山本
2025-08-20 00:58:04
4245文字
Public 幼馴染シリーズ
 

ハネムーンに関するメンズトーク

現パロ幼馴染🐯🕒♀番外編。
病院で🐬と🐧と会話する🐯の“変”が露呈していく会話文。



シ「ローさんお疲れ様ですー。大変ですねー、ハネムーンの五連休終わっていきなり泊まり込みって」
ロ「まあ仕方ねェだろう。まさか救急の医者がアッペ(=急性虫垂炎)で入院とは思わねェだろうからな」
ペ「しかもよりにもよって救急のタイラドクターだもんなァ。あれらしいですよ、タイラドクター病棟のベッドで頭抱えてるって。救急がちゃんと回るか、もっと早く気付いて薬で散らしてればって悔やんでるらしいです」
ロ「悔やんでも治りは変わらねェからしっかり休んでもらうしかねェな。とはいえ、本人は罪悪感も半端じゃねェだろうが」
ペ「悩み過ぎて夜中に目を覚ましては抜け出そうとするとか。病棟の看護師長にすっごい怒られてました」
ロ「そりゃ怒るだろう。申し訳ねェと思うなら抜け出すよりちゃんと休んで治せ」
シ「でもローさん今回は全然妖怪化してないですよね〜。前だったら帰れなくなるってだけで不機嫌三割増しだったのに」
ロ「まあ、おれも大人だからな。大変なのはわかってて医者になったんだ、そう毎回キレたりしねェ」
ペ「で、本音は?大好きな彼女と結婚できて仕事ができるとこ見せたいとか?」
ロ「何をくだらねェ……
ペ「またまたァ!奥さんに何か言われたりしました?ピンチヒッター頑張って♡とか?頼られてるなんてすごい♡とか?」
ロ「……大変だけど頑張って、って。で、おれの仕事は誰にでもはできないすごい仕事だと……おれが頑張ってる分帰ったら全力で癒してくれるらしい」
ペ「うわ、すっげー。ローさんメロメロ」
シ「そりゃあそんなに褒めてくれて肯定してくれたら頑張る気にもなるよなァ」
ペ「ちなみに新婚旅行どうだったんです?北海道行ったんでしょ?」
ロ「ああ……そりゃもう最高だった。本場の海の幸だジンギスカンだスープカレーだ旭川ラーメンだと幸せそうに食ってる姿がとんでもなく可愛くてな。旭川の動物園じゃ何見ても目を輝かせて可愛いすごいとはしゃぎまくって……無垢な天使ってのはこういうのを言うんだろうなと……
シ「無垢な」
ペ「天使」
ロ「まあ聞け。普通二十代半ばの大人を捕まえて無垢とは言わねェだろう。だがサンジは違う。ピュアってのはああいうのを言うんだ」
シ「ピュア……
ペ「どんなだったんです?」
ロ「聞くか?まずな、空港に着いて発した一言目が北の大地だ、だぞ?特に雄大な自然を見たわけでも何でもねェ。それではしゃげるんだ。ピュアだろうが。で、話題のボールパークに行ったらきつねダンスの女の子たちと同じ空気を吸ってると感激してた。ちなみにオフシーズンだ。そんなモン野球チームのチアが何だってんだ!おれが知らねェと思ったのか、これだよってきつねダンスの真似をするし、クッッッソ可愛い……!!」
シ「そんなことが……
ペ「なんか、すごいっすね」
ロ「で、だ。ボールパークを一通り満喫して札幌に移動してホテルに行くって時にせっかくだから歩いて行くことにしたんだが、時計台知ってるか?札幌の時計台だ」
シ「あー。あの時計台」
ペ「思ったより小さくてびっくりしますよね〜」
ロ「それを見て第一声可愛いだ」
シ「え?」
ロ「アメリカのカントリー風で可愛いと言ってやがった。時計台よりサンジが可愛い……!!しかもホテルにも行かなきゃと思ってるが中を見てェと思ったんだろうな。おれの袖をつまんでソワソワして気にならねェかとか、中は知ってるかとかうずうずしだして……
シ「見に行ったんですね?」
ロ「当然だろうが。あんな期待の眼差しで見られてスルーできるか」
ペ「楽しそうで何よりですよ」
ロ「それで中を見に行きゃレトロ可愛いだのお人形の家みたいだとか、いちいち感激して……
シ「まあ女の子は好きでしょうね」
ペ「人にはよるだろうけど」
ロ「それでカニ汁だの海鮮焼きだのを食ったら食ったで本場の海の幸だって目をキラキラさせるし、初日からはしゃぎまくってて、もう天使かと……
ペ「何か、子供みたいな人っスね」
ロ「あー、ここだけ聞いたらそう思うだろうが、実際に見たら天使としか言えねェ。一生懸命カニ汁はどんな味噌を使ってるかとかカニ漁の解禁がいつなのかとか聞いててな。その熱心さも可愛くて愛しい」
シ「だってローさんの奥さん料理人なんでしょ?そりゃ気になるでしょ」
ペ「まあ、確かにそりゃそう」
ロ「スープカレーを食いに行っても食べきれるか心配だって言いながらどういうスパイスを使ってるかとか真剣な眼差しでプロとしての顔に何度抱き締めたくなって我慢したか。しかもその美味しさをおれと共有しようとしてくれる。控えめに言って天使だ。そうだろう」
シ「いや、新婚旅行で行ってんだから美味しいよくらい言うでしょうよ。嫌ですよ、新婚旅行で北海道行って美味しいからやらないとか言う奥さん」
ロ「はあ……わかってねェな。よし、じゃあ聞け」
ペ「え?これおれらローさんの新婚旅行全部聞かされるの?え?」
ロ「サンジはその辺の女どもとは違う」
シ「いや、その辺の女どもって……
ペ「聞く人によっちゃ怒られますよ、アンタ」
ロ「旭川の動物園でもいちいち話しかける。動物にだ。目が合えば手を振るし話しかけるのだって動物を怖がらせないよう小声だから正直動物には聞こえてねェだろう。だが、それを真剣にやってる。それで偶然サンジの話したタイミングにちょうど良く動物と目が合って言った台詞が、こっちを見てくれた、だ。これが純粋無垢じゃなくて何だってんだ。それを周りにどう見られるかじゃなくやってのけてる。何なら来園してた子供よりはしゃいでた。白くまだのがアイドルみたいなはしゃぎようだったぞ」
シ「何かアレっすね。無邪気な感じ。新婚旅行ってもっとウハウハな感じかと」
ロ「まあ待て。聞け。小樽なんかじゃオルゴール館で小さなオルゴールひとつひとつに目をキラキラさせたり趣味はファンシーなんだがな。ライトアップした小樽運河じゃ写真を撮りたがったり。その写真も自分が写るとかじゃなく景色を撮りたがる。魔法がかかった世界みたいだと言ってな。それなのに身につけてたのはおれが贈った下着だぞ?付き合って同棲までして、それで結婚しても性的なことには恥じらいしかねェような行動でおれがプレゼントした下着を着けてるって……おれはあの時童貞に戻った気分だった」
シ「モテモテのローさんがそうまで言う下着……!?」
ペ「その、どういう下着なんですか?」
ロ「あ?お前らサンジの下着姿なんて想像してねェだろうな!?そんなことしやがったら麻酔なしで内臓全てを切り取ってやる!!」
シ「ぎゃー!横暴!!最初にこの話題振ったのローさんでしょ!!」
ペ「そうだそうだ!話題振ったんならおれらにも質問させてくださいよ!!」
ロ「……む。仕方ねェ、サンジの話題に触れねェなら質問を許す」
ペ「本当ブレないね、この人。奥さんにベタ惚れだな」
シ「まったくだ。じゃあローさん、ローさんの好きな女の人の下着って何ですか?」
ロ「おれの好きな下着?どんなのを着せたいかってことか?」
シ「そうそう!Tバックとかァ、レースとか!キャー!」
ペ「シャチさんアンタも好きだね〜!」
ロ「おれが好きなのは奇抜でも露出が多くもないやつだ。できりゃ上下が揃ってりゃ嬉しいが、別にこだわりはない。贈るなら素材とデザインにはこだわって贈る。より相手が日常的に着やすい肌触りのいい上質なものを着せてェ」
シ「へー、意外。Tバックとかお股が見えちゃうやつとかあるじゃないですか」
ロ「あんなモン論外だ!着てる意味もねェ丸見えのレースだのTバックだの……隠れてるからいいんだろうが!!第一、そんなモンを贈って日常的に着ると思ってんのか?普段から何も隠れてねェようなスッカスカの下着なんててめェに置き換えてみろってんだ。てめェはそんなモン普段から履いてんのか。くだらねェ!」
シ「な、何かセクシーな下着に恨みでもあるんですか?」
ペ「セクシーな下着に対するヘイトがすごい」
ロ「いいか、人は隠されてるから隠れた部分に対する興味や想像が働くんだ。最初から中身がわかってる袋とじなんて開けるか?原理としちゃ同じだ。見えてないからこそ見たいという欲望が湧く。まず普段から全裸の女が街を闊歩してたとして、お前らはびっくりする前に興奮するのか?何してんだアイツって異常を疑うだろう」
ペ「そ、それは確かに」
シ「それはそうなんだけど違う気がする」
ロ「従っておれは機能性も着け心地も無視したようなヤる時だけ着けるような下着なんて興味もねェ。贈るなら普段から身に着けたいと思われる下着を贈る。第一、お前ら安易にその下着姿を見た時の感情でものを言ってるだろうがな、よく考えてみろ。てめェの好きな女が笑って普通に日常生活を送ってるその普通の服の下にあるのが自分の贈った下着だってのを想像してみろ。興奮するだろう。誰も知らねェ、見てねェところで自分の痕跡を示せるアイテムだぞ?日常使いできねェようなモン贈ってどうする」
シ「あー。何か……
ペ「うん、言いたいことはわかる。何か、アレだよな」
シ「そう、何かアレだ」
ロ「サンジが今こうして家で普通に寝て起きて暮らしてる中でおれが贈った下着を着てるって想像するだけでヌける。おれが着せたいのは一時の興奮剤じゃねェ、持続的に自分の痕跡を残せる露出を減らせるアイテムだ。そもそもおれが惚れる女だぞ?無駄に肌を晒さなくてもそこにいるだけで華になるに決まってんだろ。バカみてェに露出させる必要がねェ。隠しても想像力を刺激する魅力がある」
ペ「ああ、何だろうこの自信」
シ「うん。何でこう……うん」
ロ「で、他には?」
シ「あー……じゃあ、奥さんが海に行きたいとかプールに行きたいって言ったらどうすんです?水着なんて露出しまくりでしょ。しかもローさん泳げませんでしたよね?」
ペ「まさか却下するとか?え、それは奥さん可哀想」
ロ「何を言ってる?パレオってモンを知らねェのか?それに水着での露出は百歩譲って認めるが、泳ぎに出ても浮き輪ってモンがある。おれが離れなきゃ虫除けは可能だ」
シ「ああ、何か、こう……完璧な人間っていないんだな」
ペ「まったく。ローさんがこうである意味安心したよ」
シ「だな。ある意味安心できる要素だ」
ロ「何を言ってる?」
ペ&シ「「いや、こっちの話です」」