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三毛田
2025-08-01 22:43:42
1066文字
Public
1000字4
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71 071. それからの君
71日目
思いを告げた後の君は
「丹恒、好きだ!」
半ば勢い任せで告げた言葉。
でも、俺の本心であることは間違いない。
「そうか」
いつも通りの反応。だけど、ソワソワと落ち着きのない空気というか、なんというかがそこには含まれている気が。
その、〝なんというか〟が大事だとわかっている。わかっているのだけれど、上手く言葉に出来なくて。
「それで。俺に好きだと告げて、満足なのか?」
「ううん。出来ることなら、両想いだと嬉しいです。そうじゃなかったとしても、恋人としてお付き合いをしたいと考えております」
気づけば丁寧な言葉づかいになっていた。
能天気だとかたまに言われる俺だけど、これでも緊張しているんだよ。
「お付き合い
……
交際を、したいのか」
「そうです!」
勢い良く頷くと、丹恒は顎に手を当てて悩む様子を。
「俺はそんなに口が上手くない。それでも、いいのか」
「丹恒だからこそ、お付き合いしたいんだ。恋人に、なりたいんだ」
今まで意識してなかったけど、〝恋人〟という単語口にするのは少々恥ずかしい。
頬に熱が集まって、そんな顔を彼に見られたくなくて俯いてしまう。
「お前が真剣に俺との交際を考えているというのはわかった」
「じゃあ」
もしかして、頷いてもらえるのでは。承諾してもらえるのでは。
そんな期待を込めて丹恒を見るけれど、表情は少々険しい。
あ。これは無理かもしれない。と、期待は散り散りに。
「先程も告げたが、口が上手いわけでも、贈り物のセンスも飛びぬけてあるわけではない。お前を退屈させることが多いだろうという、自覚もある。それでも」
「そ、それでも?」
「お前に、求めてもらえることが
……
嬉しいとも、素直に思う自分がいるんだ」
白い頬をほんのりと赤く染め、言葉を発した後そっぽを向いて。
「た、丹恒~!」
「こ、こらっ。飛びついたら危ないだろう!」
叱るけれど、無理矢理剥がすことはしない。
彼の力の強さであれば、そんなことなど簡単にできるのに、だ。
「好き、好き、大好き! キスしていい? 良いよな!?」
「穹、落ち着け。俺はまだ何も言っていない」
「でも、でもっ。俺、丹恒のことが好きすぎて、その気持ちが止められないんだっ」
「わかった。わかったから、一度降りろ」
背中を優しく叩かれた。
ので、渋々降りる。
キスしたくて頬を両手で包んでいると、やんわりと手をどけられた。
チェッ。キスしようとしたのに残念。
「
……
キスは、まだ先だ」
ということは、いつかキスをしてもいいということ。
楽しみ。
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