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しろ
2025-08-04 22:02:58
1491文字
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二人で夏祭り
尾形とちい谷の夏祭り
「よし、出来た。苦しくないか?」
「だいじょぶ!」
谷垣は薄めのグレーの浴衣に緑の兵児帯を締めてもらい嬉しそうに笑う、今年はちゃんと男物な事にるんるんなのだ。そんなるんるんな谷垣の隣で尾形も自身の浴衣に袖を通す。慣れた手付きで着替える様はいつ見ても感心する。
「じぶんできえうの すごいね」
「浴衣くらいならな」
男物ならまだしも、女物の浴衣も着崩れする事なく着せる事が出来るのは谷垣からすれば賞賛に値する事だが尾形の表情はあまり優れない為“触れて欲しくない事”であると判断しこれ以上は何も言わない事にした。余計な才能のせいで女物の浴衣を着せられたと考えれば恨んでもいい事だと一人で頷く。
「行くぞ」と尾形は谷垣を抱き上げる。顔が真横にきたので頬にキスをし「あいがちょ」と笑顔で伝えれば尾形に唇を狙われるので回避して頬にキスさせる
「避けんなよ」
「いまかやおまつゅいいくんだぞ!おがちゃぜったいしつこいのすゆかやだめ!」
「しつこい
…
」
ほんのり傷付く尾形に「はやくいこ?」と言えば「はいはい」と言いながら玄関に向かう。
今日は近所の公園で夏祭りがある。毎年気にはなっていたが女物の浴衣を着せられるのではと警戒していた為行けずにいたが今年は尾形が先に男物の浴衣を出し「お祭り行くか?」と聞いてきた為元気よく「いく!」と返事をした。
初めてまともな格好でお祭りに行ける事と尾形と二人で行ける事が嬉しくいつも以上に谷垣のテンションは高い。更には人が少ない為抱っこではなく尾形と手を繋いで行ける事も嬉しいのだ。
「おがちゃ!はやく!」
「わかったから、走るな」
カラン、コロンと音を立てながらはしゃぐ谷垣の姿が愛らしく尾形の頬もいつもより緩む、そんな尾形の表情も谷垣は嬉しい。
屋台の前で「何食いたい?」と聞かれ悩んでいると店員に「お父さんとお祭り来たの?よかったわね〜」と笑顔で言われる。傍から見れば仲睦まじい親子に見えるのを嘆く事を谷垣はもう諦めたが尾形はしっかり訂正しようとする。いつもは抱っこされている為すぐに口を塞げるが今日は歩いているし尾形はしゃがむ事なく立っている、口までの距離が遠い事に谷垣は不味いと焦る
「おが「可愛いでしょ、うちの子」
「お目々くりくりね〜可愛いわ〜」
「自慢の子なんです」
「
……
」
谷垣はぱちぱちと瞬きをしながら尾形を見つめる、その視線に気付いた尾形は谷垣の事を抱き上げ先の屋台に進む。
「なんだよその顔」
「だって
…
いっつも」
「必死なお前見るのが好きでやってたって言ったら怒るか?」
「
……
はぁ!?そんなのおこうにきまってゆだりょ!!」
「ははっ!」
ぽこぽこと尾形の肩を叩く谷垣と笑いながらそれを受ける尾形。むくれた谷垣の頬にキスをすれば谷垣は顔を真っ赤にさせ慌てる
「おがっ!そと!」
「親子に見えてんだから問題ねぇだろ」
「あ、う
…
」
「さて源次郎、お父さんに甘えていいんだぞ?」
にたりと笑いながら谷垣の顔を覗き込む尾形は揶揄うのが楽しくて仕方がないという表情をしている。その表情が悔しくて谷垣はまたむくれる
「おとーさんはえっちなきすしない
…
」
「はっ!違いねぇ」
「やきそばとひよしまやきたべたい」
「炭水化物ばっかだな
…
肥えるぞ」
「だっこできないくやいふとってやう」
「無理だろ、元のお前じゃあるまいし」
「もとのおえだとだっこしない?」
「する」
どうやって?と思いながら結局抱っこされたままお祭りを楽しんだ尾形と谷垣であった。
ちなみに、帰宅後当たり前にえっちなキスをされふわふわになる
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