しちろ
2025-08-10 10:04:10
1334文字
Public 語りとかLOM考察(妄想)とか
 

聖剣LOMの世界観イメージの話

ファ・ディールの文明レベルが話題になった時の投稿。ふせったーの再録です。

LOMには、可愛らしい幻想的な雰囲気と裏腹に、歴史や文明が停滞し閉塞感のある世界、というイメージがあります。そこから脱却したい人たちももちろんいるんだけど、なかなかうまくいかない。
そこに主人公が出現して、いろんな事件に関わりながら少しだけ人々の心を変えたり、運命を変えたり、歴史の小さな扉を開けていく。停滞していた世界が、ほんのちょっとだけ、流れが変わる。
でも、主人公の関わりだけで劇的に変わることはなくて。
世界の本当の主役は、主人公ではなく、そこに生きる名もなき一人一人の民草だからです。

復活した煌めきの都市で「また珠魅狩りが始まるかも」と危惧してる珠魅がいます。もしかしたらそうなってしまうかもしれない。でも、違う未来があるかもしれない。
ティアストーンを経た彼らが今までの珠魅と違うのは、他種族と深い絆を結び、新しい価値観を得た瑠璃や真珠姫やエメロード、新しい世代の存在があることです。彼らが昔の珠魅とは違う未来を作ってくれるかもしれない。過去にはなかった、新しい可能性がある。

エスカデ編のラストでは、現在の妖精の在り方に疑問を抱き始めた妖精が出現します。この妖精の考えが旧来の考え方に潰されてしまうのか、あるいは次第に広がっていくのかはわかりません。妖精と人間はこの先も対立し続けるかもしれない。でも、今までとは違う関わり方を模索する道もあるかもしれない。新時代の可能性がここにも生まれている。妖精と人間、二種族の距離が縮まり、共生する未来がいつかはくるのかもしれない。

ドラゴンキラー編で謳われているのも絆。
ラルクシエラ姉弟を中心に絆が描かれていますが、絆の力がたった一人のティアマットを越えていく。絆を再認識した人々が、新しい世界の力になってくれるのかもしれない。

これらはすべて可能性です。
なにか変わるかもしれない、今までと同じかもしれない。
実際にどうなるかはプレイヤーのイメージ次第だと思いますが、私は明るい未来であってほしいなと思います。もしかしたら他地域との交流や異種族交流で文明が発達し、人口が増え、世界が広がっていくかもしれません。
愛がなくても人は生きていける。おそらく、ゲームスタート時の蓋をされたようなファ・ディールでも、人々は問題なく生きていけます。閉塞感に包まれた、変わりない日々を何百年でも送れると思う。けれど、愛があれば未来へ進むことができる。人々が少しずつ意識を変え、新しい時代へ進もうとすることができる。

大きな世界の中で、主人公の存在はちっぽけなさざ波みたいなものだと思います。
けれど、その小さなさざ波はそのうち人々を巻き込んで、大きなうねりになるかもしれない。どんなに小さなものだとしても、最初の一歩であるさざ波がなければ、停滞しきった凪の海に変化は起きないのです。
主人公は英雄であり道化とガイアに称されますが、まさに閉じた人々の心に少しだけ光を投げかける役割、そして世界の歴史を少しだけ回す狂言回しなのだと思います。


……とまあ、私のLOMはそんなイメージなのですが。
プレイヤーの数だけその人の世界があり、イメージがあり、正解がある。
ファ・ディールの世界観は最高だと思います。