【R-18】【ナナアム♀】ラベンダーバス

ネオ・ジオン(シャアム♀)軸のナナイ×アムロ♀。シャアは黙認。

 控えめなノックの後、「大尉、入ります」とナナイが部屋に入ってきた。ベッドの上でシーツを身体に巻きつけて睨んだ。
「いいって言ってないんだけど」
 書類の束をデスクに置いてからナナイは微笑んだ。
「それは失礼しました」
「全然、悪いって思ってないよね」
 ベッドに近づいたナナイはシーツを剥いで溜息をついた。アムロの肌に点々と鬱血の跡と噛み跡がついている。
「道理で。朝から上機嫌だと思ったら」
 朝の定例会でキビキビと発言する総帥を思い出して苦笑した。分かりやすい。
「う、見るな!」
「常々、大佐の独占欲って強迫概念に近いものを感じますね」
 肩の付け根、喉、鎖骨、胸、腹……細い指で赤い跡を辿っていく。胸を隠していた腕をずらすと、乳首の横に一際濃い跡がついていた。
「私はあの人につけられたことなかったの。それが虚しかったのか、あなたが羨ましかったのか今となってはよく分からないのよね」
「こんなものいらない。欲しいなら熨斗つけてくれてやる」
 うんざりだと鋭い光を向けられナナイは笑った。
「誰かに与えられたものは要らないわ」
 じっと見つめられていることに耐えきれなくなったのか、アムロはナナイの軍服の裾を掴んだ。ナナイ、とアムロは名前を呼ぶ。
……して」
 アムロは小さく震えていた。足元で塊になったシーツを落とし、アムロの裸体が露わになる。シャアに抱かれた跡が色濃く肌に残っていた。ナナイは脱いだ軍服をソファにかけた。
「大尉、失礼します」
 ベッドにアムロをゆっくり押し倒した。
 昨晩シャアと同じことをしたベッドで。ナナイは今でも良くアムロを抱けると自分でも思っていた。愛した男であるシャアの香りが残るベッドの上で、シャアの愛した女の身体を愛するなんて。
 アムロの耳の後ろを擽りながら、「いやらしいひと」と吹き込むとびくりと跳ねた。アムロだけを指した訳ではない。 
 ナナイの香水のにおいにアムロの身体から力が抜けていく。
「ナナイ、ぁう」
 ちゅ、ちゅとわざと音を出してキスをする。アムロは羞恥に快感を覚えるのを知ったのはいつだっただろうか。
 ナナイの口紅がアムロの唇に移り、それにナナイの気分は良くなった。自分を好きにする男の大切な女は、簡単に私に染まる。
 アムロの舌に舌を絡めながら、ナナイはアムロの柔らかな身体をしっとりと撫でていく。背筋のくぼみ、鎖骨の隆起、腰のくびれ。アムロの素直な身体は刺激に逐一反応した。
 小柄で敏感な身体をあの人はどんな気持ちで愛しているのだろうか。
「大尉、こちらに」
 アムロを膝に乗せて後ろから胸を弄ると、高くて甘い声が口から転がり出た。乳房をすくい上げたり、乳輪をなぞったりするとアムロは尻をナナイの腰に押しつけて喘いだ。
「お強請りですか?」
「ちが、ぅ……っ」
 首の付け根を吸って舐める。
「んあっ、……ナナイ、胸、舐めて、ほしい……
「分かりました。ああ、こんなに乳首を立たせて。そんなに大佐とのセックスが良かったんですか?」
 くりくりと乳首を指で転がすと膝の上でアムロの身体が跳ねる。髪が流れて露わになったうなじに口づけると、アムロは熱い息を零した。
「んや、違うっ……ッ!」
「無理矢理抱かれたのに感じてしまって自己嫌悪でいっぱいなんですよね」
 私に身体を明け渡すくらいには。
 ナナイが乳首に吸い付くと、アムロの背はびくんと反り高い声を出した。こんなに感じやすくて大丈夫かと思う。シャイアンで幽閉されていた時に性感の研究でもされていたのだろうか。いや、総帥が開発したのかもしれない。
 ちろちろと勃起した乳首を舐めると頭の上から名前を呼ばれる。もう片方の乳首を指で弾くとアムロは気持ち良さそうに鳴いた。
「大尉、おっぱいお好きなんですね。あら、ここに大佐の噛み跡が。大佐も大尉の胸お好きなんですね」
「あっ、ゃあ……ッ、シャアの話、するなっ、あん、なないっ」
「失礼しました。ああ、そんな物欲しそうな顔をして」
「ん、ナナイ」
「大尉」
 何度か唇を合わせた後、舌をアムロの中に入れていく。涎を吸い出し舌の付け根を突くと、アムロの身体が溶けていく。足から力が抜けたところを逃さず、ナナイは潤った箇所を指で撫でた。
「あっ、んぅっ」
「大尉の中に入れてください」
 クリトリスを人差し指で擦る度にアムロの声が上がっていく。ナナイの手に擦りつけるように腰を揺らすアムロにナナイの喉が鳴った。
「あっ、はぁ……ナナイ……ナナイの入れて」
 割れ目から襞にゆっくりと指を滑り込ませていく。くちゅ、くちゅと水の音が聞こえる。
「大尉、濡れてます」
「あ、ぅ、言うな」
 中指と薬指を挿入すると、アムロは身体を震わせた。シャアを受け入れた後で中は緩やかに解れていた。ナナイは指をゆっくりと抽挿する。その度に中はきゅうきゅうと指を締め付ける。
「大佐の、気持ち良かったですか?」
「んあ、っナナイ……ッ、意地悪……ッ、あっ、ナナイの……
「私の指なんかでこんなに気持ち良くなってくれるなんて。ああ、虐めたくなりますわ。大佐にはもったいないくらい」
 〝ナナイ〟と〝気持ち良い〟に満ちるアムロの思惟に愛おしさが湧く。ミイラ取りがミイラになってしまった。ナナイは親指でクリトリスを押し潰した。
「な、ない……ッ、や、あ!」
 アムロは両腕を伸ばしてナナイの首に回した。びく、びくんと達したアムロは呼吸を整えていたが、ナナイが指を抜いた時、動きを止めた。
「う……
「あら」
「あ、やだ! 見るな!」
 開かれた足の間から白い液体が流れ出している。「たくさん、」と言いかけたところで、〝嫌だ!〟と強い思惟が流れ込んできたためナナイは口を噤んだ。
「大尉、一緒にお風呂入りましょう」
 アムロは私に嘘をつけない。
 私もアムロに嘘をつけない。
 大佐への気持ちを秘密にしようと思っても、きっとアムロに筒抜けなんだろう。それでもアムロは変わらず私を信用する。だから堪らなくなる。
 ナナイは立ち上がって笑った。
「中も綺麗にしましょうか。良い入浴剤があります」