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めめた
2025-08-21 20:14:43
1001文字
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シルセベ:20250820
先天性にょた百合の雰囲気シルセベ
身嗜みを整えていると洗面室は人が増えてくる。早々に立ち去ろうとしたセベクは、真正面から鏡に写った自分を見て、それから頭を下げて胸元を見下ろした。
僅かに唇を尖らせる、が、すぐに戻した。
所詮は無意味なものだ。そう考え直したのだ。
「私の勝ちだ」
そう言って、尻もちをついたセベクを見下ろしたシルバーの顔は、よく見えなかった。
手合わせ以外でも負けた気がした。これはただの体型差であり、勝ち負けではない。それはよく、ようく、知っているが、屈辱を感じるセベクにはそう思えてしまった。
そもそも、邪魔なはずだ。胸部の膨らみは、揺れるし重いし腕に当たるし足元は見えないし。なのに勝てない自分に腹が立った。
「? セベク? 立てないのか?」
座り込んだままのセベクに、シルバーは手を差し伸べる。ぎゅ、と寄せられてさらに主張をする胸部が嫌でも目に入り、セベクは眉を寄せた。
「立てる! 馬鹿にするな!!」
差し出された手を無視して立ち上がると、セベクはシルバーを見下ろした。
身長は自分のほうが高くなったのに、胸囲は変わらないままだ。
「
…………
気になるのか?」
シルバーは一歩、正面から距離を詰めてその豊満な乳房を押し当てる。さりげなく腰に回した腕が、セベクを捕らえて引き寄せた。
「気に
……
! 気になってなどいない!! 離せ!」
何を、と疑問に思うまでもなく否定してしまっては、認めているのも同義だった。
シルバーはセベクの言葉を無視して、腕に力を込める。ぐに、と柔らかく形を変えて押し当てられるそれに、僅かな情景を抱いた。
自分には無いもの。自分よりも大きなもの。
シルバーはスタイルが良くて、強くて、勇ましいのにどこか抜けていて。こんな奴が、と思うのに同時に憧れもしてしまうのが、悔しくて仕方がない。
「
……
私はセベクの方が気になるが」
「? ?? どういう意味だ?」
シルバーは言いながら、セベクの胸元に頭を預けた。
やはり、大きな胸は重くて嫌になっているのかもしれない。小さくは出来ないのだろうから、難儀なものだ。セベクはそんなことを思いながら、シルバーの肩を押す。
「離れろ!」
シルバーは腕の力を抜かず、しかし随分と優しく腰を撫でた。
ゾワ、と背筋が震えたのはその感触のせいなのか。眼下に見えたシルバーの眼光を見ると、その原因すらも分からなくなった。
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