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8月33日
2025-08-12 17:09:41
1942文字
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【設定】ホムンクルスの元となる人間とその友人について【月灯りの星猟団】
人間の頃のカスミと、仲の良い友人のユーヴェについての設定です。
人間カスミとホムンクルスカスミは似ているが、あくまで別物です。
▽ホムンクルスの元となる人間・カスミについて
名前:カスミ
性別:男性
年齢:享年32歳
職業:天文学者、占星術師
・知識欲の塊。未知を知ることに対して、『命を賭けるほど』強く執着している。
・穏やかで理知的。物腰は柔らかく社交的。
しかし芯は強く破滅的な一面もある。
・自分の身を削る癖がある。幼少期に愛されなかった経験からだろう。
【経歴】
◎幼少期
・幼い頃、度重なるすれ違いにより両親は離婚。母とふたり暮らしで、経済的に苦しく過ごしていた。
母は幼いカスミの好奇心旺盛さが、研究職で放任主義の夫と重なり、精神的虐待をしてしまう。
・母に酷い言葉を投げられ、ご飯も食べられず。そんな辛いときはいつも決まって思い出すことがあった。
「世界を知りなさい、カスミ。小さな知識というのはそれ単体だと弱き存在だ。しかし、星と星が繋がって一つの星座となるように、その蓄えはやがて武器となる。知ることで強くなれ。」
これは、父と天体観測をしたときに贈られた言葉だ。カスミの強い指針となった。
どんなことがあろうとも、その言葉を頼りに独学の勉強を続けた。
◎青年期
・身銭を稼ぐために、できることは全てやった。裏通りや貴族相手の占い師、とある学者のゴーストライター、富裕層の情報ブローカー。物事の善悪より、生きること、そして知識を得ることが大切であると考えていた。
そのおかげか、カスミの知名度は上がり、彼自身の論文も名を馳せることとなる。
◎魔術師学連時代
・カスミの論文に目をつけた魔術師学連が、手元に置いておきたいと引き入れた。潤沢な資料の山と教育機関によって、彼の才能はさらに開花する。
・魔術師学連で出会った、とある魔術師と友人になる。研究分野は違えど「己の知識で世の中を良くしたい」という理念の一致が、彼らを引き合わせた。
◎戦争時代
・カスミの住んでいる国で戦争が始まろうとしている最中、「占星術師としてこの国の未来を詠み続けてほしい」と権力者からの要請があった。友人は止めたが、カスミはそれを了承し、国の頭脳として働くことになる。
・国を守るため、星の運命を読み解く過程で「世界の理に干渉する計算式」に手を出す。それはこの世界にとって、禁忌であった。それでも知りたいと手を伸ばし、精神や肉体が耐えきれず命を落とした。
▽人間だったカスミの友人、高名な魔術師について
名前:ユーヴェ
性別:男性
年齢:享年90歳
職業:錬金術師、研究者(精神魔術)
・冷静沈着だが、その内側に情熱を秘めている。
・情に厚く、友人を思いやる一面もある。
【経歴】
◎魔術師学連時代(25〜34歳)
・学連の教育機関を卒業後、錬金術や精神魔術を研究していた。
その当時、人型のホムンクルスは神秘に包まれており、その第一人者になろうと必死になっていた。
「己の錬金術でつくった物で、困っている人を救いたい」という強い理念があった。
・カスミと出会い、議論を重ねていく内に友人となった。方向性は違えど、目指す未来は似ていたのだ。
◎戦争時代(34〜35歳)
・権力者に協力要請されたカスミを止める。しかし、「僕は知りたいんだ。目の前の答えをみすみす逃す人間は学者じゃない」と言われ、それ以上引き止められなかった。
・自分の研究成果が、戦争の武器に利用されることに絶望した。「世界を良くするための知識」を「人を傷つけるための武器」にされたから。
◎終戦後(35〜52歳)
・国からの伝令で、カスミの死を知る。彼の遺品である『研究資料』を渡された。
カスミの知への執念を知っていたユーヴェは、遺志を引き継ごうと、専門外の研究を進めた。
・カスミの理論とユーヴェの研究は見事なものであり、実を結んだ。歴史に名を残す程の成果であり、名声を得た。
しかし、手元にあるのは虚無だけだった。ユーヴェは魔術師学連から去った。
◎隠居時代(52〜90歳)
・誰もいない、星がいっとう綺麗に見える小高い丘に家を建てた。そこは、かつてカスミと流星群を見に行った場所だった。
・学連から去った後も、一人で研究を続けた。それは「人型ホムンクルスでカスミを再現する」というものだった。
失敗ばかりで、最初は人型にすらならなかった。姿が違う。体型が違う。性格が違う。声音が違う。話し方が違う。そんな失敗を積み重ね続けた。
・62歳になったある年、ついにホムンクルスのカスミを完成させる。シワシワの手で抱きしめた。
・カスミの完成後も研究を続けた。カスミに研究を手伝ってもらいながら、日々新しく生まれる論文に目を通し、ああでもないこうでもないと議論を重ねた。それは90歳に老衰で亡くなる直前まで行っていた。
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