子供たちを寝かしつけ、リビングの賑やかな余韻がようやく静まった頃。クラウドは寝室のドアを閉め、背中で小さく息をつく。視線を向けると、ティファがベッドの端に腰かけていて、柔らかな笑みを浮かべていた。
「……今日は、本当にありがとな」
短くそう告げると、ティファは首を振った。
「私のほうこそ。喜んでくれて、嬉しかった」
毛布を広げて隣を促され、腰を下ろす。肩が触れた瞬間、彼女の体温が伝わってきて、胸の奥がゆるむ。
「……大袈裟なのは苦手だけどさ」
少し視線を逸らしながら口にする。
「みんなに祝ってもらえるのは……やっぱり嬉しい」
ティファの笑みが少し深まった気がした。前髪をそっと耳にかけられ、心臓がわずかに跳ねる。
「じゃあ、来年も、その次の年も……ずっと祝わせてね」
その言葉に、クラウドは自然と彼女の手を包んでいた。
「……これが、一番のプレゼントだな」
「え?」
首を傾げるティファに、少しだけ照れ笑いを見せる。
「ティファと……こうしてられること」
距離を詰め、唇を重ねる。温もりと鼓動が混じり合い、時間がゆっくりと溶けていく。唇を離したあとも、その余韻は胸の奥に静かに灯っていた。
2025/8/11
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