいおいきょうだい、1カ月は先の話だぞ?」
「そのくらい前もって、少しずつ準備をすれば企みがバレないと考えているかもしれない」
「あー
……
? あっ、お前もしかして、まだカクークの誕生日のこと引き摺ってんのか⁉」
「当然だろ。僕はあのとき思い知ったんだ。君に対して無警戒でいてはいけないって」
「大したいたずらじゃなかったろ? お前だって、ネタばらしをする前に気付いてたじゃないか」
「最初から作戦を共有してくれたって良かったはずだ。ちょっと冷や冷やしたんだぞ」
「なに。冷や冷やしたのか? お前が?」
「ちょっとだけだ」
「ふーん」
「
……
」
「おっとそうだ。冷蔵室にショコアトル水が2本冷やしてあったんだった。取って来てくれよ、きょうだい。その間にクッキーを出しておくから」
「ん、分かった」
「
…………
ふ、」
「これか? 君とカクークの分じゃないのか」
「今は遊びに行ってるし、置いといても悪くなっちまうからな。出来立てを飲ませてやった方がいいだろ?」
「それもそうか。ほら」
「さんきゅ。
……
あ、そっちを選んだんだな」
「えっ」
「
……
」
「は? 何か違うのか? 瓶や蓋に違いはないし
……
えっ? 何かマークが入ってるのか?」
「
……
」
「もしかして味に違いが
……
? それとも何か仕込んで
……
」
「くくっ」
「⁉ イファ‼」
「あっはっはっは! 悪い悪い、変に警戒してるお前が面白くって」
「笑っていられるのも今の内だぞ。君の誕生日には、とんでもないいたずらをしてやるからな」
「おぉ怖。なんだ、野菜に誕生日おめでとうの歌でも歌わせるのか?」
「あっ」
「あ?」
「卑怯だぞイファ、素晴らしいアイディアを先に出して僕の選択肢を狭めるなんて」
「えぇ
……
? お前にとっちゃ、歌を歌う野菜ってのは素晴らしいもんなのか
……
?」
「素晴らしいだろ。きっとキャベツは多層的な歌声を持っているし、カボチャは重々しい歌声だ。ナスはきっと、張りがあって瑞々しい歌を披露してくれる。タマネギの歌声には思わず涙が浮かぶ」
「冗談か。冗談だよな?」
「いや、君の誕生日は今はどうでもいいんだった」
「急に投げるなよ」
「僕の誕生日に何を仕掛けてくるつもりなんだ? 隠し立てしても無駄だ。君の行動は当局によって監視されている」
「今度は何を見たんだよ。また映影か? それとも探偵小説か?」
「ノワール小説だ。犯罪者が主人公で、メロピデ要塞からの脱出を目指す」
「ふーん。どうでもいいけど早く飲まないと
温
ぬる
くなるぞ」
「どうでもよくは
……
いやどうでもいいんだ。そんなことより君の話だ。ほらきりきり吐け。こいつのお世話になる前にな」
「こいつってどいつだよ。大体まだ何も考えてねえって」
「語るに落ちたな、イファ! やっぱり何かするつもりなんだ。実はアイディアだっていくつか出してるんだろう?」
「あー、ったく。フォンテーヌに連れてったのは間違いだったのか
……
? どんどんめんどくさくなりやがる
……
」
「せめてヒントをくれ。ヒント!」
「ヒントねえ
……
。あー
……
、うん。オロルン」
「うん、うん、なんだ?」
「紐がついてるやつと穴が開いてるやつならどっちがいい?」
「紐
……
? 穴
……
? ま、まさか罠か⁉」
「あーそうなるか。まあ罠みたいなもんだな」
「やっぱりか! 誕生日に罠を仕掛けるなんて、君は酷いやつだな
……
。うーん、ちょっと一旦持ち帰って考えてもいいか?」
「答える気はあるんだな。お前のそういうとこ、変だけどいいと思うぜ」
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内