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haruka037
2025-07-31 16:50:10
1572文字
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過ち
スバイカ。
酔った勢いで関係を持った二人の話。
例によって書きかけです。
目が覚めると頭がズキズキと痛んだ。
思わず呻いて頭を押さえる。
「ううっ
……
、どうしてこんなに頭が痛いんでしょう
……
?」
胃もムカムカするし、身体もダルい。
しかし何故私は裸なのだろうか?
寒さの厳しい冬の里では、裸で寝ていると風邪を引いてしまう。
ふと、そこで自分のいる所が冬の里の自宅ではない事に気付く。
「ここは
……
、龍神社
……
?」
何故自分は龍神社などで寝ているのだろうか?
混乱した頭の中で傍らに人の気配を感じてそちらに視線をやると、舞手が眠っているのが見えた。
舞手も同じく裸で、辺りには服が散らばっている。
ズキズキ痛む頭で何とか思い出した。
昨日、舞手が良いお酒が入ったから二人で飲もうと言った事を。
上等な酒らしく、思っていたよりもずっと美味く、後味がスッキリしていた。
だからだろうか。
二人して飲みすぎてこんな事になってしまったのだ。
「ああ
……
、やってしまいましたね
……
」
身体がやけにダルいのもそのせいだろう。
腰が痛い所を見るに、どうやら私が女役だったらしい。
不本意だが、こうなってしまったのは仕方がない。
本当ならさっさと服を着てここから去って全てなかった事にしたいが、生憎と酷い頭痛と吐き気で動く事は出来なさそうだ。
「寝直しますか
……
」
全てを諦めて目を閉じた。
次に目が覚めると、舞手に頭を撫でられていた。
「なんですか。馴れ馴れしいですよ」
目を開いて舞手を軽く睨むと、彼はそれでも笑って見せた。
「えへへ。イカルガさんとこんな仲になれたのが嬉しいんです」
「こんな仲
……
?」
酒に酔った勢いで身体を交えただけではないのか。
そうでなければ男など抱ける筈がない。
眠っていたお陰で頭痛と吐き気も大分良くなった。
これなら帰れそうだ。
あまり長居するものではない。
舞手と一緒にいる所を誰かに見られでもしたらおしまいだ。
急いで服を身に纏った。
「私は帰ります。今回の事はお互い水に流しましょう」
「待ってください、イカルガさん!」
腕を掴まれて振り返る。
「なんですか舞手。忘れましょうと言っているんですよ」
「オレは忘れたくありません!」
「何故
……
。酔って男と寝たなんて、人生の汚点にしかならないでしょう」
そう吐き捨てると舞手は苦しげな顔をして私を見た。
「イカルガさん、忘れちゃったんですか
……
?」
泣きそうな顔でそう言われても、こちらは何も覚えていない。
「忘れました。昨夜の事も、もう忘れます」
掴まれた腕を振り払って龍神社を後にする。
舞手は追っては来なかった。
家に帰るとすぐに湯を沸かして風呂に入った。
身体を洗って湯船に入ると張り詰めていた神経が緩んで溜め息が出る。
「はぁ
……
。とんだ災難でしたね
……
」
まさか舞手と同衾する事になろうとは露ほどにも思わなかった。
だが、舞手を責めるつもりはない。
彼もまた被害者のようなものだ。
私を酒で酔わせて不埒な行為に至ろうとしていたのならともかく、とても舞手に悪意があったとは思えないい。
けれども正直に言えば複雑な心境なのは確かだ。
彼は昨夜、どんなふうに私を抱いたのだろうか?
きっと彼の事だから丁寧に扱ってくれたのだろう。
身体はダルくはあるが、どこも痛くない。
肌に散る赤い鬱血痕に、いたたまれなくなって視線を逸らした。
視界の邪魔をする前髪を後ろに撫で付けて息を吐く。
動揺していたせいで舞手には冷たい態度を取ってしまったが、それくらいで嫌ってくるような男ではないだろう。
暫くは微妙な空気になるかもしれないが、それも仕方がない。
「お互いに忘れてしまった方が良いのですよ
……
」
小さく呟いて目を閉じた。
続き
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