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2025-07-12 00:20:56
1073文字
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ルーラピ
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小さな涙
共和国に行く前にオズボーンに報告するルーファスとラピスのお話。ルーラピ。
「
…
挨拶が遅れて済みません。父上。」
そう言ってルーファスはオズボーンのお墓に花を
添えた。共和国に発つことを決めたルーファスは
ラピスと共にオズボーンに報告をしていた。
帝国に起きたこと。ラピスたちに出会ったこと。
そしてー。これから起きることに備えて共和国に
行くことにしたこと。
…
それらを淡々と事務的に
報告した。報告している間、ラピスは黙ってくれて
いた。それがルーファスは心地よかった。
ルーファスは墓地をあとにするとラピスに
ジュースを奢り、椅子を見つけて2人で座った。
「今日は付き合ってくれてありがとう。
助かった。」
「
…
。」
ラピスは聞こうと迷っているようだったので、
ルーファスはラピスが聞こうとしていることを
想像して口を開いた。
「
…
大きな人だった。」
「え?」
「聞きたかったのだろ?
…
ギリアス・オズボーンについて。」
「
…
うん。みんなからすごい人だったのは
聞いている。でも、よく知らなかったから。」
これを話すのは少し恥ずかしかった。
だが、ラピスなら受け止めてくれる気がしてー。
ルーファスはポツリポツリと話し始めた。
「
…
ああ。すごい人だった。いつか超えるつもりがその願いは果たされず、去ってしまった。」
超えられないことを理解したあと、自分は
何を感じた?
「
…
あんなに超えたいと願っていたのに
…
何も感じなかったのだ。」
オズボーンの死後、真実を知っている者のみで葬式が行われた。周りのものたちはオズボーンを想い、泣いていた。
「
…
私は泣かなかったのだ。あんなに慕っていたのに
…
悲しさすら湧いてこなかった。私は血も涙も
ない冷酷なー。」
ルーファスが最後まで言いおわる前にラピスは
ルーファスを抱き締めていた。
「
…
ラピス?」
「
…
つらいときは、弱音を吐いてもいいんだよ。」
「
…
弱音?」
「ルーファス、自覚ないかも知れないけど
お墓の前で話しているとき、ずっと悲しそうな
顔をしていた。」
「
…
私が?」
そんな自覚はなかったルーファスは驚いた。
「ルーファスは悲しさすら湧いてこなかったって
言っていたけど、違うよ。悲しい気持ちを
うまく出せないだけだよ。」
そうラピスに言われたときに目から流れてくる
ものに気が付いた。
「
…
これは涙?」
そうか
…
。自分は父が亡くなったときに悲しかったのか。それを表現する方法が分からず、気持ちに
蓋をしてしまっただけで。
「
…
ラピス。」
「なに?」
「
…
しばらくこうさせてくれ。」
「
…
いいよ。」
ルーファスはラピスにしがみつき、声を出さずに小さく泣いた。
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