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2025-08-03 14:24:19
1345文字
Public 本ロド
 

寒い夜は

2022ロナドラ版深夜の創作一本勝負
第2回お題「寒い夜は」提出させて頂いた作品

夜になると大分気温が下がり吐く息も白くなり始めたある日、ロナルドはいつものように夜のパトロールに出ていた。
いつもと同じ時間、いつもと同じ道、いつもと違うのは、隣にドラルクとジョンがいないということだけだった。
そのドラルクはというと、事務所の入るビルを1歩出たところで寒さで塵になったため今日は留守番だった。
本人曰く、寒いのはわかっていたし気温も確認していたけど実際外に出てみると思ったより寒く自分の心構えと外の気温のギャップにやられたとのこと。
「ごっめーん思ったより寒かったから今日は留守番してるね、いってらっしゃーい」
そう言いながら手を振るドラルクとドラルクに抱かれながら主人と同じようにロナルドに手を振るジョンに見送られ、ロナルドは寒空の下1人寂しくパトロールに出たのであった。
最初は急に1人にされた寂しさもあり、虚弱、クソ雑魚、ジョンのおまけの砂、など心の中で文句という名のただの悪口を言っていたロナルドだったが、途中でギルドに寄ったり歩道橋の階段を上るおばあさんの手伝いをしたりいつもの小学生3人組に早く家に帰るように声を掛けていると気が付けばパトロールは終盤に差し掛かっておりあと2つ程角を曲がればいつものビルが見えてくるはずだ。
今日の夜食はなんだろうか。
ドラルクが夕方に起きてすぐに「今日の夜食何がいい?」と聞かれたため、いつものように「唐揚げ」と答えていたが、それはまだ外の寒さを知らない時の回答だった。
外に出てこの寒さを知ってしまった今、ロナルドは正直唐揚げよりもシチューやおでんなど体が温まるようなものが食べたかった。
ドラルクはもう夜食を作り終えただろうか。
そんな事を考えながら歩いていると事務所の入ったビルが見えてきた。
ロナルドは居住スペースに明かりが灯っている事を確認すると少し足を早めてビルに向かう。
ビルに入ると、どこからか漏れているいい匂いがロナルドの鼻を掠めた。
「(もしかして……!)」
いい匂いの出処に心当たりのあるロナルドは更に歩くスピードを早めて階段を一段とばしで駆け上がる。
事務所のドアを開けて「ただいまメビヤツ」と頼れる門番に帽子を預けると、可愛い一つ目が「ビッ!」と応えてくれる。
その声が聞こえたのか、居住スペースの扉が開き寒さが苦手な恋人とその腕に抱かれた可愛い使い魔がロナルドを出迎える。
「おかえりロナルドくん、パトロールお疲れ様」
「ヌヌヌヌヌン、オヌエリ!」
「おー、ただいま」
「今日の夜食はシチューだよ。君からのリクエストは唐揚げだったが今日みたいに寒い夜は温かいものの方がいいと思ってね」
「ヌヌュー!」
「!まじか!」
「ジョンにもしっかり味見をしてもらったから味はばっちりだよ」
「ヌン!」
「そっか〜〜〜ジョンありがとな〜〜〜♡」
ロナルドがそう言いながら屈んでジョンに視線を合わせると、ヌッヌン!とジョンが自信満々の様子で胸を張る。
「だから早く手洗いうがいを済ませておいで」
「おー」
そう言われて洗面所に送り出されたロナルドは急いで手洗いうがいを済ませ、自分の事を考えて夜食を作ってくれる愛しい恋人と可愛いマジロが待つテーブルに向かいにっぴきで楽しい食事の時間を過ごした。
完ーヌンー