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しちろ
2025-08-10 10:02:19
3914文字
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語りとかLOM考察(妄想)とか
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エスカデ編妄想語りまとめ
エスカデ編について語ってるだけ
◆ルシェイメア関連の投稿より
ルシェイメアって腐ってるじゃないですか。そこがいいですよね。竜帝の焔城みたいに野望に滾った感じではなくて、幼馴染四人の対立もアーウィンの野望も彼の滅ぼしたい世界も、腐った竜もろとも落ちていく旧時代の象徴みたいで。腐った屍に種が落ち、やがて花が咲く未来があればよいなと思います。
上天の光の、ルシェイメアから見える空が印象的だなあといつも思うんですけれども。私はエスカデ編を滅びゆく時代の狭間の悲劇と、新たな時代への小さな光が生まれつつある話だと思ってるんですが、その光ってメインの四人や主人公とは全く関係のないところで芽生えたもので。
マチルダやアーウィンやエスカデやダナエが何を思っても、主人公が何を考えても、誰が生きて死んでも、世界は変わらず美しい。そんなさみしさと無情さを感じる景色がとても好きです。
◆2023年8月
さまざまな解釈ができるエスカデ編ですが、私の場合、エスカデ編の四人で浮かぶ言葉が『徒花』
お気に障ったらすみませぬ。
実を結ばぬ花、滅びゆく旧時代の象徴、最後の世代というイメージです。
すれ違い、わかりあえず、結ばれない。
唯一、エスカデをアーウィンのもとまで連れていけばエスカデの目的自体は達成できるけど、アーウィンを倒してエスカデが諸手を挙げて喜ぶだろうかって、それはたぶん絶対ない。
彼らの想いは実を結ぶこともなく、ルシェイメアとともに地に落ち、果てていく。
じゃあ、四人の存在はムダだったのかってそうではなくて。
エスカデ編のEDで一体の妖精が出てきます。
彼か彼女かわかりませんが、この妖精、次はどうしてやろうかと企む仲間たちにこんなことを言う。
本当にそうか? 滅ぼされつつあるのは我々のほうなのではないか?
憎しみに囚われ、本来の在り方を忘れている。
この妖精は怒った仲間たちに追われてしまいますが、この台詞は明らかに今までの妖精たちと違う、新しい時代のきざはしを感じさせます。
主人公だけでガイアに会いに行くと、ガイアに言われます。
賢人も英雄もしょせんは道化に過ぎぬ。世界を動かすのは名もなき民草。お前もいずれ、英雄という名の道化になるだろう。
エスカデ編で疑問を呈した妖精は、まさにこの『世界を動かす名もなき民草』だと思うんです。
結実せぬままあえなく落ちた花は、やがて腐り落ちて大地の養分となり、新たな時代の礎となります。
旧時代の徒花となった幼なじみたちと、それを見届けた狂言回しの主人公。
世界を変えていく民草のちいさな光から、かすかにうかがえる新しい時代。
エスカデ編には、そんな印象を持っています。
◆2025年2月
私は解釈とか考察とか苦手なので、こう、フィーリングでふわっと感じたことしか語れぬのだが
……
。
エスカデ編って、種族の価値観とかマチルダの寿命とか恋愛が絡んで分かりにくいんだけど、単純化すれば「私の気持ちを知ってください。そして、あなたの心を大事にしてください」ってマチルダは終始言ってると思う。
『ガイアの知恵』で最初から明示されています。
「人は自分で自分を決める力を持っている。あなたは彼女の言葉を理解しましたか?」
「理解なんてできない!」
ダナエからしたらこのままじゃマチルダが死んでしまうとかあるんだけど、根っこの話をすればダナエはマチルダを否定し続けているんだよね。過去だの理由だとか置いておいて、マチルダがアーウィンを好きな気持ち自体は純粋なものなのに、そこまでひっくるめて否定しちゃっている。ガイアは「その人は大切なことを教えてくれていますよ」と最初から答えを示してくれているのに。
エスカデはダナエ以上に話を聞かない。
アーウィンの存在を全否定し、マチルダの言葉を聞かない。(ただし自分の意見が世間と違うことも理解している)
誰も言葉を聞いてくれない。マチルダが孤独を感じている一因だと思う。
ダナエだと、こんな台詞もある。
「あなたのためなのに、なんでわかってくれないのよ! マチルダのバカっ!」
親に言われたらブチ切れ案件。
話の流れ的にルシェイメア復活後の会話だから通してみると一見、マチルダがわがままにも思えるんだけど。
ダナエに、「大丈夫よ、私の幸せは私が決めるから」とマチルダは返します。
「あなたの幸せが私の幸せ、それはいけない考え方?」
「それで私が同じように考えたら二人はずっと不幸なままよ」
もしダナエが、マチルダのためを理由にせずに、最初からはっきりと「私はマチルダが好きだから、これからも一緒にいたいから、あなたにはもっと生きていてほしいの。だからあなたの生きられる道を探すわ」と自分の気持ちとして告げて行動しようとしていたら、マチルダは「あなたのすきにしたらいいわ」と最初から答えていただろうと思う。
エスカデは自分の意志、意見を全うするという点では徹底していて、自分の意志に対して自由ではある。けれど人の意見を聞き入れない、頑なという点においては、自分という殻から抜け出せていなくて、ある意味不自由の檻にいるようにも感じる。
例えが悪すぎるんですけど、二人が推しカプ違うオタク同士だったとして
マチルダ「A×Bいいよね~!」
ダナエ「A×Bなんてありえない! 信じられない、趣味悪い!」
とか言ったらやじゃね? 頭ごなしの否定。
と言って
ダナエ(本当はA×B地雷だけど
……
マチルダが喜ぶから
……
)
とか我慢して地雷カプに付き合い続けてくれてたら、いやいやそれは無理しないでよ! 自分の好きカプ愛でていいのよ!ってなるじゃん。
マチルダ「私、A×B好きなの」
ダナエ「そうなのね。私はB×A派よ~」
マチルダ「そうなんだ~。お互いいい本見つかるといいね」
互いの違いを認めつつ、互いの推しを認め合う。優しい世界。
マチルダやアーウィンが自由かと言えばそうではなくて、マチルダはアーウィンを愛する一方、そのことで周りの人間を苦しめていることはよく理解していて、自分の愛は『罪』だと認識している。だからせめて自分の愛を心に抱えてひっそり消えて行こうとしているけれど、時代や周りはそれを許してはくれない。
セルヴァが「鍵を開けて、マチルダ。自分を赦せない人が誰を許せるというの?」と語りかける。マチルダが自分を赦せたタイミングっていつなんだろうな。風の塔でアーウィンに会って、彼の言葉を聞いた時だろうか。愛すること自体が罪ってすごいな、哀しい。
アーウィンは不自由な世界を滅ぼしたいと言うけれど、人々に望まれている『悪魔』像があったとして、それに忠実であろうとしているようにも見える。
マチルダはアーウィンを愛し、彼を否定はしない。それと同時に、彼の行動が他の人間から否定されるものであることもきっと重々承知している。アーウィンが世界を滅ぼすなら、世界の存続を願って彼を倒そうとする者がいることもわかっているし、認めている。またしても例えが悪いのだが、漫画やゲームの悪役にいるじゃんよ。ボスの横に常に付き添う「なにがあっても、例え世界のすべてを敵に回しても、私だけは貴方の味方でいます」みたいな、愛する男と滅びの運命を共にしていく女。あれじゃないか。
この二人は死んで肉体を失って、はじめて人と悪魔という殻を脱ぐことができたけれど、少なくともアーウィンの心はまだそこから抜けだせていない気がする。悪魔ではない自分、『悪魔らしくない』自分を、彼はまだ受けいれられない。らしい、らしくないなんて本当はないのだけど。アーウィンという個があるだけなのだけど。
この先にも物語があるとすれば、互いの受容、対話、そして理解という段階を踏んでいくのだろうけど、この四人はその手前の段階で話は終わる。マチルダはほかの三人より先の段階にいて、ダナエ・エスカデ・アーウィンは互いの意見の表明と対立の段階に踏みとどまっている。ルシェイメア直前の会話で、ダナエは初めてマチルダを理解することができた。(ただのこの瞬間って、自己に対する猛烈な葛藤があったと思う。彼女からしたら、マチルダのためを思ってがんばってきたのだから)
大局から見れば、この話って時代の潮目の狭間の悲劇なんだけど、四人に焦点を当てたとき、彼らは自分たちの生き方を悲劇的だと感じているだろうか? 他者からそう思われることを望んでいるだろうか? 悲しいとは感じるけれど、私はこの四人を否定する気にはどうもなれない。あまりに人間的すぎる。
主人公の関わりについて、敵か味方か(もしくは無関係か)みたいな選択肢しか許されなくて、こう、彼らの心に寄り添うアプローチができないわけ。だから流れの見守り役みたいな感じになってしまうのが悔しいところではある。
なんで結末がこういう話になったのかって、メタ的なことを言えばシナリオを書いた井上さんがこういう話を書きたい時期だったんじゃないかって、勝手に邪推するんだけれども(あるじゃん、そういう時期)、エスカデ編がもしみんな分かり合って良かったね、めでたしめでたしで終わっていたら、こんなにプレイヤーの心に刺さる物語にはなっていなかっただろうと思う。
エスカデ編で切ないと思う場面。
マチルダの呪文「みにくいあらそいはやめて、みんなたのしく」
そして、アーウィンは、マチルダの精霊力を奪ってしまったことをずっと悔いていたということ。
これが本音で、この部分が伝わればよかったのにとは思う。
サボテン君の「なかよくすればいいのに」は、全くその通り。
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