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sevendays23
2025-08-28 21:26:52
2296文字
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作戦会議(料+考+一味)
一味の楽しい作戦会議
「ろびんちゅわん!何が食べたい?」
2年前でも、2年後でも、彼はよく女性陣に食べたいものを聞いてくる。その日は明日だったり、当日だったり。そして、その願いはだいたい叶う。
そして、彼はよく男性陣はどうでもいいしお前には聞いていないとか口にするが、彼らの願いもだいたいひっそり叶っている。
ちゃんと彼が普段から仲間の会話を聞いて、それごと大事にしている証拠だ。だからこそよく参謀もしているのだが、それはさておき。
「そうね
……
」
ただ、そうすると、リクエストがかなっていない人は、一人いるわけで。
「よかったら、紙に書いていいかしら。あなたがお出かけから戻るときには渡すから」
「いいよぉー!!ならロビンちゃんの食べたいものは明日にするねぇー!!」
料理人は目をハートにしてウキウキしながら、外出していった。夏島で暑い時期なのに、彼は女性に対して暑苦しいくらい情熱的だ。
「
……
ふふ」
考古学者は何か企んだようににこりと微笑み、ペンと紙を取り出した。そして、さらさらと記入していく。
「何書いてんだ」
剣士がひょこりと顔を出した。どうやら水を飲みに来たらしい。すると、
「作戦」
ハートマークがつきそうなくらい声を明るくして、考古学者はにこっと顔を上げて言った。
「あ?」
声を翻した剣士に少しいたずらっぽい顔をして、ゆっくりと紙とペンを差し出した。
「楽しいと思うけど、どうかしら」
剣士は眉を上げて、それをつまみ、目を通す。
そして、口元をニヤリと緩めた。
「こりゃあ、おもしろそうだな」
「よかった」
「ただ、他の奴らも誘ったほうがおもしれぇだろ」
「なら次はゾロが渡してほしいわ。発言はランダム全員の方が、この一味の会議は捗るの」
「
……
わかってんじゃねぇか」
剣士はにやりと笑って、ペンで紙にしっかりと何か書いた。そして、ひょいと人さし指でつまんだ。
「もらってく」
「えぇ、お願いね」
考古学者は彼が地下にいる船大工のところに行くのを見送った。彼は面白そうだと請け負い、書いて、狙撃手に。もちろん参加だと意気込んで、操舵手に。豪快に笑って書いて、船医に。キラキラ感動した顔で書いて、航海士に。何面白そうなことしてんのと、少し膨れながら書いて、次は音楽家に。歌ができそうだとはしゃぎながら船長に。ししっと笑って、書きつつ口にしながら、紙が全員に渡った。
「ロビン!」
「終わった?」
紙を考古学者に渡す。彼女はそれをパラッと見て、ふ、と笑った。
「ノリノリね」
「そりゃあみんなすきだぞ!さくせんかいぎっ」
船長は歯を見せて笑った。考古学者は、笑い返して、それを静かにたたむ。
「ただいまぁー!!ロビンちゅわぁぁん!」
そのタイミングで、料理人が扉を開けた。考古学者は、小さく笑った。残りの一味がソワソワチラチラ見ている。こちらを見ている。
「おかえり」
「!あ、ロビンちゃん!リクエスト書いてくれてたのォ!?」
料理人は折りたたまれ、差し出された紙を嬉しそうに見た。船長がそれに犬のように反応した。
「おれも、ぐぅ」
即座に、花のように咲いた手に口を塞がれたのだが。
「え?」
「ルフィはいいから早く見てほしいわ。リクエスト」
「う、うんわかった!」
料理人はそのにこにこ笑顔の動きにびっくりしつつ、紙を開いた。途端に、
「
……
ぷは」
吹き出した。小さく。
考古学者のリクエストということを忘れて。
「むぐ、ぷはぁ、おもしれぇだろ、サンジ」
船長は、やっと手を離してもらって、笑って言った。
「ロビンの案だぞ!!」
「ふふ、気に入ってもらえたかしら」
「ぷ、くく、最高だよ、ロビンちゃん!!」
子供みたいに笑った料理人。紙をもう一度見る。ずらりと見る。ふざけた議事録のような、でも一味にとっては大事な会話文。おかしくて楽しくてたまらなくて、笑って書いているのがばればれな字。
「私はサンジが作る屋台の料理が食べたいわ。りんごあめとか。あなたはどう?他にアイデアはある?お祭りの料理には詳しくないの」
「いか焼き。お前は」
「屋台といやぁ、ポテトだ。おめぇは」
「わしゃあ漬けきゅうりじゃ。お前さんは」
「おれはわたあめだぞ!おまえは?」
「私は、クレープかな。あんたは?」
「私はたこ焼きがいいですねぇ、前食べた時さいこぉにおいしかったですから!あなたは?」
「おれはにく!!くしのやつ!!サンジは!」
「
……
おれは」
料理人はペンを手に取った。ここまでされたら、会話に加わらなければ。
「かき氷がいいな。いい氷を仕入れたから」
そして書き終えて、ゆっくりと机に広げた。ちらと外にいる一味を見て、歯を見せて笑って、船長を目で促した。
「しし、よぉし!」
となれば、船長は面白そうな匂いを吸い込んで、
「ロビンが考えた屋台メシの作戦会議」
もうウズウズしている一味に向かって、
「するやつはキッチンに集合だぁ!」
大きな声で、号令をかける。
「おうっ!!」
すると大きな返事とともに、仲間がワイワイ集まりだすのは当然だ。こんな楽しいことに参加しないなんて、ありえないから。
「素敵な作戦会議ありがとう、ロビンちゃん」
「いいえ、どういたしまして。これからもっと楽しくしましょうね。あなたは得意でしょう」
「
……
あぁ、もちろんさぁ!」
そして、普段は参謀役の考古学者と料理人は、にこにこと笑いながら、作戦会議の開始を待つのだった。
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