【イン←ジュナから始まるインジュナのお話。『先に父への恋心を自覚するが神への諦観もあり、微妙な距離感でやりとりし始めるアルジュナ』というテーマを含みます。今回は怪文書というよりは!けっこう真面目にところどころ小説っぽい大まかなプロット系の何かです!一応結末と呼べるところまで試走。】
①一時期に比べると交流機会は増えつつある親子、一方その頃アルジュナは自分との交流含め、それ以外で見せるインドラの姿(飲みサーメンツと絡んでたりマスターと話してたり子ども系鯖に懐かれてたり)を見て、ただでさえ人間サイズ(2メートルだけど)で距離感近く現れた上にわかりやすく人間臭い振る舞いを浴びるせいで生前、精一杯『神である相手、人である自分』として線引きしていた気持ちが揺らぐことを認めざるを得なくなっていた。果ては恋心と言って差し支えない気持ちが芽生えていることにも気付き、さすがに持て余し始める。
②自分自身の気持ちの整理の時間を作るためにも、インドラと少し距離を測りだすようになる。とはいえそれでカルデアやマスターそのものに迷惑をかけられないという思いもあり、悩みの果てにマスターには現状の自分を正しく伝えることにする。マスターは少し驚くが、アルジュナが心の内を打ち明けるということ自体がいかに大変なことであるのも十分理解しているため(幕間2通過後の余裕)、真摯に受けとめる。それとしてマスターからは「私はアルジュナの気持ちに配慮したいが、あの神様のことだからきっとアルジュナに距離を取られていることにゆくゆく気付くのではないか?」と指摘される。「その時はどうするのか?」とも。アルジュナは一考し、「問われたときは、隠し事はできない。マスターにも伝えたようにありのままの現状を伝える」と返す。
③結局マスターの危惧通り、インドラはアルジュナの異変に気づいてしまう。アルジュナを自室に呼び、問いただす。改めて隠し立てはできないと感じ、ありのままの現状を伝える。大試練時にインドラが『身内のような女に食指が動かない』と述べていたことやそもそも自身が男であることも踏まえて何かを求めたい気持ちはなくはなかったが薄かった(生前から続く諦観に近い)。問われなければ答える気もなかった。
④一方インドラはと言えばアルジュナが自分にそういう欲を持っていたことを知り、驚きこそしたが、それよりもアルジュナがインドラ自身を性愛混じりで愛していることを伝えるときの罪の告解のような顔や物言いに戸惑う。なぜ愛していると伝えているのに裏腹に思い詰めたような態度なのか、『神』のスタンスとして愛して欲しいと希(こいねが)われればその通り返すというだけだし、何より普段多くを望んでこない愛息がそう願うのであれば(何だって)叶えてやりたいので(それがアルジュナとの剥離であることに気付かない)苦行を前にしたようなアルジュナの気持ちがイマイチわからない。「神に抱かれたいということか、お前がそう望むのであれば、いくらでも──」と思わず言葉にするが、その瞬間アルジュナが傷付いたような顔をする。「慈悲深きマガヴァーン、貴方はきっとそう仰るのだろうと…どこかで思っておりました」「ああ、だから……」「……であれば不要です。慈悲を頂きたくてお伝えしたわけではありませんから」すげなく断られてしまいインドラはより困惑する。「仰っておられたではありませんか、身内のように近い筋の者に食指が動かぬと、ましてや私は男ですから」「……確かに言ったが、それは神が戯れに耽る時の話、というか」「だから、いいのです。私はインドラ神の慈悲深さにつけ込むような真似はできません」「……つけ込む、などと」どうしてそう卑屈な言い方するんだ!?と内心めちゃくちゃ混乱しているインドラ神。そのように愛されたいと言うなら愛すし、お前はそもそも愛しいし…と思っているインドラを差し置いてアルジュナはとっとと話を進めていく「問われたからとはいえお聞き苦しい話をお聞かせしました、どうかお忘れください。明日からは偉大なるインドラ神の"息子"として立派な働きを務めましょう」と切り替え宣言を始める、インドラだいぶ置いてけぼり。アルジュナは退室。
⑤翌日、これまで通り過ぎるくらいのアルジュナが現れる。インドラも昨日見たこの世の終わりのような顔をしたアルジュナは何だったんだろうか?と二重三重に困惑。当面は普段通りの生活が続く。
⑥とある特異点(西洋かな〜のイメージ)へ、インドラとアルジュナ、他+αでレイシフト決行することになる。皆が現地住民や戦闘員などを交えて異変の解決に努める中、戦闘員の中の一人である男(騎士、イメージとしてはシャルルとかに似てる感じ)がアルジュナと親しくなる。特異点もいざ解決、別れも近い時にその騎士の青年に誘われ、アルジュナは二人でマスターを中心に行われている打ち上げパーティーから抜けるように外に出る。アルジュナが騎士の青年に「何の用か?」と問うと「貴方を愛している、もちろん一人の人間として、恋い慕っている」とストレートな告白を受ける。驚愕と同時にそれを叶えられない罪悪感(あくまで自分はサーヴァントだし特異点解決しに来ただけなので帰るし、そもそも恋心はインドラにあるので)で黙り込んでしまう。それで察した騎士も「悪かった、困らせるつもりじゃなかったし、貴方はおそらくここを去るのだともわかってはいても、伝えずにはいられなかった、これは俺の身勝手だ」と笑う。「……ああ、申し訳ない、貴方の真摯な気持ちに報いれず…」「謝るな、貴方が悪いことなんて一つもない!」そう問答をしてしばらく後、騎士の青年は「でももし、一つわがままを聞いてもらえるのであれば、貴方の手の甲を──」そこまで言われて察したアルジュナは、少しでも報いてあげられればの気持ちで己の手袋を外して素肌の手の甲を騎士の青年に預ける。騎士の青年は恭しくその手を取り、跪いて口付けた。すっと立ち上がるとそのまま騎士の青年はアルジュナに名残惜しげに別れの抱擁をし、土地を離れる騎士団の一行に向かって去っていく。アルジュナはそれを見届けながら口付けられた手の甲を複雑な気持ちで見遣っていたが、瞬間、空気がヒリつく。真横にインドラが現れたのだ。常ならぬ苛烈な気配に後ずさったアルジュナはしかし、先ほど騎士の青年に口付けられた手の腕をインドラに掴まれる。その態度でわかる、これまでのアルジュナと騎士の青年のやり取りをインドラは見ていたのだ。
⑦「──おまえは誰でもよいのか」インドラがカルデアに来てからというもの、まるで聞いたことのない怒りが込められた声がアルジュナの頭上から稲妻のように降り注ぐ。「神を父である以上に恋い慕っていると、そうおまえが言ったのだぞ。神はそれを受け入れて、おまえを抱いてやろうと伝えたはずだ」それを断っておいて何故、今しがた出会ったばかりのような男に簡単に身体を許したのか?そう暗に問うていた。「──ッ、見ておられたのですか…!?見ておられたのであればわかるでしょう、私はお断りしました!!」突如、浮気を咎める男のように現れた父の身勝手さを感じ、羞恥と同時にアルジュナもらしからぬ怒りが芽生える。掴まれた腕を外そうとするもインドラの掴む力はますます強くなる。インドラ自身にも形容し難い衝動…いや、嫉妬が──アルジュナを逃がせないと囁き続けていた。そのまま先ほど騎士の青年に口付けられたアルジュナの手の甲にインドラが噛み付くように、上書きするように口を寄せた。アルジュナが身体を跳ねさせる。
⑧ここに至る前に、アルジュナに恋い慕う感情を抱かれていたことを知ったことで、インドラ自身もアルジュナへの想いを見直し始めていた。ただただ会いたいという気持ちで擲(なげつ)つように己を削って降り立ったし、一目見るだけでは飽き足らず、そのままカルデアに乗り込んだしで、人間が「家族愛」「親愛」「友愛」「恋愛」と細かく区分し切り分けている愛情と執着の類をすべてをアルジュナに向けているのだと自覚し始めていたのだ。その矢先にアルジュナが他の男から向けられた愛に(最後に断っていたとしても)一時的に身を委ねていた姿を見て、いよいよ己を止めることができなくなってしまった。誰でもいいのであれば、いや、誰でもいいくらいなら、オレでいいはずだ、と。(インドラとしては、アルジュナに与えた衣服の一部/手袋を脱いで騎士の青年に手を差し出した、という構図自体も業腹)
⑨インドラの行動にアルジュナも、そしてインドラ自身もまたアルジュナに向かって傷付けるような仕打ちを向けたことに愕然とする。一瞬で頭と肝を冷やした二人のうち、アルジュナが「……誰でもいいわけなどないでしょう……」と辛うじて呟き(自身の気持ちが軽んじられたような気がしてアルジュナはショック)、逃げ出すようにその場を離れる。インドラは立ち尽くしながら「クソ……」と悪態をつく。ただこの時点でインドラはアルジュナの呟きからまだ感情がこちらに寄せられていることの確信が持てたし、インドラ自身の感情の方向性も定まったし、定まってしまえば何が何でも貫き通すのがインドラなので……。
⑩カルデア帰還後、すぐにインドラの姿が見えなくなる。アルジュナとしては合わせる顔もないので好都合だったが、先刻のやり取りが思考を曇らせる。神が示した慈悲を(己の気持ち都合で)(お慈悲で抱いてもらうとか釈然としないじゃん人間の気持ちとしてはよお〜)優先せず、他の人間の色恋混じりの接触を許してたらまあバチギレられるか…と若干ズレた受けとめをしながら自室に戻ろうとしていたアルジュナだったが、自室に入った瞬間、あり得ない光景に目を瞠る。アルジュナの部屋の中でインドラが待ち構えていたのだ。慄いて振り返り部屋から出ようとしたが、大きな手がアルジュナの口元を覆いながらインドラの胸元に身体ごと引き寄せてくる。自室の扉は閉ざされ、アルジュナの背後で指を鳴らす音が聞こえた。自室内に小規模な結界を張られたのだ、と悟った。
⑪口元を覆っていた手は外されたが、身体は引き寄せられたままだった、インドラに背面から抱きすくめられた姿勢のまま、アルジュナは混乱の極致だった。「……逃げてくれるな、アルジュナ」何をされるかと戦々恐々としていたアルジュナの耳に届いたインドラの声は切迫していて、訝しんだ。おそるおそる振り返ると揺れているが、しかし確固たる意志を思わせる凄みも感じられるインドラの瞳に射貫かれる。振り返ったまま動きを止めたアルジュナの唇にインドラの唇が重なり、割り開かれて舌が入ってくる。瞬間、アルジュナが何とか顔を背け「慈悲は…いらないと…ッ!」と拒絶するがすかさず「慈悲ではない」と返ってくる。「神の慈悲として……与えるものではない、ましてや仕方なく与えるものでも」「オレがやりたいからやるんだ、おまえにだから、やるんだ」言い含めるようにアルジュナに囁きかける。「愛している、アルジュナ」「オレはおまえをこの手で抱きたい」「おまえは──抱かれてくれるか」必死に、説得するように、インドラは言い募る。きっと普段なら、佳い女と戯れる時には出てこないだろう拙さでアルジュナを口説こうとしている。まとまりきらない思考の中でアルジュナは思わず口にする「神は──気紛れだ、人の理に当て嵌めようとするほど、ひどい誤謬が生まれる」消えかかるわずかな白線(ライン)、暗に信じ切れないと語りかける。「ならばオレを」「神ではなくオレを、信じてくれるか、アルジュナ」この方にそこまで言わせてしまったかと蒼白しつつも、そこまで言わせてしまったのだから私も応えねばならないとようやっと腹を括ったアルジュナも、畏れを乗り越えて伝える「……父様、私、…いや、俺は貴方にこそ抱かれたい、抱いてくださいますか」互いがハッキリと想いを口にした。二人は正面に向き直り、インドラはアルジュナを抱きかかえるようにして改めて口付けをし直した。
……で二人はこっからハチャメチャにどエロいセックスをするってわけ(描写力ゼロのため割愛)(逃げるな逃げるな逃げるな)
こりゃ完全無欠のハッピーエンド迎えちゃうぞ〜!!よかったね……。
ちなみにバッドエンドというか…まあバッドか…ってなる分岐は多分一番最初のドラ神が自分の気持ち整理する前にお慈悲で抱きましょうか?ってなっちゃったのをアルジュナが「もうどうせならケリつけるために一回抱かれとくか!(やけっぱち)」になってたらバッドエンドになるイメージがあった。二人とも先に身体から繋げちゃったもんだからズレが酷くなるっていうか、終わった後アルジュナはこれで気持ちに区切りいれるぞ…(ぐるぐる目)するけどインドラはアルジュナから望まれてではあるけど抱いたからこそ責任感のフリした執着の方が先行してしまい、拗れてくっていうか…?で考えてた。
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