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アカ
2025-08-02 01:21:42
1423文字
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8/9のイベント展示小説
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選択
界でアニエスが選択するまでの心情を考えて書きました。界のネタバレをガッツリしています。
アニエスはトリオンタワーから出て、空を
眺めていた。ーさっきから、ハミルトン博士が
教えてくれたことが頭から離れない。
この世界はもう少しで終わってしまうこと。
そしてー。それを何とかするにはアニエスの力が
必要なこと。ハミルトン博士は「一番大切だと
思えるもののために選択してほしい」と
言ってくれた。アニエスは改めて思った。
自分が一番大切なものは何かと。ヴァン?
もちろん大切だ。彼は自分の手を取ってくれた
恩人であり、愛している。フェリ?勿論大切だ。
妹が出来たみたいで嬉しかったし、彼女の
前向きさに何度も励まされた。大切なものを
頭に浮かべては全て大切だと思い、一番は
決められなかった。幸いまだ時間はある。
何が一番大切か理解して選択しよう。自分で
選択したことから、後悔はしないだろうから。
アニエスが一番最初に選択したことは、ヴァンに
告白することだった。ハミルトン博士から
話を聞く前から決めていたことだったが、
ハミルトン博士の話を聞いてさらに想いを
伝えたいという気持ちが強まった。たとえ、
どんな結末だとしても後悔はしない。そう思って
アニエスはヴァンに告白することにした。
結果はー。
わかっていたことだけどー。やっぱり悲しいし、
泣きたくなる。でも、ヴァンはアニエスのことを
思って返事をしてくれた。ヴァンが今思っている
こと全てを。だからー。告白してよかった。
それに告白してわかったのだ。自分は
この不器用な人をどうしようもなく愛して
いるのだとー。そして、そんな不器用な人が
生きている世界を守りたい。いや、ヴァンだけ
ではない。自分が大好きな人たちがいる世界を
守りたいのだ。ヴァンにフェリにアーロン。
カトルにリゼット。ジュディスにベルガルド。
レンにユメにロイ。数えきれない人を頭に浮かべては、どれも大事な人だとアニエスは思った。
自分はゼムリア大陸に生きている人を
愛してしまった。だから、迷わなかった。
自分が愛している人たちのために、この身を
捧げようとー。そう決めた。
アニエスを止める声がたくさん聞こえてきた。
その度に進むのは辞めてもいいんじゃないか?
そう思った。だが、みんなはアニエスを思い、
必死になって声を掛けてきていた。
だれかのために一生懸命になる人たちだから、
だから守りたい。そう思ってアニエスは覚悟を
決めて前に進もうとした。そのとき、
幼いアニエスが声をかけてきた。
「進んじゃうの?」
「
…
うん。」
「今なら戻れるよ?」
「
…
わかっているよ。でもー。」
「でも?」
「もう決めたから。ーみんなを守るって。」
思えば、昔は子どもだった。父親のことが
理解出来ず、関わり方も分からない。
何か間違いがあったら関係が今より悪化しそうで
怖いって思いから、一歩踏み出せなかった。
けどー。ヴァンたちに出会って。
一歩踏み出そうって勇気が持てて。
この世界を愛した。
「選択に後悔はない?」
色々考えた。この選択は正しいことか。
この選択はきっとたくさんの人を傷付けるって。
でもー。
「ないよ。だってー。私はゼムリア大陸に
生きる人々を愛してしまったから。
だから、守るために動いたことは後悔はないよ。」
そうアニエスは言うと光輝き、人とは思えない姿に
変化した。ーこの先はどうなるかわからない。
けど、私は人を信じている。
そう思ってアニエスは空に向かって進んだ。
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