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コタジ
2025-08-09 20:31:57
1211文字
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タソガレドキ城購買組合謹製
□タソガレドキ忍軍に来た新人達を見守る組頭
□新人にも大人気商品だったら願望。
お題は「新人」でした。
その忍村には百人程の者が生活しており、幼少期から忍びとしての腕を磨くことが日常だった。
全てのものがタソガレドキ忍軍に所属する訳ではないが、大抵の者はそれを目指す。
組頭である雑渡昆奈門は、部下から絶大なる支持と尊敬を一身に受けている男だが、村に生きるその家族からはあまり好かれていなかった。
なので雑渡は出来る限り村へは立ち寄らないようにしていた。部下の家族に不安や負担をかけなくていいのならそれに超したことは無いし、単純に忙しいからであった。
その為、雑渡は村の若者のことをあまり知らなかった。タソガレドキ忍軍に新人としてやって来てから初めて見る顔が殆どだ。
だからだろうか、大体の新人はあまり姿を見せない組頭である雑渡に憧れを持った。時折姿を見せる人がタソガレドキ随一の技量を持っているのを話で聞くのと、実際の実力を目の当たりするのでは大きな違いがある。
直ぐ近くで高坂陣内左衛門や諸泉尊奈門達が雑渡を心から慕う姿を見ているので尚更だった。
高坂達だけではない。
狼隊小頭の山本陣内や黒鷲隊小頭の押都長烈。椎良勘介に反屋壮太、五条弾など、多くの実力者達が雑渡を尊敬していた。
そんな彼等が皆一様に所持しているものがあった。初めは、何故名だたるタソガレドキ忍軍の実力者達がそんなものをと怪訝な顔をするのだが、雑渡を知れば知るほど新人達は納得し、それを真似た。
そしてその様子に困惑した様子を見せたのは当人である雑渡だった。
「あのさ、陣内。新人に雑渡人形配布するの、やめない?」
「あれは購買部で販売されているものであり、各自が個人で購入しているものです」
「え、じゃああれ強制配布されてるものじゃないの?」
「個人の意思で購入し、携行しているものですね」
「えぇ
…
」
なにそれ怖い。
雑渡は理解が出来ないと首を傾げたが、取り上げたら新人達の士気が下がりますと山本に言われたので、微妙な顔をしながらもそのままにしておくことにした。
「そもそもなんで購買部にあるのあれ」
「初めは尊奈門に作ってあげたのですが、他の者も欲しがったので」
「
…
そうなんだ」
欲しがるなよとは思ったものの、製作者である山本陣内の前では言いづらく、雑渡は大人しく口を閉じた。
その後、見慣れたのか雑渡は部下が自身を模した人形を持参していてもそこまでに何も思わなくなった。
「でもさぁ、やっぱり、訓練中や戦の最中に雑渡人形が傷つけられると私が傷付けられたように嘆き悲しむのはどうなの」
「あれはあれで士気の向上になっているのでは」
「ちょーっと綿出ただけで猛り狂ってるよ?大丈夫?あの子ら」
おのれ組頭をよくも!などと怒鳴り、物凄い勢いで突撃をしている新人達に陣内も眉を顰める。
「確かに視野が狭くなっているようですね、注意しておきます」
「いやそっちの心配じゃなくて」
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