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アカ
2025-03-27 14:02:55
1031文字
Public
ヴァンアニ
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光
界のEDあたりのヴァンの心情を考えて書きました。アニエスちゃんの矢印がデカいし、重い
ヴァンは気が付いたら、走り出していた。
走りながら、声が聞こえてきた。
ーお前に何が出来る?
だが、ヴァンはその声を否定した。
ーうるさい。黙れ。
また声が響いてきた。
ーエレインたちから逃げたお前が?追いかけたと
しても、お前はまた逃げるに決まっている。
その声を否定しようとしたが、言い返せずに言葉に
詰まった。そして、疑問に思った。何故こんなに
必死になっているのだろうかと。思い返せば、
自分はこんなにも諦めないと思って行動したことは
あるのか?いや、ない。ーだって頑張っても、
全てが失われるって思っていたから。だから、
怖くて逃げたのだ。エレインたちに黙って去った
のは傷付けたくないという気持ちが強い側面が
あったのは否定しない。だが、それ以上に怖かった
のだ。自分の正体を知って否定されるのが。
正体を知って受け入れてくれるという確信は
あるか?いや、ない。だから、エレインたちの
前から去った。だからこそ疑問なのだ。どうして
こんなに必死なのかと。エレインたちから逃げた
ときのように仕方ないと割り切って生きて行けば
いい。だがー。「それだけは絶対にイヤだ」と
そう心が必死に訴えかけてきた。だから、今も
そうする理由にハッキリとした答えは出せない
まま、走り出していた。ー前へ。ひたすら前に。
だけど、追いつけない。眩しくて、目が離せない
はじめての助手に。ヴァンはそんな助手に対して
悪態を付いていた。ー俺を連れ戻しておいて、
生きたいと思わせたくせに置いて行くのか。
そんな勝手なこと許さない。生きたいなんて
思ってなかった。終わるのは決まっていて、
だからこそ諦めて生きてきた。なのにー。
諦めていた自分を迎えにきて、手を取ってくれて。
生きたいなんて思ってなかったのに、生きたい
なんて思うようになって。こんな考えをするように
なったのはー。アニエス。お前のせいだ。
俺を変えたくせに。勝手に去って行くのか。
ふざけるな。ヴァンは届かないと理解しながら、
必死になって手を伸ばした。
ー失いたくないんだ、絶対に。
だが、そんなヴァンを嘲笑うようにアニエスの姿が
消えていく。追いつけない。
「待て!!待ってくれ!」
だが、アニエスは待ってくれなかった。目の前に
いたはずのアニエスの姿は光となって消えていく。
「待ってくれ! 置いて行くな! アニエス!!」
そう言うヴァンの姿は子どもの姿に戻っていき、
泣き止むことはなかった。
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