あおーず
2025-08-02 23:55:22
7703文字
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夢ともふもふ

蒼空の旅人開催おめでとうございます。 ゼン空前提のティナリ+空、ティナリと+アルハイゼンです(オリジナルキャラもいます)

冒険者協会から依頼を受け、旅人はティナリと共にアビディアの森を調査していた。この近くで有害な植物を栽培している者がいるらしいと報告を受けたからだ。いつもは旅人と共に旅をするパイモンは、今回はコレイと共にこの件について聞き取り調査の方へと出向いている為、別行動をしている。植物に詳しいレンジャー隊長であるティナリと二人森の中を捜索してみたところ、大木の根の下に広がる空間で違法植物の畑を見つけたのは先程のことだ。
「こんな場所にここまでの畑を作るとはね」
しゃがんで土を触るティナリが呆れたように呟く。畳二十畳ほどの空間には余計な隙間を与えずに、だからといって植物の負担にならない間隔で低木と草花がそれぞれの場所で植えられていた。この栽培方法から、ここを管理しているものは植物の知識が相当あることが窺い知れるだろう。
「これは生論派の学者が関与しているのは間違いないようだね」
「確かにすごくきれいに植えられている」
「そうだね。おそらく生論派から外れてしまった学者の仕業だろう。学者ならば無許可でこの植物の栽培などはしないから。肥料の配合もそれぞれの植物に合わせてオリジナルでブレンドされているところから、かなり専門知識がある人物のようだよ」
ティナリが土を手に取り匂いを嗅ぐ。旅人は土の配合などよくわからないが、それでも素人目でわかるくらいには土の色や手触りが違うのはわかる。専門家であるティナリからすれば手にして、匂いを嗅いだだけでおおよその成分までもが解析できているようだ。
「セノもこの件では動いているから、じきに首謀者たちは捕まるだろうね」
「セノがいるのならば安心だよ」
「うん。さて、証拠の植物も採取できたし、長居は無用だよ。さぁ僕たちはここから立ち去ろう」
二人は立ち上がり、脚についた泥を落とす。それから空間内にあった梯子を使い出口を出た。すると、入り口の目の前には一人の男がいた。彼は空間内から出てきたティナリの姿に驚愕したようで目を大きく見開いて立ち尽くしている。
「ティナリ! まさかお前が、どうして……。いや、お前がいるということは……
…………先輩。教令院を離れたとは聞いていましたが、まさかこのような場所で再会するとは思いもよりませんでしたよ」
二人の会話からこの男はティナリの先輩なのだと旅人は悟った。冷静なティナリと違い、男はわなわな震えながらティナリのほうを指さす。
「何故お前はここにいる? 俺の邪魔をしにきたのか!?」
…………。先輩こそ、この植物たちの危険性はよく存じておられるかと思うのですが」
「ああ、だがこの植物は未知なる可能性がある。その毒性をうまく利用し、中和することができたら、画期的な薬になるのだ! お前ならわかるだろう!?」
どうやらここにある植物は彼の研究テーマのようで、しかもそれらには強い毒性があるらしい。そして彼はその毒性をうまく利用して薬にしたいと考えているようだ。だが、ティナリの様子を見ると、先を見据えたような彼の研究は、専門家からしたら芳しくない研究なのが伝わってくる。
「先輩。この植物の毒性を蔓延させるといずれ死域を生み出す事になるのをあなたは知っているはずだ。それこそ人を治すどころか、生物が住む場所や生命すら脅かすものとなる。ましてやこのような厳重に管理されていない場所での栽培など認められない」
ティナリは首を横に振る。
「ティナリ、お前ならばわかってくれると思ったが残念だ。この栽培を成功したのならば、体内に蔓延る病原体を駆逐し、病巣によって蝕まれた身体の痛みまでも緩和するものができる希望の薬になると! そしてこの成果により私の功績は全テイワットに広がるだろう。それくらい画期的な研究なのだよ。ああ、そうだ、ティナリ、お前は優秀だ。このまま私の助手としてこの研究を続けよう。そうすれば我々の名声は高まり大賢者も夢ではない!」
両手を天に掲げ、ふはははと高笑いをする男に旅人は眉を顰める。彼はまだ見ぬ自分の栄光に陶酔しているかのようにうっとりとしていた。
「先輩の言う通り、確かにこの植物たちにはその可能性はある。だけど、この研究計画では、周囲の環境への配慮もリスクマネジメントも何一つ考えてない。そこから導き出せる答えは、自分勝手な愚か者の研究であると言う事以外なにものでもないんだ」
毅然とした態度でティナリは言い放った。
「それにあいにく僕は賢者には興味がない。実際、代理賢者をしていた友人も『賢者の役職の何が楽しいのかわからない。ただ面倒くさいに尽きるだけだ』と言っていたくららいだしね」
「あ、それって……
しっとティナリが旅人の口元に指を置く。旅人は黙って頷くといつでも剣を抜けるように構えを取る。
「だから、先輩。僕はあなたの研究には協力はしない。そしてあなたも、この愚かな研究も見逃すわけにもいかない」
「交渉決裂……だな。残念だよ、ティナリ」
男は片手をあげるといつの間にか現れたのかガラの悪い男たちに現れ取り囲まれた。
「本当にこういうところ含めて先輩はセンスがないね」
「ティナリ、俺もティナリ意見に同感するよ」
それを合図に旅人は剣を手にすると男たちを誅するために飛び出した。




戦闘がはじめってから、近くにいたセノも参戦し、郎党は一網打尽となった。縄で身体を拘束され、郎党たちはマハマトラによって連行されていく。戦闘の際に多少なりとも怪我を負ったものもいるが、加減はしてある。歩くのには支障はないので、彼らは無事スメールまではたどり着けることだろう。首謀者である研究者だけは現地に残され、腰に縄を付けた状態で現場検証の場にいた。
「ティナリ……お前ならこの高尚な研究をわかってくれると思っていた」
……確かにあなたがやろうとしたことは画期的だった事かもしれない。だけど、あなたはそれ以上に身勝手だ。自分の研究成果の為に周りへの被害や影響などのシミュレーションを見て見ぬふりをし、毒を周りに影響を与えないようにするための装置の開発などを考えようとしなかった。すべては自分の名誉と名声を得るために、……自分の理論を証明する為に情熱だけで動こうとした。それらを僕は認められるものだとは決して思わない。ましては生論派で学んだ学者が起こす行動ではない、とも」
…………
男はその言葉に何も言わずにマハマトラに促され歩き出した、その時だ。彼がティナリに向けて何か袋を投げつけたのは。
「ティナリ! 危ない!」
「!!」
旅人は反射的にティナリの前に立ちふさがり、袋から飛び出した粉が頭上からかかってしまう。白い粉は髪や顔や肩口をうっすらと汚した。
「「空!」」
ティナリとセノが同時に叫ぶ。男は驚くティナリを見てから、うっすらと笑みを浮かべてから遠くを見つめた。
「どうやら俺は夢から覚める時が来たようだ。ティナリ、お前なら俺の見た夢がみられるかもしれないと思ったのだが……。邪魔が入るとは、な。だがティナリ、俺はこの研究に未来を見たのは紛れもない真実だ」
「連行しろ!」
最後ににぃと歯を見せて笑う男に、セノが強い口調で部下に命ずる。ティナリは彼の姿が離れたのを確認してから、慌てて旅人の方を見た。彼は既に大体の粉を払い落したようで、微かに頬に白い粉がついているだけだ。
「空、大丈夫?」
ティナリが頬についた粉を払うと心配そうに目を除いてくる。
「痛いとか、気持ち悪いとかない?」
「うん。大丈夫。それよりも、袋が投げられた時に固いものに当たった気がするんだよね。ん、何か中に入っている」
旅人は袋をごそごそ漁ると、中から粉にまみれた小さな鍵がでてきた。それは美しい緑色に生論派を表す鳥の紋章がついたものだ。旅人は粉を落としてから、証拠品だろうと思いセノに手渡した。
「この件ついては後日改めてどうするか決定されるだろう。それまではこの場を保管する必要がある。明日以降日を改めてお前たちにも聞き取りをする予定があるが、今日は一度村へ戻るか?」
セノが現場にいる配下たちに指示を飛ばしながらティナリを尋ねる。
「僕たちは一度帰るよ。彼が浴びた粉は今のところ有害なものは感じないけど、村に帰って先ほど採取した粉の成分分析がしたい。分析が済んだらすぐに空の身体を綺麗にして、適切な処置をしたい」
旅人を見ながらティナリはセノに予定を伝えた。するとセノも黙って頷く。成分が分からないうちに間違った処置をしてしまえば問題になるとセノも判断したようだ。
「それでは僕たちはここで失礼するよ。ほら。空。行こう」
「うん! セノ、またあとでね」
笑顔で手を振る旅人を伴いティナリはガンダルヴァ村に向かう道なりを歩いていた。途中、休憩をはさんだが今の所問題ないように思えていた。だが、休憩をはさんでしばらくしてから、今まで元気だった旅人にふらつきが出始める。大丈夫と笑う旅人を励ましながらも、村まであと10分ほど程度ところで、いよいよ旅人の足取りがおぼつかなくなってきた。
「空? 空、どうしたの? 大丈夫?」
「ん、ん……な、なんだか、急に眠気が……
「まさか、さっきの粉は睡眠薬の成分が? しかしさっきまでは……。まさか、水分補給の時に咥内に微量に入り込んだ薬が溶けて、効いて来たのか?」
冷静に分析する傍らで旅人はふわふわとした足取りでティナリの傍で立っている。
「この様子だと独訳ではないとはいえ、薬の成分も調べたい。空、可哀そうだけど、もう少し頑張って歩いて」
「ん。んん……
眠気が強いのか、ティナリの言葉に頷きはするものの、反射的に両手をあげてふらふらしている。ティナリがその様子を訝し気に見ていたのだが、すぐに彼が何をしているのか見当がつく。
「空、眠いの、辛いだろうけど頑張って、もう少しだよ。君ならばあと少し頑張れるよ、さぁ僕とゆっくりでいいから歩いていこう」
「ん、んん、がんば……る」
手を下ろして前へ前へと歩きだそうとする旅人にティナリは手を繋いでゆっくりと導くように歩き始めた。あまりにグラグラ揺れるときは肩を支えながらも二人でゆっくりと歩いていく。
「ねむ……
「ほら、頑張って。あと少しだよ。ほらここに段差あるから気を付けて」
「うん……
おとなしく手を引かれ、睡魔と戦いながらも一生懸命に歩く旅人にティナリは温かな眼差しを向ける。薬のせいで今の彼は前後左右の感覚もわからなくなっていることだろう。それでもティナリを信じ、ついてきてくれるいじらしさが愛おしいとも思うほどだ。
「大丈夫、空は頑張れる子だよ。頑張る子はあとでご褒美を考えないとね」
「ん……
何とか村にある自宅へと連れてくると、旅人を自分の寝台に座らせる。ティナリも隣に座ってグラグラ揺れる頭を体ごと支えながら、口の中や目の粘膜を調べていく。
「よかった、睡眠効果だけで無害そうだ。この薬もスメールでも処方される一般的なものだ。空、もう大丈夫そうだよ。頑張った。偉いよ」
ティナリが優しく旅人の頭を撫でると彼は嬉しそうに口を動かす。
「あり……がと……
旅人はそれだけ言うとティナリの腰に抱き着いたままぱたりと横になる。ティナリのしっぽに顔を埋もれさせて身体を丸め安らかな寝息を立て始める。その様子をティナリは身体を離す事なく、優しく頭を撫でながら微笑を浮かべた。
「よく頑張ったね、空。自分で歩けて偉かったよ」
「ん……
褒められたのが伝わったのか旅人の口元がふにゃりと無邪気に笑った。。







…………
…………
ティナリの前にはアルハイゼンが腕を組んで立っている。相変わらず無表情ではあるのだが、その視線はティナリの腰に手を回し、しっぽに埋もれて子猫のように丸くなって眠る旅人に向けられている。
「セノから聞いたとは思うけど、空が浴びた粉が睡眠薬だったようで、今はこの通りぐっすり夢の中だよ」
沈黙を破ったのはティナリだ。旅人はもふもふしたしっぽが気にいっているのか幸せそうな笑みを浮かべながら深い眠りについている。
「別に僕が空に僕のしっぽに埋もれて寝ていいよと指示したわけではないからね」
……ああ、わかっている」
「その割には君のその瞳は納得していないようだけど?」
「まさか? 俺が、か?」
「そう、その俺が、か?……だね」
いつも通り淡々と話すアルハイゼンに対し、呆れたようにティナリは息を吐き出す。
セノから事の経緯を聞いたのだろう、アルハイゼンがここに到着したのはティナリたちが戻ってから1時間も経過していない頃だ。確かに旅人が朦朧としていて歩くのに時間がかかったとしても、随分と早い到着である。その行動力の早い書記官にティナリは呆れたものだ。
「別に僕は君に咎められるやましいことは何もしていないよ」
「俺は君がその手の輩だとは思ってはいない」
それだけ言うとアルハイゼンは旅人を挟んでティナリとは反対側のベッドに腰かける。よく眠る旅人を柔らかな視線を向けてから自分のマント脱ぐとぱさりと身体にかけてやった。かけられたマントが心地よいのか、旅人はマントに身体を密着させるようにもぞもぞ動くとすぐに安心したように微笑む。
「君は随分空を甘やかしているみたいだね」
「そうか?」
「そうだよ」
「それは気が付かなかったが」
「よく言うよ」
ティナリは呆れ切った表情にアルハイゼンは気に留めることもなく旅人の寝顔を眺めていた。普段の彼を知るものならば、これがどれだけ甘い事をしているのか推し量るに容易い。
「君が普段空をどれだけ甘やかしているかよぉーっくわかるくらいにはね」
「そうなのか? なるほど。そうだとすれば空は俺の恋人なのだから、それ以外の者たちとの対応の差異がでるのは当然のことだろう」
何かおかしなことを言っているのかと言わんばかりの態度にティナリは呆れてものが言えないようだ。
村に帰る道中、眠気が限界だった旅人は無意識に両手をあげた。その高さがちょうどこの飄々と言葉を返してくる男の肩口の高さだ。普段は我が道をひたすら突き進み、協調性や優しさも感じさせないと称されている冷徹な書記官が、恋人をどれだけ甘やかしているかがすぐにわかった。
「ティナリ。そういえば君は空にしっぽを触らせているのだな」
「まぁ、薬が回った身体なのに頑張って自分の足でここまで帰ってきたご褒美さ」
「なるほど。その理論ならば、俺も君の為に何かを頑張った暁には、そのしっぽに触れさせてくれるという事なのだな?」
「は?」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまうティナリに、アルハイゼンは気にすることなく本を取り出した。
「冗談だ」
「はぁぁぁぁぁぁぁ……。僕は今カーヴェの気持ちがよぉぉぉぉぉっくわかった気がする」
「そうか? おめでとう、今日から君はカーヴェ2号だ」
「それ、本当にその名称いらないから!」
ティナリは強く言い放つ。そんな反論に気にするはずもないアルハイゼンは、いつも通りに本を片手に、もう片手は旅人の背を撫でながら読書をしている。そんなマイペースな彼にいつも論破され、振り回されて苦労している芸術家の友を思い出し、ひどく同情したのは言うまでもない。その隣では、そんな二人のやり取りを知らない旅人はティナリの腰にしがみついたまま、もふもふのしっぽの心地よさと大切な人のぬくもりを一身に受けて幸せそうに眠りについているのだ。




<おまけ>

「んん、もふもふー、もふもふが~。んふふふ、もふもふ~」
「おはよう、空。そろそろ僕のしっぽを開放してくれるかな?」
つんつんと優しく旅人の頬をつつくティナリ。その様子をじぃっと見つめるアルハイゼンの視線。
「ちょっと怖いんだけど、君」
「なんのことだ? 俺はただ見ているだけだが」
「はぁぁぁぁ」
その眼力の強さにティナリは呆れた様にため息をつく。アルハイゼンは淡々とした口調で相変らずそう返してはくので、ティナリにはうんざりしているようだ。何をいってもいわなくてもアルハイゼン。そんな言葉が頭によぎる。
「ふぁぁ、おはよう。ティナリ! 俺どうして?」
「おはよう、空。君、先輩から投げられた粉の睡眠薬の成分が口に入ったようで、眠気で意識が朦朧としながら帰ってきたんだよ。気持ち悪いとか、頭痛いとかない? 口、あーして」
「特に何もないよ! あーー」
頬に触れながら眼瞼や口の中を診ていく。相変わらずどこからとなく圧がかかるような気がしなくもないが、ティナリはあえて無視をして診察をしていった。
「うん、大丈夫だね。よく頑張って歩いたよ、えらいよ、空」
「うん!」
ティナリに褒められたのが嬉しいのか旅人は表情をぱあっと明るくさせている。そんな少年の頭を背後からアルハイゼンは軽くなでてきた。
「ん? あ、アルハイゼン! アルハイゼンも村に来ていたんだね」
「ああ、そうだ」
簡潔に答えるアルハイゼンだが、その視線が先程までティナリに向けられたものと大きく違う。傍から見ればいつも通りのアルハイゼンなのだが、付き合いが長く、表情を読むのに長けているティナリにはその違いが嫌というほどわかった。
「そういえば、さっき幸せな夢を見たよ。ティナリみたいなモフモフのしっぽと大きな翼をもつ不思議な動物と旅をする夢をみたんだ。途中美味しそうな果物を見つけて、パイモンがおなかぱーんってなるくらい食べていた、楽しい夢だよ。俺、ティナリのしっぽをモフモフしたかったから、夢がかなったようで嬉しかったな~」
「それは良かったな」
ぽんぽんと頭を撫でるアルハイゼンに旅人は目を細めてうんと大きく返事をする。その『夢』という言葉にティナリは口元に指を置き考える。
(もしかして、この睡眠薬は先輩が楽しい夢を見られるものとして作ったものなのか? だからあの時、僕にあのような言葉を投げかけて……。実際、これを飲んだのが空だから、先輩の思うような欲望で満たされた歪に楽しむ夢ではなく、純粋に叶えたい可愛らしくも楽しい夢を見られたんだろうけど、ね。昔の先輩は人の役に立つ薬を開発したいと言っていたのを思い出したよ)
ティナリはかつて熱い想いを語っていた先輩の姿を思い出す。彼も道を間違えなければ夢がかなったのかもしれない。そんな彼とは対照的にティナリのしっぽをモフモフができたと純粋に喜ぶ旅人がいる。
「楽しい夢でよかったよ、空」
ティナリはそれだけ言うともう一度旅人の頭を優しく撫でた。


その後、セノにより、あの鍵の中身は彼が心血注いで研究していたデータや資料関連のものだと教えられた。それと同時に彼はティナリにこの資料をどうするか託したいと言付かる。審議が終わったとティナリは鍵を預かるだろうと伝えるとセノは「お前がその鍵を預かるかぎり、俺も協力しよう」と、どや顔で言われることになり、ティナリは深いため意をついた。