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三毛田
2025-08-05 22:17:50
1074文字
Public
1000字4
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75 075. ガーベラの花占い
75日目
決着のつかない結果
『希望』
『常に前向き』
まるで彼のためにあるような言葉。
そんな花で花占いをすれば、俺の頭を悩ませている状況を打破できるのではないか。そんな淡い希望を抱いていて。
「好き、嫌い」
ただ。むしっていってるのだが、ひたすらに花弁が多い。
途中で飽きてきたのだが、だからといってやめるのもなんか違う気が。
「丹恒、掃除終わった?」
「まだだ」
「何してるんだよ」
床に散らばる赤い花弁を見て、穹は珍しく呆れた表情を。
「花占いというものだ。だが、やってみたがあまり意味がない」
「ふうん。そもそも、花占いって、何?」
「そうだな。簡単に言えば、二つの選択肢を選べない時に、こういう花弁の多い花を使ってどちらを選ぶか決める」
「多い方がいいの?」
「少ないと、結果がすぐに決まってしまうからな」
むしっている途中の花をごみ袋へと入れ、他のごみも一緒に入れる。
「丹恒、花占いしないといけないほど悩んでたのか」
大変だったな。と、少し眉を下げて俺の頭を撫でてきて。
こそばゆいけれど、ちょっとだけ嬉しいと思うのは。
きっと、俺が穹を好きだから。
断言できないのは、この感情を抱いたのは初めてだったため。
「今は、どちらでもいいと思ったからな。お前こそ、掃除は終えたのか」
「パムからお墨付きをもらいました。綺麗にやったよ」
指を二本突き出し、ニコッと笑う。
「そうか。よく頑張ったな」
「えへへ」
頭を撫でると、今度は嬉しそうにふにゃふにゃと笑って。
「俺も今度花占いしてみようかな」
「後は捨てるだけの花にしておけ。買ったばかりの花はもったいない」
「はぁい」
こういう彼の表情に、愛らしいという気持ちを感じる。
「終わったらご褒美のおやつだから、丹恒も早く来いよ!」
「わかった」
残りの掃除をさっさと終え、埃をはたいて手洗いを済ませてからラウンジへ。
「丹恒、こっちこっち」
「急かすな」
穹は俺の姿を見ると、己の隣を叩いて。仕方ないと、彼の隣に腰を下ろす。
「もうおやつの時間終わっちゃった!?」
バタバタと慌ただしくやってきたのは、三月。
「まだまだ! なの、セーフ!」
俺が叱る前に、穹が親指を立ててきりっとした表情に。
「なんじゃなんじゃ。慌ただしいの」
パムがカートを押して俺たちの前へ。
「パム、手伝おう」
「丹恒が手伝うなら、俺も手伝う!」
「ウチも!」
と、結局三人で自分の分を配膳。
「いただきます」
甘さ控えめのタルトは、氷が多めのカフェオレとちょうどよく。
「美味しい。な、丹恒!」
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