アカ
2024-11-27 18:43:13
2175文字
Public 軌跡
 

明日を迎えるために

ソフィーさんとグラムハート大統領の話。公式が詳しく話す前に書いとこう!精神で書いたので、矛盾している部分多め!

その事実を知ったときは随分と絶望した
ものだ。だが、足を止めるなんてことは
しないと決めた。ーアニエスが犠牲になる
世界。そんなものは認められない。
ならば、世界も娘も救ってやる。

世界がリセットされるまで、あと少しだ。
計画に狂いがないか何度も確認した。
失敗は許されない。失敗したが最後。
娘も世界も失うのだから。机の上に
置いてある写真を見た。アニエスも
ソフィーも笑っている。写真を見ながら
ソフィーに使命について聞いたときの
ことを思い出していた。

いつも笑顔でいたソフィーだが、何かを
隠しているのはわかっていた。だが、
本人が言うまで聞かないと決めて聞き
出さなかった。だが、アニエスが病室に
訪れた日は何かを必死になって耐え、
泣き出しそうな顔をしていた。だから
聞くことにした。
「アニエス、少しの間外に行ってなさい。」
「でもー。もう少しだけお母さんの側に
いたいよ。ダメ?」
少しの間だけお母さんと2人っきりで
話したいんだ。」
アニエスは何かを察したのか頷いて
病室を出て行った。ー聡い子だ。お母さんに
そっくりで。
「ソフィー。具合はどうだ?」
「昨日よりはー。」
私の前では誤魔化さなくていい。」
あなたの前では隠せないわね。
私はもう長くない。」
。」
覚悟はしていたが、ソフィーの口から改めて聞かされるとキツイものがあった。
「そんな顔をしないで。ごめんなさい、
あなたとアニエスを置いて先に行くなんて。」
「君のせいではないだろう。」
「そうだとしてもよ。あなたを置いて先に
行くのは不安なの。あなたは少し臆病な
人だから。」
大丈夫だ。だからだからッッ
泣かないと決めていた。ソフィーの前では。
心配をかけたくなかった。だが、ソフィーの
口から「長くない」と聞いた途端に涙が
止まらなかった。
「すまない
みっともなく泣く自分をあやすように
ソフィーは抱きしめてくれた。
「まったくしょうがないんだから。」
少し落ち着いたので、ソフィーに聞くことに
した。ー彼女が必死になって隠している
ことを。
ソフィー。」
「なにかしら?」
ソフィーは聖母のような微笑みで、こちらを見つめてきた。その顔を崩すのは苦しい気持ちは
あったが、それでも聞かなければ。
君は何を抱えているんだ?」
そう言った途端にソフィーは目線を逸らした。
「君が何かを抱えているのは知っている。
君が話してくれるまで待つつもりだったがー。
君の辛そうな顔を見るのは悲しい。
どうかその重さを私にも分かち合せて
くれないか?」
「ズルいわ。そんな言い方されたら、
言わないわけには行かないじゃない。」
「私がズルい性格をしているのは、君も
知っているはずだろう?だからー。」
アニエスのことよ。」
ソフィーは必死になって声を出した。
そこにはいつもの顔はなく、不安で
泣き出しそうなソフィーの顔があった。
この世界はもうすぐ終わる。
そのとき、アニエスが犠牲になるかも
知れない。」
なんだって?」
ソフィーは話してくれた。ゼムリア大陸が
リセットされていること。そしてアニエスが
保険であることを。
本当なら、私で終わらせたかった。
アニエスに背負わせることになってしまって
ごめんなさい。」
項垂れるソフィーの手を握り、安心させるように微笑みながら言った。
「安心してくれ、ソフィー。アニエスが
犠牲になるような事態には絶対にさせない。
今、ここで誓おう。」
「あなた。ふふっ。なんだかあなたに 
告白されたときのことを思い出しちゃった。」
「え?」
「覚えている?私に告白したときのこと。」
覚えているとも。忘れられるはずない。」
ソフィーには展望台で告白した。最初は
ソフィーから告白してきた。だが、
歳が離れていたこともあって彼女を
そういう目で見れなかった。
だから、振った。けれど、ソフィーは
諦めなかった。何があっても諦めない
彼女を見て、気が付いたら惚れていた。
「あなたに告白されたセリフ一字一句全部
覚えている。」
「やめてくれ恥ずかしいじゃないか。」
「仕方ないじゃない。だって嬉しかったん
ですもの。」
そう言って笑うソフィーを見て、当時を
思い出した。必死になって告白して。
だけど、ソフィーは泣いていて。
「こんなの反則よズルいわ
そんなことを言って泣き笑いするソフィーを
必死になって宥めたな。
あなたが私に告白したときの目と今の目は
そっくりだわ。だから、信じてもいい?」
「もちろん。アニエスのことは、絶対に守る。
私の命にかけても。」
ありがとう。でもねー。」
「?」
「あなたの命も大事にしてほしいわ。
あなたが自分の命を大事にして
くれなかったら、泣いちゃうかも。」

そんなやり取りをソフィーとしたのを
思い出して、フッと笑った。
自分の命を大事にして欲しいか。
ソフィーらしい答えだ。だからこそ、
自分の命を大事にしつつ、アニエスと世界を
守る作戦を必死になって立ててきた。
すべてが今日、決まる。リリヤさん、
ソフィー。どうか見守っていてくれ。
すべてを無事に終えて明日を迎えられる
ように。