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三毛田
2025-07-31 22:32:49
1087文字
Public
1000字4
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70 070. 抱き締めたらその先は
70日目
好きだと告げよう
70 070. 抱き締めたらその先は
心臓がうるさい。耳までドクドクと脈打っていて、熱い。
勢い余って抱き締めてしまったものの、その後なんて全く考えておらず。
「
……
」
「
……
」
お互い黙ってしまい、少しだけ気まずい。
「丹恒、大丈夫か?」
「返答は、何のことに対してかによるな」
「なんか、不安そうっていうか
……
うーん
……
少しだけ怖がってる感じだった」
「お前に気づかれるとは、俺も随分と弱くなったな」
「失礼だな。それは弱くなったんじゃなくて、無意識に俺を頼ろうとしてたんじゃないのか」
「無意識にお前を
……
」
「そう。なのは気づいてなかったから」
姫子とヨウおじちゃんは気づいていただろうけど、必要以上に干渉してこない人たちだ。
丹恒が成長するために、一歩前に進むために必要なことだろうと黙っている。そんな感じ。
だからこそ、気づいたというべきか。
自分で言うのもなんだが、丹恒に頼りすぎている面がある。多々あるというよりも、ほぼ彼に頼り切りとあっても間違いじゃない。
そういうこともあって、開拓中じゃない時は、俺が頼られるようにと動いている。
まあ、だいぶ空回っている気がするけど。
きっと、丹恒からしたらいつまでたっても頼りない奴。って思われている。絶対。
「嫌だったら、無意識に頼ってきたわけじゃなかったらもっと強く拒絶して」
そう告げるけれど、丹恒は全く動かない。
「丹恒?」
「もしかしたら、そうだったのかもしれない。俺は、お前を頼ろうとしていたの、だと思う。思いたい」
恐る恐る背中に腕が回ってきて、痛いくらい強く抱きしめられ。
「お前を頼りたいと、思っていたみたいだ。不安な気持ちを、お前に吹き飛ばしてもらいたくて」
「そ、そっか」
あてずっぽうだったけど、それが実は合っていた。それを彼の口から直接聞き、自分から聞いたことなのに戸惑いが強くなって。
「丹恒、大丈夫か?」
「お前に抱きしめられていることで、大丈夫になってきた。気がする」
「気がするだけかぁ」
ちょっと残念。
でも、丹恒が俺を頼ってくれたというのが、ちょっとだけ嬉しい。
「不安になったら、いつでも抱きしめるから。来て」
「ああ。忘れていなかったら、来よう」
「なにそれ」
俺が不満そうに告げると、彼は小さく笑う。
それにつられ、自然と俺の口元に揉笑みが浮かぶ。
「丹恒」
「なんだ」
「俺、お前のこと好きみたいだ」
「は」
うん。
だから、頼って欲しいって思ったんだ。
「丹恒の力になりたい。だから、もっと頼って」
ね? と、耳元で囁く。
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