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たくとろ
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ワンライ「アンコール」
何書こうかな〜って思ってポケモンwiki見たら4世代のアンコール凶悪すぎて笑った
なおポケモンの技は特に関係ないお話
「アッゲ!アッゲッゲー!」
ロイとアチゲータは陽気に歌いながら街中を歩いていた。バトルのときによく歌っていた歌だが、今日はおでかけだからか少しアレンジ。
「買い出し!アチゲータ!いっしょに〜!」
楽しく歌っている彼らを見てリコもニコニコと笑顔を向けている。やっぱりロイとアチゲータの歌は楽しくていいなあ。ただの買い出しなのにテーマパークに来た気分だ。
「きょおうはリコもいっしょだ〜!アッゲ!アッゲッゲー!」
突然名前を呼ばれ、リコはビクッと固まった。そんな彼女の方を振り向いてロイは歯を突き出して笑う。一方マスカーニャもアチゲータの方をじっと見ている。どうやらアチゲータはマスカーニャの名前を歌詞に入れていたらしい。そんなこんなで進んでいると、一行を呼ぶ声が一つ。
「そこの君たち!!」
「うん?僕らですか?」
「そうだとも!!歌っている君たちだ!!」
声の大きな男性は黒い中折れ帽に黒いサングラスに黒いスーツと、まるでどこかの悪者組織のような風体だが、口元と話し口調はとても明るい。
「私は君たちの歌に感動した!!どうだ?今夜のコンサートに参加しないかい?」
「コンサート!?」
「そうだ!!私が主催するコンサートでね!!本来出てもらう予定だった歌手が一人欠席になってしまってね
…
君たちが出てくれたら大助かりだ!!」
話を聞いたロイは笑顔でアチゲータに目を向ける。参加したいか聞くと、アチゲータは両手を振って笑顔で答えた。すると今度はロイはリコの方を向く。
「リコ、いいかな?」
「うん。二人ならきっと大成功だよ」
「ありがとう。じゃあ僕たち参加します!」
「ああ!!助かるよ!!では早速打ち合わせをしたいんだが
…
大丈夫かい?」
「あー
…
僕ら買い出しの途中なので、後でもいいですか?」
「もちろんさ。彼女とじっくりデートを楽しむといい!!」
「デ、デートじゃないです!!」
焦って訂正するリコを見て笑いながら男性は名刺をロイに渡してその場を後にした。さすがのロイもデートという言葉くらいは分かるので少し気まずくなりながらも、二人は買い出しに戻った。
その後買い出しを終え、打ち合わせを済ませて練習を行い、いよいよコンサート本番の時間となった。このコンサートでは八組のアーティストによる歌唱が行われる。ロイとアチゲータは三番目と前半にある。一組目はコロトックの演奏に乗せて静かに歌う女性だ。落ち着いたメロディが会場の緊張を解いていく。二組目はゴリランダーのドラムに合わせてリズミカルに歌う男性だ。アップテンポな音楽で会場が一気に盛り上がった。そして、三組目。
「あ!マスカーニャ、次ロイたちだよ!!」
「こんばんは!!今日は代役としてアチゲータと一緒に歌います!!さあ、歌おうアチゲータ!!」
既に熱狂に包まれたコンサート会場はロイとアチゲータをあたたかく迎え入れた。二人を見守るリコも全身が沸き立つような感覚に心が踊る。
「アッゲ!アッゲッゲー!!コンサート!アチゲータ!みんなに〜!!」
ロイとアチゲータの歌声のバックで重い太鼓の音が響く。観客たちはそれに合わせて手を叩く。早くも会場が彼らの歌を掴んだ。
「アッゲ!アッゲッゲー!!聞かせよう!僕らのうたごえ〜!!アッゲ!アッゲッゲー!もっと!激しく盛り上げよ〜!!」
そのフレーズと共に、太鼓が大きな音を鳴らした。するとバックからたくさんのブラスバンドが登場し、曲調が一気に変化した。
「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」
より激しく燃える曲の変化に観客は大熱狂。アチゲータが歌いながら炎を飛ばして回転し、照明に照らされた火の粉が鮮やかに散る。ノリノリで歌う二人を見てリコとマスカーニャも体を揺らす。リコの目には歌い踊るロイの姿が強く焼きついていた。
曲が終わり、ロイはステージを後にした。その後次々と演奏が行われ、八組目のピアノの演奏とアシレーヌの歌は静謐さと迫力を兼ね備えたフィナーレに相応しい美しい音楽だった。アンコールの声が響き、さらにアシレーヌの歌が会場を盛り上げた。
「ロイ、アチゲータ、お疲れ様」
「リコ!ありがとう」
裏口から出てきたロイとアチゲータにリコはドリンクを渡す。ごくごくと飲むロイたちにリコは感想を述べた。マスカーニャもアチゲータに落ち着いた様子で今日の感想を話している。しばらくして、語り終えたリコはロイに一つ話を切り出した。
「ねえロイ、今から少しついてきてくれる?」
「いいよ。どこ行くの?」
「行ってからのお楽しみ」
笑みを向けた彼女はロイと共に街の高台にあるバトルコートにやってきた。中心まで来て、リコはロイの方を向いた。
「私ね、今日のロイとアチゲータを見てたらテラスタル研修のバトルを思い出しちゃって
…
だから、バトルしたいんだ。それに、ロイは順番早くて無かったから
…
ここで私から、アンコール!」
「リコ
…
!よし。やろう!アチゲータ!」
リコからロイへ、独り占めのアンコール。バトルと共に盛り上がるその歌声はコンサート以上の熱さを見せた。
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