sousakuyamamusume
2025-08-21 18:05:14
1160文字
Public れいさんの二次創作
 

ひとのひかり

地元に帰った志郎くんと地元の友達

 つくばにはいられんくなったんで地元の陸別町に帰った。
 なんもする気になれんくて引きこもってたら地元の友達から「飲まん?」って連絡来た。
 まぁ、なんもせんのにも飽きたし行くか。
 もうきっと、あいつらはいい年したおっさんになってんやろうな。俺は、いつまでたってもこの見た目やけど。……中身はちょっと減ったか?
 まぁ、なんだってええか。
「よぉ志郎。」
「お前らおっさんなったなぁ。」
「まだ20台だっつーの。あ、志郎酢の物苦手だったよな。俺食べて良い?」
 ……覚えててくれたんか?
「すまんな。」
「いいってことよ。」
 店内は賑やかで、でもこいつらも負けず劣らず賑やか。
「にしてもよう覚えてたな。」
 ……あっちいた頃はまわりの反応から察して手ェつけないようにして、それでもたまに間違って一口食べてしもうたら身体ん中激痛になっても笑ってなきゃだったけどな。
「そりゃ志郎の苦手なものぐらい覚えてるって。はいメニュー。」
「ありがとさん。」
 苦手っていうか天敵っていうか……あんま変わらんか。
「心配したんだぞー。なんかすげぇげっそりしてたし。」
「なんかな、あんま寝れん日が続いたりしてな。……ごめんな久しぶりに会うなりこんな話して。」
「おう、話したいなら話したいだけ話してくれ。友達だろ?」
 ともだち。
 こいつらは、俺の見た目が一切変わらんくても、俺の見た目が一番若く見えるようになった今でも、俺のこと、ともだちやって思って……
……変なこときいてええか?」
「いいぞ。」
「俺がうまくわらえんくなっても、まだ友達でいてくれたりするか?」
「そりゃ当たり前だろ。なぁ?」
「そーだそーだ。」
 その場にいた全員、友達って言ってくれた。
 ああ、ええのか。
 わらえなくても。
 ……鏡の前で笑う練習せんでも。
「なにがあったのか無理に聞いたりはしないけど、マジで無理すんなよ?なんか連れ出したのも無理になってたらスマンけど。」
「ああ、それは平気や。ここ来んかったらお前らの前でも取りつくろってたかもしれん。」
「まじか。都会こえーな。」
 都会怖いとかそれだけやないんやけど……まぁ、ええか。
「何食う?」
「からあげ。」
「いいね~。」
 何も考えずに、ふと『からあげ』なんて言うてしもうた。
……いっといてなんやけど食えるかな……。」
「任せろ、余ったら俺らがなんとかする。胃薬なら常備してるし。」
「それもそれでどうなん……?」
 こいつら昔から優しさの方向性がおもろいヤツではあったけど……ああ、そうか。
 さびしかったんかもしれんな、俺。