sousakuyamamusume
2025-08-27 22:25:25
428文字
Public ロイクさんの夢小説
 

嘆息

『侵食:硫黄渓谷』と『憤怒』のロイクさん目線

……やれやれ、血の繋がりがないというのにここまで似るとは。」
 拾った後に改造したイオウ。
 頭の良さと技術力はある程度信頼しているイグラム。
 二人とも中々に血の気が多い上に自分の身よりも『姉/弟の身』を案じる性質がある。……否、そうなった、が正しいか。
 全くの想定外だった。
 今更道徳心に目覚めたらしいイグラムも、すっかり我々を居場所として数えだしてたイオウも
……はぁ……
 その二人の負傷を受けて、思ったより心理的ダメージを負っている、自分自身も。
「『イオウは利用価値のある実験体』『イグラムはあくまで協力者』」
 口に出して言った。
 言ったところで気は済まなかった。
 利用価値のある実験体のデータが集まった、喜ぶべきことだ。
 協力者の戦力が増強した、喜ぶべきことだ。
 ならばこそ
 この胸の痛みは
 煮え切らない感情は
……勘弁してくれ。」
 今更、後戻りなんてできやしないんだ。
 だからこんなことで俺を悩ませるな。