ortensia
2025-08-09 12:03:11
397文字
Public 傭リ
 

現パロよーり?せんそうのはなししてる。

ゲルニカ。

 破壊と殺戮を芸術品として楽しそうに見ている紳士を追う。男の背中越しに凄惨な光景が描かれている。
「ある日突然、とか。なんの関係も無い命が、とか。他人事の象徴みたいな台詞。」
 くすくすと笑い声まで立てている。
 周りの目が気にならんでもないが、こちらとて思うところは似たようなものだ。
「脅威なんて規模に限らず、突然じゃないものはない、いつ訪れるか分からない。戦争が徴兵した時点で、勅令に逆らえないのは、元々関係のない側の人間だった。人を殺す威力を、人を活かす電力に変換して使っているのは、どのエネルギーも同じはずだ。」
「結局、自分の身に起こったことじゃなくて良かった、と独りよがりな話をしているだけです。」
……それが分かれば充分なのかもな。」
 分かるはずも無い。
 紳士が次の展示品へ足を向ける。
 立ち止まっているわけにはいかない。
 こちらもその背に続いて、歩みを進めた。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。