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syanpon
2025-08-07 22:18:24
746文字
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「僕がおしえてあげるから」
オトスバ
オ√
「あいつはお前のどこを好きになったんだろうな?」
触れると思ったよりも柔らかく、抱き上げるとずっしりとした重量のある白い猫を抱き上げながらスバルは彼女に話しかけた。なぁん、と小さな口が軽やかな音を紡ぐ。
白くて柔らかい毛並みを撫でてやる。スバルの髪の毛は真っ黒でちょっとかたい。オットーの潤色をした髪の毛はふわふわとしているが毎日の柔軟を欠かさないとはいえ、スバルはあちこちかたいし抱き心地だってよくないはずだ。
スバルに顎下を撫でられて大きな紫紺の瞳がゆるりと細まる。彼女の瞳に映るスバルの瞳はどうやっても小さいし吊り上がって凶悪だ。
変声期を迎えた少年の声だって甘い声とは程遠い。猫撫で声、なんていう言葉があるくらいにこの愛らしい毛玉の発する音というのは可愛らしいのだ。
丸いとかたい。
甘いと低い。
柔らかいと意気地なし。
可愛いと可愛くない。
比べてみてもスバルと目の前の白猫は似ても似つかないところばかりで。
「
……
あいつはおれのどこを好きになったんだろうな」
「何可愛いことしてるんですか」
「うひゃあ!?」
とん、とスバルの肩が押される。横を見ればスバルに肩をくっつける形でオットーがしゃがみ込んでスバルの顔を覗き込んでいた。ぱちり、と青くて丸い瞳が瞬くのを間近で見つめる。
にゃあん、とスバルの腕の中の白猫が一鳴きし、するりと抜け出してしまう。
「あ」
「ちょっと」
白猫を追いかけるように伸ばした腕をオットーに掴まれる。掴まれた腕を引かれ、彼女を撫でていた手のひらがオットーの頬にふれた。
「浮気ですか?」
「う、うわきって
……
」
「彼女はあいにく伴侶がいますからね。諦めて僕に捕まっておきなさいよあんた」
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