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ぐるさん
2025-08-30 22:57:32
958文字
Public
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8.30 ふみりかワンドロ【眼鏡】
ふみりかワンドロライ(@ fmrk_1draw)さんの2025.8.30お題をお借りしました。
「もう本ッ当に信じられない!」
「り、理解
……
」
クソ吉には浴びているのが申し訳なくて今すぐ死にたくなる程清々しい日差しの中、聞き慣れた声が耳に入った。
「
……
理解さん?」
「大瀬くん!」
「あ、大瀬」
声が聞こえた方向へ視線を向けると、そこにはカフェのテラス席で向かい合って座る理解さんとふみやさんが居た。
「ちょっと大瀬くんからも何か言って下さい!」
理解さんに促されるまま恐れ多くも隣に座ると、顔色の悪いふみやさんが視界に入る。
「ふみやさんに私の好きな所を聞いたら『眼鏡が似合う所』としか言わないんですよ!」
「えっ」
理解さんがふみやさんとの交際を公表してからそれなりの月日が過ぎている。それはもう季節が一周したんじゃないかと思う位には。
それだけの期間お付き合いをしているのに、好きな所は眼鏡が似合う所だけ?
こんなゴミみたいな奴を気にかけ声をかけて下さる天上人いや雲上人を目の前にそれだけ?
そもそも、それは何時ぞやかに理解さんの尊敬出来る所を聞いた時に絞り出していたのと同じ回答では?
お二人の関係を疑うつもりは全く無いけれど、流石にこれはふみやさんに何か言わないといけない気がする。
改めて顔を上げると、やっぱり顔色の悪いふみやさんと目が合う。
「今日は流石に勘弁して大瀬
……
」
弱々しく項垂れるふみやさんに何て声をかけるか考えると、ある異変に気がついた。
ふみやさん、耳がめちゃくちゃ赤い。と言うか首も赤い。顔色はめちゃくちゃ悪いのに。
「ほら大瀬くん!何か言って!」
「大瀬
……
」
相手から自分の好きな所を聞きたい。相手の好きな所を直接伝えるのは恥ずかしい。
真逆のような、それでいて本質は同じ所にあるような感情を同時に浴びて、ゴミの脳みそは急速に加速していく。
「
……
それでは僭越ながら、一言だけ」
お二人に視線を注がれる中、軽く深呼吸をして改めて口を開く。
「理解さんがコンタクトレンズを使用したら、ふみやさんはどうするんですか?」
「「えっ」」
この後結局、カフェのランチタイムが終わるまでお二人はこの話を続けていた。
終始紫色の瞳が恨めしげにこちらを見つめていたのは、ちょっとだけ見なかった事にした。
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