八月二十一日。
書類上、それが誕生日という事になっているけれど。それは正しいのかは、ちょっと謎。正しくは『藍花と名付けられた日』であり、でもボクという個が生まれた日といえば
…その通り、なのかな。どうだろう。
とは思うものの、『おめでとう』と言ってもらえるのは素直に嬉しくて。早めに店仕舞いをした後、居間のソファーで寛ぎながら、馴染みの園芸店【
Tweedia】の双子チビちゃん二人、その母親の
花音くん、咲良彩、そして家主の奥方という女性勢が台所周りを動き回っているのをみながら、小さく笑う。
「ほれ、飲め。藍花」
そう言ってボクへの誕生日祝いだったはずの発泡ワインを差し出す家主には苦笑いひとつ零れたけれど、言われるままグラスを差し出し注いでもらい。ちゃっかり自分の分を注いでもらってる千颯と、『いいのだろうか
…』という顔で注がれている
北都くんを横目で見ながらグラスを傾け、喉を潤す。因みに家主は手酌で注いではカパカパ飲んでる。祝いの品なのに数本持ってきたのは、自分が飲みたかったからだと思われる。
「それにしても藍花が22か
…早ぇなぁ」
酔いも回る前から涙ぐむ家主。やめて、老人。そういうのいいから。
そう思いはすれど、孫扱いされているのだから仕方ないのかな
…とも思って、口には出さない。
「俺達も立派なアラサーだしね、時が流れるのって本当に速い」
「うちの双子も小学生だしな
…」
のんびりと飲みながら話す昔馴染みコンビふたり。ねぇ、ボクと席交換しない? なんか家主が「そろそろ嫁に
…」とか始まったんだけど、交換しない? お盆の時にもボクを人身御供にしたのだから、交換してよ千颯
――なんて思っていたら。
「あらあら、そういう話は止して? 今日は藍花ちゃんのお誕生日なのよ?」
「そうですよ、お爺様。お酒は一旦そこまでにして、ご飯にしましょ?」
「じーじ、お酒おわりー」
「からみざけ、よくなーい」
「はは、言われちゃったね。爺ちゃん、ほらほら、お酒退かして?ご飯もってくるよー」
女性勢に嗜められた家主、たじたじ。ひ孫世代には弱いらしい。でもそれは言わない。飛び火するから。
そうして始まる楽しい夕餉の前、ただ飲んでいた家主・千颯・北都くんの三人と奥方で料理をセッティングを始める中。ちびちゃん達が後ろ手で何かを持ちながら近寄ってきて。
「らんかちゃん、あのね、あのね、プレゼント!」
「おかあさんといっしょにつくったの!」
そういって差し出されたのは綺麗な箱に入った貝殻リース。土台部分は青い花で出来ていて、どうやら花音くんお手製らしい。桜貝もたくさんつかってあって可愛らしい。それから
――『おたんじょうび おめでとう』と頑張って書きました!という気概がみえるメッセージカードも、押し花も張り付けてあって、お花屋さんの子供らしい素敵なもので。
「
昴流くん、
杏樹ちゃん、ありがとうね
…?」
貰った箱とカードをちゃぶ台に置いて、二人を纏めてギュー!とする。すると二人は「きゃー」と嬉しそうな声をあげて、ぎゅうぎゅうとボクを抱き返してくれて。頬擦りまでしてくれて。(かぁいいなぁ
…)と笑ってしまう。そうすると、つん
…と隣から頬を突かれ、視線を向けると。
「これは私から」
と咲良彩が自ら持っていた箱の蓋を開けて、中身をみせてくる。それで蓋を開けちゃうのが咲良彩っぽい。たぶん、双子ちゃんを思ってのことなのだけど。わくわくとした目でボクをみて「どう?」と咲良彩は首を傾けてくる。そんな彼女から視線を箱に移せば
――綺麗な花柄のティーセット。しかも四つセット。大奮発だ。
「可愛い
…」
「これ耐熱ガラスのなんだって、温かいのも冷たいのも飲めるのオトクだよねー」
双子ちゃんと一緒にティーセットのみれば、ミモザとカモミール柄でとても可愛い。少しカップの大き目で使い易そうで
…皆で使うのにも良さそう、と思って目を細めていると。
「みもざは、おともだちー」
「かもみーるは、なかよしー」
「「さらさちゃんは、らんかちゃん、だいすきー?」」
小さな子らは花音ちゃんから教わった花言葉を一生懸命教えてくれて。そんなチビちゃん二人に、ボクと咲良彩は顔を合わせてから破顔して。
「そうだよー、咲良彩ちゃんは藍花ちゃん、大好きだからねー。ね、藍花?」
「ふ、ふふ。そうだね。ボクも皆のこと、大好きだよ」
そう双子ちゃんに咲良彩と二人で笑いかけていたら、背後に誰かが立った気配と影に気付く。
気になって振り返えろうとしたら「ちょっと、そのまま」と千颯の声をかけられてしまったから、言われるまま傾きそうな首を我慢していれば。ボクの両隣にいるチビちゃん達が目が輝いて、「わー」と声がふたつ上がって。とても気になっていると、自分の髪に何かが挿しこまれた感触と、耳に届いたシャラリという音。
「お、兄さん、良いのみつけたね」
「らんかちゃん、きれい!」
「おはないっぱい、きれい!」
そんな挿された本人であるボクを置き去りに、三人から高評価をもらう千颯。まだ見えていないボクがおろおろとしていると、咲良彩がパシャリと寫眞を撮ってボクへと画面を見せてくれて。そこに写っていたのは、鈴蘭を模した綺麗な簪。さっきのシャラリという音は、花部分が揺れる度の聞こえているようで。なんとなくささやかで涼やかに感じて。
「千颯、ありがと。可愛いね、これ」
「ん、どういたしまして
…爺さん達からはケーキだって。北都達からは酒、花束
――は、今、花音ちゃんが生けてるっぽいね。後でみておいで」
「あら、千颯くん。私の分がないわよー?」
「あ、婆ちゃんは籠バック? あー、最近作ってたやつだ、いいなー」
「ふふ、小さいのを咲良彩ちゃんにも作ってあるから
…家に帰ったら渡すわね?」
「やったー」
賑やかな会話。溢れる笑顔。ボクの両手にいっぱいの贈り物。
家族以外に色んな時間に届けてくれたり、運ばれてきたりした荷物が他にもあって。そこにもやっぱりお祝いしてくれる気持ちが沢山詰まっていて。なんか、こう
…ひとつひとつ増える度、言葉を貰う度、ちょっと泣きそうになってた。
「そういえば藍花、部屋の方に贈り物いっぱいだったねー。うちの末娘はモテモテだ」
「モテモテって
…咲良彩、言い方。でも
…確かに、俺達身内以外からも色んな愛が沢山だね、今年の藍花は」
ご飯よー、という花音くんの声に飛んでいった双子ちゃん達の代わり。千颯と咲良彩が隣に座りながら、そう笑って。つられてボクも笑って。良い匂いのする食卓に、笑い声の絶えない居間に。今度こそ泣きそうになったのだけど、それを隠すように咲良彩が寄りかかってくれて。千颯が頭を撫でてくれたから。ほんの少しだけ、それに甘えて鼻を啜った。
~終
…?~
独り言&生誕絵
というわけで、藍花さんの生誕小噺でしたー。
藍花さん、基本的に家族大好きっこなので家族とは過ごすんだろうなぁ…とは思うのですけれど。
平日だし、夕飯までの時間は普通に営業してそうだなぁ…と。そして公式で貰ったアイテムの数々は、その合間とか誕生日会の後の時間に、直接届けてくれたり、荷物だけ運ばれてきたりしてたんだろうなぁ…と。どのタイミングかはわかんないけどw
あ、背後はなんか通知いっぱいきて、うちの子めちゃ愛されてる?!とびびってましたw
全部見せびらかしたいのだけれどアイテム欄は12個しかないし、と泣く泣く食べ物以外をメインにチョイスしたのだけれど。でも嬉しいし宝物なので、↓に一覧&感想を!みんな大好き!背後はアホの子ですが、今後もどうぞ宜しくお願いします(ぺこぺこ)

ついでに滑り込みセーフで間に合った背後の描いた藍花さん
世ではバニーの日らしいですが、ボク的にはハニーの日なのでクマさんがおがおしてます
「はちみつください(ฅ>A<ฅ)がおがお」
🎁新しく増えた宝物 (⁎ᵕᴗᵕ⁎)
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🎁可惜夜
夜の夏の思い出、編み込まれた石は淡い青色、赤とのコントラストが美しい。
🧵リチャードくんから貰ったシーグラスの根付
一緒に遊びにいった夕陽の海辺で拾った想い出も詰まってる
何処につけるか悩むのも楽しい(*´˘`*)
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🎁紅ノ花
赤や黄色や青の琥珀糖、きらきら輝くそれはまるで花のよう!
🧵烏兎くんがくれた瓶詰の琥珀糖
いろんな色が入ってて、とっても美味しそう!
炭酸に入れると良いという事は…お酒に入れてもいいのでは?
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🎁ドラゴンのぬいぐるみ
シャルのお手製ぬいぐるみ。飾ってもよし、珠花さんの遊び相手にしてもよし。
🧵シャルくんから可愛い子が届いたよ!
珠花?枕にするのは良きだけど…蹴りぐるみにしちゃ駄目だよ?
なんて名前にしようね、やっぱり青に因んだ名前がいいかなぁ…?
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🎁向日葵メモリー
きらきら。ゆらゆら。夏色をしたサンキャッチャー。太陽の恵みを呼び、幸運を招く。
🧵鏡くんから届いたサンキャッチャー
とってもキラキラで綺麗。光が当たるとお部屋もキラキラする
夏らしい色合いの子だけれども…居間の方にならずっと飾っていてもいいよね?
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🎁Moon Light
遠く、砂漠の夜を描くサンドピクチャー。さらさらと、砂が静かに流れる音が心を癒す。
🧵雪之くんがくれたサンドピクチャー
ひっくり返すとサラサラと落ちる音色と、砂漠になっていく様子がとても落ち着く
お布団の横に置いて子守歌代わりに聞いていたい感じ
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🎁翠盞
薄翠の澄んだ純米酒。常温では仄かな木の香りが立ち、冷やすと瑞々しい甘みが際立つ。
🧵蜚廉くんがくれた日本酒!
夏酒って感じで、今の季節にとっても良さそう…♪
酒飲み仲間は心得ている、と感じた瞬間だったよ
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🎁levis
細いヒールに花々が付されたレースアップシューズです。どこまでも、軽やかに。
🧵緑くんから届いた可愛らしい靴
普段選ばない女の子っぽい華やかな感じで、とても可愛い…♪
今度、この靴にあうお洋服…緑くんに選んでもらいたいなぁ
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🎁いつか芽吹く種
ひとつぶの種。胡桃のような硬い殻の隙間から、涙滴型の半透明な胚乳が覗く。
🧵ダゴールくんがくれたのは、たぶん…種?
土に植えても芽は出ないらしい。何を栄養に育つんだろう…?
どんな花が咲いて、どんな実がなるのかな…何十年だって待つから、大きく育ってね…?
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🎁青鱗燐寸
『灯が欲しいのはあなたかしら。何処でもいいわ。――心だって灯してあげる』
🧵斗碧くんから届いた金魚のマッチ
火をつけるとお仕事熱心な青い金魚が火をつけてくれるんだって
売ってください、とお願いしにいったら贈り物として届いたよ(とても驚いた)
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🎁寧日
切子硝子の冷酒杯
🧵とわくんがくれた七宝柄の切子細工の酒器
日によって色が変わる子らしいから、毎日使いたくなっちゃうね?
飲みすぎないよう、お隣に座っていてもらわないとかなぁ…?なんてね
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🎁祝彩
ガラスの容器に入ったフルーツリキュールを使った琥珀糖。食べすぎ注意のメモ付き。
🧵咲くんから届いた琥珀糖、二個め!
此方はお酒入りらしいよ、色によって味違ったりするのかな?
とっても気になるから、少しずつ食べるよ…うん(目線を逸らす)
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🎁EAT ME
アリスモチーフなクッキーの詰め合わせ
🧵リオくんがくれた瓶詰クッキー
アリスモチーフなのが、さすがチェシャ猫さんって感じ!
でも…こう、小さくなったりするのかな?とドキドキがすごいね
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🎁金橙香
ラベルに金糸梅が描かれた日本酒。夏に冷酒、冬に熱燗にしても楽しめる
🧵夜宵くんからもお酒が届きましたよ!
長く楽しめるように秋口まで少し取っておこうかな?
酒飲み仲間は心得ている(ぱーつ2)だけど、うん。確かに飲みすぎ注意はお互い様だね!
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🎁日華
帯留めにもなる、白い睡蓮の2WAYブローチ。陽光に透かすとキラキラと輝く。
🧵わ…洸惺くんから可愛い睡蓮が届いたよ!
帯留めになるのが、とても嬉しい。ふふ、和洋どっちでも使えるね?
今度、何かおやつを持って会いにいこうかなぁ…
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🎁あんもにゃか
猫の顔をしたモナカに黒糖入り餡子のセット。自分で作るタイプで猫の表情が選べる。
🧵湖武丸くんから、食べれちゃう猫さんが…!
え、これ食べないとだめ…? 消費期限ぎりぎりまで見ていたい…
…猫仲間というお友達感情が欲しいです(何の感想)
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