kizahane
2024-10-31 21:57:33
2748文字
Public
 

同事務所内転生をキメた兼業企業VTuberのえのえの話

多分転生前がスノウエデル名義で転生後がシュエファ名義、リアル本名がノエル

配信スタイル
・一人で暇だと取り敢えず配信を開始する寂しんぼ
・リアルが忙しいとちっとも浮上しないが、予定のない休みの日は長時間配信勢
・出勤前の朝食や帰宅後の夜食を作って食べる枠を「今から」と突如開始しがち
・生活垂れ流しスタイルすぎてリスナーから「此奴風呂からでも配信できそう」と言われ、「できるぞ、やるか」と実践したら多方面からめちゃくちゃ怒られた
・表情筋が仕事してなさすぎてカメラの不調を疑われがち コメントで指摘されるとぶんぶん揺れたりヘドバンしたりする 「無表情で変な動きをする変人まとめ」の切り抜きが伸びた
・ホラゲをやっても全くビビらず、黒幕やエネミーに対して「そういうときはこうしたほうがいい」と淡々とマジレスアドバイスをかます でも「そうできない理由があったんだろうな」と同情もしてくれる でも容赦なくRTAの速度で屠る
・極稀にガチビビりしたときは黙る 普段口数多めなのにピタッと黙る
・いつも一定の声量で落ち着いて話すが、ゲームの中のキャラクターが大声を出していたりすると共鳴して叫ぶことがある 満足げである リスナーの鼓膜は犠牲になった
・整理整頓が壊滅的すぎて同僚に「頼むから彼奴をマイクラ出禁にしてくれ!共有チェストがあるゲームは全部出禁にしてくれ!」と悲鳴を上げられた
・人に誘われるとスケジュールさえ空いていれば「いいぞ」と二つ返事で頷くスタンスのため、「なんでこのメンツの中に?」「なんでこの内容の企画に?」とリスナーが困惑する事態を起こしがち 本人も「呼ばれたから参加するが、なんで呼ばれたんだろうな?」と首を傾げがち

卒業の経緯
・もともと「結婚を前提に彼女欲しい」をたびたび口にしており、恋人ができた際にはお知らせ配信を行った 「浮かれて目に見えるぐらい様子が変わるだろうし、配信よりも恋人との時間を優先する選択をする性格だからきちんと伝えておきたかった」とのこと
・以降、配信中に堂々と惚気るようになったし、彼女じゃなくて彼氏なのも公然の秘密だった
・暫くなんの浮上もない期間があった後、卒業を発表して説明配信を行った 卒業理由は「恋人がいなくなって配信者を続けられる状態ではなくなったから」 「『いなくなった』が『別れた』『失踪した』『死んだ』のどれかなのは明言しない」とのこと
・「未亡人という言葉があるだろう。夫が死んだのに後追いをせずまだ生きている妻という意の、現代社会では好ましく扱われない価値観の元で生まれた言葉だが、俺は後追いをするのが当然という価値観の側の人間だ。そうしないと俺は俺でいられない」
「生き別れなのか死に別れなのかは明言しないんだが。俺は、まあ、死ぬのが妥当だろうなと思ったんだ。個人の意見だぞ。お前達は真似するなよ。大抵の現代社会にはそぐわないからな」
「ただな、俺には命が二つあるだろう。今此処でお前達と話している俺と、お前達の前にはいない時の俺と。明け透けに言えばバーチャルの俺とリアルの俺ということになるが」
「どちらか一つにしておこうと、思ったんだ。両方はくれてやらない。道連れにするのは片方だけにしようと思った」
「お前達といたんじゃない、彼奴といた方の俺を送るのが適切だろうとは思ったんだが、困ったことにリアルの俺が死ぬとこっちの俺も死ぬんでな。別個にできるんだったらこっちを生かしてあっちを死なせたんだが、そうも行かなかった。二つある命の一つを残せる選択肢が、これしかなかった」
「勘違いをしないで欲しいし、心に留めておいて欲しいんだが。お前達は俺を引き留められなかったんじゃない。『死ぬな』と、『生きろ』と今コメントを打っているお前達がいるから、二つの命の片方は残すことにした。お前達が引き留めることに成功したから、俺は今こうしてお前達の前で話ができている」
「俺は日本人でも仏教徒でもないんだが、『せめて四十九日の間は残しておいたら』と言われたからアーカイブは今日から四十九日だけ残す。その後は全部消すから、切り抜きは俺が彼岸に渡りきる前に作っておいてくれ。さっきのとこもな。忘れるなよ、お前達は一つの命を守った実績を得た。誇ってくれ。じゃあな、元気でいろよ」

死後
・残った同僚の相棒(リシィス)が「いやぁ、よく『お通夜状態』とか言うけどほんとにお通夜だったよね彼奴のは」「そろそろ一周忌だけどみんななんかするの?僕の所でみんなの投稿眺める法要配信枠取ってあげてもいいけど」「生きてる方の彼奴は、まあなんていうか、元気にしてるよって言いがたいときもあったけど、頑張ってるよ」などと度々話題に上げていた
・事務所の公式企画での生放送の際、スタッフとコソコソ話すリシィスのマイクにうっっっっすらエデルの声が乗ったことにもんのすごく耳の良いリスナーが気が付いて検証動画が出回った リシィスが個人配信で「彼奴マイク付けてないんだよ?小声で耳打ちするので顔近付けすぎたせいで僕のマイクに彼奴の声が乗って存在がバレるってどういうこと??」と言及して「正解です」のお墨付きを出した 「内輪の事情が分かってるから安心して任せられるでしょ、偶にスタッフやって貰ってる」とのこと
・「なんであれで気付けるしそんな話題になるの?みんなそんなに彼奴に会いたいの?」とリスナーに問い掛けたことでコメント欄が祭りになり、「彼奴に言いたいことあったら書いときな、後で見せとくよ」の発言により界隈に「お盆とかハロウィンとかで一晩だけ帰ってきたりしないかな」等のコメントが溢れることになった

転生
・その後も冥界からゲスト出演が行われることはなかったが、ある日「猫には9つの命があるというが、今の自分の残りの命が幾つなのかは分からない。この2つで最後だと思っていたが、どうやらもう1つあったらしい」と説明文に書かれた新人のデビュー予告がなされた
・初配信のタイトルに「3つ目の命」と銘打ってデビューしたのは前世を全く隠していない耳尻尾の生えたユキヒョウ系男子だった 「前世では表情が分かりにくいと言われたからな、神様に喜怒哀楽が分かりやすいように大きい耳と長い尻尾を生やして生まれ変わりたいと頼んだ。これで俺も表情豊かだな!」とドヤァしていた
・恋人については「帰ってきてたら此処にいるのは3つ目の命の俺じゃなくて前世の俺だろ。彼奴は死にっぱなしだぞ。生まれ変わりはしたが生き返ってはいないぞ、察しろ」とのこと
・猫科の自覚があるのでなんの臆面も無く「にゃあ」と鳴く コラボ相手に撫でモフも要求する 耳尻尾は表情筋代わりと言うだけあってよく動く コメント欄の「かわいい」比率が明確に前世より増えたしリシィスもデレ気味