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2025-08-02 00:36:27
2226文字
Public
8/9のイベント展示小説
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未熟な2人
黎IIの侵食に侵されたことを気にするフェリとそんなフェリを励ますアーロンの話です。
侵食に侵されてから数日、それぞれが
日常に帰って行った。そんな中、
ため息を吐いている者が一人。
フェリ・アルファイド。
アークライド解決事務所の一員で
解決事務所の中では妹のように
可愛がられている彼女はよくないと
思いつつ、ため息を吐いていた。
そんなフェリを見ていたヴァンは
ある任務を出した。それは、「しばらく
休暇を取れ」ということだった。
フェリはアークライド解決事務所を
出て、ディルク記念公園の広い場所に
座り込んだ。
「気を使わせちゃったかな
…
。」
最近のフェリは、侵食に侵されて仲間を
攻撃したことを気に病んで溜息を吐いて
いることが多かった。仲間たちには
「気にしなくていい」ー。
「悪くない」などと言われたが、
あんなことが起きたのも自分の精神が
未熟だったからだ。
そのことに悔しくなり、
膝を抱えてうずくまり静かに泣いた。
「本当に情けない
…
。」
仲間に気を使って貰い、一人にさせて
貰った。一人になれたことに何処か
ホッとしている自分に気が付いて
悔しくてしょうがない。
「なーに、やってんだ。」
見知った声がしたので顔を上げると
そこにいたのはアーロンだった。
「え?ア、アーロンさん!?
どうしてここに!?」
もしかして心配させて
しまったのだろうか。
「バーカ。お前のためじゃねーよ。
この辺で釣りがしたくてな。」
そう言うとアーロンはフェリのことを
無視して釣りをし始めた。
「
…
仕事は?」
「面倒だったからオッサンに
任せてきたわ。」
なんていういい加減な人だ。
「もう!仕事はちゃんとやらないと
ダメですよ!アーロンさん!」
「おっ、調子戻ってきたじゃねーか。」
そう言われてフェリはいつもの調子で
アーロンに接していることに気が付いた。
「ま、お前が何を思っているかは
知らねーが
…
早く調子を戻せよ。
アニエスのヤツがえらい心配していたぞ。」
「
…
ってます。」
「あ?」
「わかっています!そんなこと!
でも、調子を戻そうって考えても、
思ってしまうんです!
みんなを傷付けたって!」
言うつもりなんてなかった。
だが、気が付いたらフェリは
口に出していた。
「
…
。」
アーロンは、フェリの話を黙って
聞いていた。
「それなのに
…
みなさんを
傷付けたのに「ここにいていい」
って言われて
…
安心している自分が
いるんです。最低ですよね
…
。」
アーロンは何を思ったのかフェリに
いきなり攻撃をしてきた。
フェリは防いだが。
「アーロンさん、いきなり何を
するんですか!?」
「あー、悪ぃ。あんまりに腑抜けたことを
言うもんだから、つい手が出たわ。
…
武器を構えろよ、油断すると死ぬぞ?
フェリ・アルファイド。」
アーロンは本気だ。そう判断した
フェリは武器を構えた。
数分後、荒い呼吸をして寝転がる二人が
いた。
「ハッ!やるじゃねーか
…
。」
「アーロンさんこそ
…
。アレ?そういえば
なんで戦う羽目になったんでしたっけ?」
「
…
忘れたわ。」
「
…
アーロンさんらしいです。」
そうフェリは言って空を見上げた。
さっきまで悩んでいたのが嘘みたいに
消えた気がする。
「
…
向き合って行くしかねーんじゃねぇの?」
「え?」
「許されてもテメェが納得できねーんだろ。
なら、テメェの「罪」と向き合うしかねぇ。」
「それは
…
」
フェリがずっと悩んでいたのは、
仲間を傷付けたという事実。
どんなに許されても自分が許せなかった。
「人は生きている限り何かしら「罪」って
もんを抱えて生きている存在だ。
ならー。その「罪」と向き合うしか
ねぇんだよ。」
「アーロンさんにもあるんですか?」
「あるに決まってんだろうが。」
そう言うアーロンはどこか
苦しそうに見えた。
「
…
テメェが未熟なせいで大事な
仲間を失った。」
「アーロンさん
…
。」
それは煌都であった出来事を指して
いるのだろう。彼自身のせいじゃない
と言われてもアーロンは納得出来ない。
自分が許せないから。
「
…
ずっと苦しかったんです。
ヴァンさんたちに許されて、
それに安心している自分が。」
「
…
。」
「でもー。アーロンさんと話して
わかりました。この苦しさも自分の
「罪」だから、向き合って前に
進むしかないって。その「罪」から
目を背け続けたら、わたしは
一生自分を許せません。」
「
…
そうかよ。」
そう言うアーロンの顔はどこか
満足気だった。彼なりに
フェリのことを気にかけて
いたので、フェリが答えを見つけた
ことに安心したような顔だった。
「それじゃあ、ヴァンさんの仕事を
手伝いに行きましょう!」
「マジかよ
…
。」
「大マジです。仕事をサボるのはー。」
フェリが言い終わる前にアーロンは
逃げ出し、それを見たフェリは
アーロンを追いかけた。
「あ!話は終わってません!
アーロンさん!」
そんな追いかけっこをしている二人を
発見して、ヴァンは笑った。
「すっかり元通りだな。」
「よかった
…
。ヴァンさんは
アーロンさんなら、フェリちゃんを
なんとかしてくれるって
信じていたんですね。」
アニエスの答えにヴァンは顔を背けた。
それが答えだと思ってアニエスは
ヴァンを笑顔で見つめた。
「いいかげんにして下さいーー!!」
「やるか!?」
いつも通りに喧嘩を始めた二人を見て、
ヴァンとアニエスは顔を見合わせて
溜息を吐いた。
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