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三毛田
2025-08-27 22:03:47
1072文字
Public
1000字4
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97 097. 木立の下、光の縁
97日目
君に寄りかかり眠る
「ふがっ」
ガクンと体が跳ねて、その後レジャーシートの敷かれた地面に倒れる。
「ふっ。起きたな」
体温の低い指先が、俺の頬を優しく撫でて。
気持ちよくて、手のひらに頬を押し付けるとしばらくそのままでいてくれた。
適温とも呼べる心地よい風が、俺と丹恒の髪をいたずらに揺らす。
少し離れたところから届く、楽しそうな少女たちの声すら、再び微睡みへと引き込む要因でしかなく。
「二人とも、まだ楽しそうにしているから寝ても構わない」
遠くでキャッキャウフフ。という声が聞こえた気がした。
意識が遠のいて、それからまた浮上した時に、太陽の光が木立の影が綺麗に出来ていて。
綺麗だなと思いながら、隣にいるはずの丹恒を見上げると。
「起きたか。ほら、水分だ」
「ありふぁほう」
寝起きだから、声が上手く出せない。
起き上がって水をゆっくり飲んだら、張り付いていた喉もよくなった。
「はぁ
……
丹恒手作りのレモネードすごく美味しい
……
」
「蜂蜜レモンもある。バドミントンで疲れた体にも効くだろう」
「いただきます! ん。甘さも酸っぱさもちょうどいい!」
ピックにレモンを刺して、口へと持っていったなのは、目を輝かせて二つ目を。
「穹も。寝起きに飲むと、さっぱりする」
「いただきます」
一口飲むと、レモンの酸味。そして、蜂蜜の甘みも一緒に広がって。
蜂蜜レモンも食べる。
確かに、さっぱりするな。
「お前たちは、運動部に入ったりはしないのか」
「体育の授業だけで十分」
「俺も」
「ウチも~。運動部の、あの熱意にはついていけないよ」
「同じく。それに、サークルに所属してたら、なのと過ごす時間が短くなっちゃう」
「もう、星ったら」
とは言いつつも、嬉しそうだ。
ここでそれを指摘したら、ぶっ飛ばされるので黙っておく。
「丹恒こそ、所属しないの?」
「お前たちの世話があるからな」
「ウチらのお母さん気取り?」
「実際面倒見てもらってるから、俺は文句言えない」
「私も」
二人で顔を見合わせてから、肩をすくめる。
こういうところ、双子だって言われるんだよな。
「こうやって甘やかされているのも、丹恒が俺たちに甘いからだよ』
「まあ、そう言われちゃうと反論できない」
頷いて、レモネードを飲んでレモンを食べるなの。
「蜂蜜レモンって作るの大変?」
「レモンを輪切りにして、蜂蜜に漬けるだけだ」
「じゃあ、今度はウチが星に作ってあげる」
「楽しみにしてる」
と、楽しそうに二人は話す。
「じゃ、俺は丹恒に」
「期待はしない」
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