アカ
2024-11-26 19:49:45
2886文字
Public ルーラピ
 

素敵なプレゼント

ラピスの新衣装を選ぶまでの流れを勝手に妄想してかいたヤツ。ルーファスさんってこんな甘いかって思ったけど、界を見る限り甘いぞ!

「うーんなんか違うかしら。」
マネキンに飾られている服を見て、ラピスは
そう言った。
「なにかお気に召さない場所があったのかい?」
「リボンの色が気に食わないわ!点数で言うと
60点!」
「おや、先程よりは高いみたいだ。」
ルーファスとラピスはショッピングをして
いた。具体的に言うと、ラピスの服を選びに。

今から少し時間は遡る。ラピスはボディを
変えて貰った。そこまではよかった。
だがー。
「うぅどんだけ頑張っても服のサイズが
合わないわ!!」
「まぁラーちゃん、身長が伸びたからね〜。
身長が伸びてもかわいいけど!」
そうナーディアが言うとラピスに抱きついた。
「ちょっと!ナーディア!
いきなり抱きつかないでよね!」
そうラピスが注意したがナーディアには
届かず、助けを求める声が聞こえてきた。
「そこまでにしたまえ、ナーディア君。」
「ちぇ〜。もう少しラーちゃんをスリスリ
しときかったのに。仕方ない、すーちゃんで
我慢しようっと。」
「いいぞ。」
「え。」
スウィンの予想外の反応にナーディアは
たじだじになってしまった。
「ふむ何度見ても新鮮だな。」
「そうね!今のナーディアって面白いって
思うわ。」
「こら〜!なーちゃんは見世物じゃない!
もし、これ以上見るならミラを要求する!」
「こんなことでするな。」
そんないつも通りのやり取りをしていた
ナーディアたちだったが、ナーディアは
あることを思い付いた。
「あ、いいこと思い付いたかも。」
「なんだ?いいことって。」
「ふっふっふ〜。聞いて驚け!それは!
変装道具に使ってない衣装があったでしょ?
それ、ラーちゃんにあげようと思って。」
「お前にしてはまともな意見だな。
いいんじゃないか?」
「でしょ?というわけでラーちゃん!
さっそく着替えよう!」
「ちょっと!ナーディア!」

それから数秒後に服装を変えたラピスが
現れた。
「じゃじゃーん!どうだ!」
シックな黒い服に白いタイツ。ラピスの
白い髪とよく似合っていた。
「似合うんじゃないか?」
「ちょっと!すーちゃん!なーちゃんが
衣装変えたときは、ノーコメントだった
じゃん!ひどいって思います!」
「ああ、そういえば言ってなかったな。
よく似合っているぞ、ナーディア。
ピンクの髪によく似合っていてかわいいぞ。」
「あぅ。」
スウィンに褒められて真っ赤になっている
ナーディアを横目で見ながら、ラピスは
眉を曲げて複雑そうな顔で服を見つめていた。
。」
「その服が気に食わなかったのかい?」
そんなラピスにすぐ気が付いたルーファスは
声を掛けた。ラピスは小さく首を振り、
言った。
「そんなことないわ。素敵な服だって思う。
ただ
「なんとなくしっくりこないー。
そんなところかな?」
ルーファスの解答にラピスはビックリしたような
顔をして見た。
「ど、どうしてわかったの?」
「そうだな私も同じような経験があるから
だと言っておこう。」
「ルーファスも?」
「ああ、今の服装だがー。あまり着ない服な
ものでね。」
「そっかルーファスもそうなんだ。
なんかちょっと安心したわ。」
「そうか、それはよかった。
それで相談なのだがー。」

そして、現在に至る。服装について悩んでいる
ラピスに似合う服を見繕うとナーディアたちに
言い、服を探しにきた。だがー。
「うーん。なんか違うのよね。50点!」
ラピスが求める服が中々見つからなかった。
「また下がってしまったな。」
「仕方ないじゃない!しっくりこないんですもの!
次の場所に行きましょう、ルーファス!」

そして、探しているうちに太陽が下がってきて
いた。それを見たラピスは残念そうに言った。
「見つからないかも知れないわね。
次ので諦めるわ。」
「本当にいいのかい?」
「うん、これ以上ルーファスに迷惑は
かけられないわ。ありがとう、ルーファス。
私のわがままに付き合ってくれて。」
「ふむ。」
ルーファスは切なそうに笑うラピスを見ながら、
ラピスが全然納得していないことが
わかってしまった。
「ならばー。私のわがままに
付き合ってくれないか?」
「ルーファスの?」
「ああ、ラピスに似合う服を選びたい。
そんなわがままを。」
ルーファス。わかったわ!仕方ないから、
そのわがままに付き合ってあげる!」

それから何件も周り、やっと見つけた。
ラピスが納得する服に。ルーファスは
服をラピスの代わりに買い、ラピスは
買った服を嬉しそうに着て店を出た。
「ふふーん。素敵だわ!」
「喜んでくれて何よりだ。」
「前の服もよかったけどそれ以上だわ!
きっとルーファスのおかげね。」
「私の?」
ルーファスは驚いた顔でラピスを見た。
「うん。知らなかったんだけど、人が
一生懸命選んでくれた服ってとっても
嬉しいのね。」
「その服は君がー。」
「でも、ルーファスが服を探すのを提案して
くれなかったら見つからなかったって思うし、
私が好きそうな服がある店を探してくれた
でしょう?だから、ルーファスが選んで
くれた服だよ。ありがとう!ルーファス!
大事にするね!」
満面の笑顔のラピスを見て、敵わないなと
ルーファスは思った。こんな風に誰かに
感謝されたり、誰かのために一生懸命になるなんて
考えたことはなかった。昔の自分ならば。
そんな自分が変わったのはー。
そう思って、ルーファスはラピスを見つめた。
「?ルーファス?どうかしたの?」
「なんでもないさ。そうだ、ラピスこれを。」
「?なにかしら?箱?」
「サプライズプレゼントというヤツさ。」
「楽しみだわ!開けてもいい?」
「勿論。」
箱に入っていたのは、ピンク色のリボン。
「これって
「君といえば、リボンだろう?この服には
足りないと思ってね。」
「ルーファス、ありがとう!さっそく
付けてみていい?」
ルーファスが頷くと、ラピスはリボンを
器用に付けた。
「どうかしら?」
「君によく似合っている。選んだ甲斐が
あったというものだ。」
「本当にありがとう!ルーファス!
あ!ナーディアたちにも言わないと!
素敵なプレゼントを貰ったって!」
「そうだな、では帰るとしようか。」

ラピスと歩きながら、ルーファスは
ふと思った。どうして自分はここまで
ラピスの服を選ぼうと頑張ったのかと。
効率的な問題ならば、ラピスが諦めると
言ったときに妥協すればよかった。
妥協してラピスが納得する別の方法を
提案する。それがよかったはずだ。
だがー。ラピスの悲しそうな顔を見て
諦めるという道を選ぶことは絶対に嫌だった。
そして、ラピスに諦めないといった選択肢を 
言った際にラピスの笑顔を見て、ルーファスは
その選択肢を選んだことは間違いではなかったと
心から思えた。自分はどうやら甘い人間に
なってしまったようだ。だがー。悪くない感覚だ。
そう思ってルーファスは微笑みながら、
帰ることにした。