【R-18】【シャアム♀】そういうことにしておきます。

シャア×アムロ♀。平凡な一軒家で同棲してる。アムロがベビードール着たら可愛いなと思って書いた。シャア元気!挿入なしでフィニッシュ。めちゃくちゃ書きたいシーンあったけどそれは別の機会に。

 玄関が開く音を聞いて、アムロは玄関まで走った。
 こういうのは早く済ませてしまうに限る。
「ただいま、アムロ。そんなに急いでどうした」
「おつかれ」
 労いにうん、と頷き、鍵をかけ終わったシャアは振り返ってアムロの姿に驚いた。
「君……
 目の前の女は自分よりひと回り以上大きい赤いパーカーを着ていた。言うまでもなくシャアのものである。アムロには大きく、すっぽりと裾で尻が隠れていた。下は穿いておらず、すらりとした白い足が裾から伸びていた。
 なぜそんな姿をしているのか。シャアは固まった。
 狙い通りだ。反対にアムロはにやりと笑った。シャアはまだ靴を脱いでいない。チャンスだった。パーカーのファスナーに手をかけた。
「届いた」
「何、」
 羞恥のせいで始めはファスナーをゆっくり下ろしていたが、いい加減面倒臭くなってアムロは一気にファスナーを下ろし切った。思い切りのいい女である。パーカーが肩から滑り落ち、出てきた姿にシャアの目が驚きで零れそうな程に見開かれた。ごしゃ、と鞄が落ちた音がした。
「あ、アムロ……?」
 シャアの声は震えていた。

 先日賭けをしてアムロはシャアに負けた。
 賭けの内容はもう覚えていない程のくだらないもので、賭けの商品――勝者であるシャアの命令は「君が着ないだろうものを着てほしい」というものだった。シャアのことだ、無理難題をふっかけられると思っていたアムロは簡単な内容に拍子抜けした。
 酔った勢いで安っぽい通販サイトをふたりでやいのやいのと騒いで、件のものを購入した。それが今日届き「はて」とアムロは首を傾げたが、包みを開けて賭けの内容をようやく思い出したのだった。嫌なことは早く済ませてしまおうとアムロは思い切って今に至る。
 それは白く柔らかなレースでできていた。
 胸下から別れた布が天蓋のように二手に別れて肌を薄っすらと隠す。両胸は同じ素材で覆われてはいるものの、それぞれ縦に割れており、隙間から中の乳房が見え隠れしていた。上部は白いリボンで留められている。問題はショーツである。両側を紐で結び、クロッチ部分がぱっかりと開いていた。
 脱いですぐパーカーで前を隠した。穿いた時にも思ったが、この格好は正気じゃない。ショーツの意味がまるでない。
 一向に動かないシャアに業を煮やしたアムロは舌打ちをした。早く脱ぎ捨て「酷い賭けだった」と酒を飲んで忘れたかった。そのためには勝者のコメントがないと罰ゲームは終わらないと考えていた。
「おい、なんとか言え。貴様が着ろと言ったんだろう」
……約束が違う」
「約束?」
 シャアの目は据わっていた。混乱していると言ってもいい。
「しかるべき時にしかるべき場所で見たかったのだ。こんな玄関などでなく! つねづね思ってはいたが君はムードというものをまったく理解していない。ああ……アムロ、何より私はまだ汗を流していない」
 シャアは早口で言い切りアムロの腕を掴もうとしたが、アムロは避けた。「しかるべき時と場所ってなんだよ」と言い、訳の分からない男は置いて早く着替えてしまおうと駆け出した。
 アムロの想像以上にシャアが混乱しており、気分が良かった。このまま逃げ切りたい。
 リビングの扉を過ぎたあたりでアムロはシャアに捕まり、軽々と肩に担がれた。
「う、ぐ」
 この格好で捕まるのは非常にまずい。アムロの背中がスッと冷たくなる。イヤな予感しかしなかった。逃げ出さなくては翌日の仕事に差し支える。
「離せっ! おい、聞いているのか!?」
 肩の上で藻掻いたが、シャアの腕は銅像のようにびくともしなかった。そしてひと言も発しないのがさらに怖かった。
「何とか言え!」
 シャアは大股で廊下を進みながら玄関でのことを思い出していた。それは一瞬だったのだが、シャアにとってはスローモーションのように流れていく。走馬灯に近い。
 アムロが自分の服を着て太腿を晒していた。あのパーカーはあれ程にアムロにとって大きいものだっただろうか。小柄だとは思っていたが……。なによりけしからんのが下半身を隠す丈の短さだ。普段とほぼ丈の変わらないショートパンツを穿いているはずなのだが、着ているのが自分の服と言うだけで所有欲? 庇護役? そのなんだ、キュートアグレッション? が掻き立てられるような、いやまあなんとも大袈裟だがアムロのすべてが自分に委ねられたようで、とてつもない面映ゆさで今すぐに走り出しそうだ。ああ、いい香りだアムロ……いや、それにどういうことだ。パーカーの下に酷くいやらしいベビードールを着ているではないか。おそらくあの晩の賭けで購入したものだとは思うが、あそこまで淫猥ではなかった気がする。馬鹿な、なぜ覚えていないのだ! ファスナーを下ろすアムロが照れを隠すために、わざと不機嫌な表情をしていたのが堪らなかった。肌が透けるだけでなく胸や性器がちらちらと覗く、性的興奮を煽るに特化した下着を購入したのだ。落ち着け。私は良い判断をした……アムロは白がよく似合う。愛らしいのに性的でいて、絶妙に危ういバランスでどうにかなりそうだ。アムロ、私は一体どうすればいいのだ。一体私をどうしたいのだ。いや、アムロはこのような性の匂いをする衣類を身につけるなど……しかし現に今身につけているではないか。これはアムロが許した、ということだ。であれば私も許す他にない。くっ、アムロが逃げ出した時、彼女のショーツが縦に割れているのには目を疑った。馬鹿な。なんというものを身につけているのだ、アムロ! 何のための下着なのだ、覆うという機能をまったく果たしていない。これでは何も守れないではないか! いくら酔っていたとはいえ、私たちは何の違和感も持たずにこの下着を購入したのか……? いや、それは今は考えなくてもいい。アムロのことだ、着てしまえば終わりだと思ったのだろう。そして寝室に逃げ込んで鍵をかけて私を締め出してひと晩過ごせば良いと安易に考えたのだろう。まったくもって愚かだ、アムロ・レイ。逃がしてはならない。ああ、何より彼女は美しく、愛らしく、エロティックであった。前世でどのような徳を積んだのだ、私は。
 アムロを捕まえてから3秒。シャアは混沌とする脳内で解釈違いと戦い、世界に感謝し、意地っ張りで奔放で無自覚な恋人を賛美した。そして、この時の靴を脱ぐスピードはシャアの人生の中で最速を記録した。
 アムロの必死の抵抗は虚しく、シャアの何の妨げにならなかった。
「うわ、」
 寝室の扉を開け、アムロをベッドに投げてシャアはネクタイを緩めながら伸し掛かった。アムロは嫌だとシャアを押し返すがびくともしない。アムロの長い髪を耳に掛ける。
「駄目だ。君が悪い」
 シャアは低く言ってアムロの口を塞いだ。
 二、三度唇を合わせ、徐々に口づけを長くしていく。アムロの手首をシーツに押しつけたまま、シャアは口を開けろ、とアムロの唇を舌先でなぞった。
「ん、んぅ……!」
 息が続かずにアムロが口を開いたところで、待っていたとシャアの舌が滑り込んで舌を絡め取った。舌の表面を擦り合わせて、滲み出てきた唾液をわざと音を立てて吸った。アムロがそれを非難するようにシャアの肩を殴ったが、シャアは喉で笑って、口蓋の裏、アムロの好きなところを舌でこそげるように這わせた。
「んぅ、んッ」
 アムロはびくんと身体は跳ねさせ、甘い声を漏らした。シャアの身体を押す力が弱くなってきている。アムロはキスが好きだな、と上機嫌にシャアは角度を変えて深く腔内を貪った。
「ふぁ、あ……ぁん」
 唇を離したシャアは呼吸を乱したアムロを見下ろした。
……君、今どんな格好をしているか知っているのか」
「何……?」
 身体に挟まれてくしゃくしゃになったパーカーをアムロから取り上げて床に落とした。縋るものをなくしたアムロはキッとシャアを睨んだ。前を隠す物がなくなり、途端に心細くなる。
「馬鹿なことを言う。着たのは俺だ。知っている」
 息を整えながら不機嫌に答えるアムロに、シャアは「そうか」と言った。

 アムロはシャアの腕から逃げられなかった。
 淡い色が透けている胸を一瞥し「触っていないのにこれだ」とシャアは溜息を吐いた。両胸を覆う薄膜の割れ目から、擦れて立ち上がった乳首が顔を出していた。
「なんだよ……ッ」
「自分の身体に無頓着すぎる」
「なにッ、ぁん」
 シャアはレースの上から顔を出した乳首を引っ掻くと、甘い声が溢れた。続けて、二度、三度と引っ掻くとアムロはシーツの上で悶え、その姿が陸に上がった人魚のようだとシャアには思えた。
「それ、やだぁ」
 もう片方の胸を鷲掴んで揉みしだき、親指で立った乳首を押し潰す。
「あっ、ぁ、う」
「いつもより敏感ではないかね。いやらしい下着を着て興奮しているのかな? なあ、アムロ」
 胸を揉みながら、アムロの開いた口に誘われるようにシャアはキスをした。耳の後ろ、首筋を滑るように吸い、鎖骨まで降りる。シャアが目線を上げると赤い顔をしたアムロと目が合った。
「興奮しているのは貴様だろ。俺のせいにするな……ッ」
 自らの股間に足先を押しつけるアムロにシャアは薄く笑った。アムロは足に当たる硬い感触を期待する身体に舌打ちをして、力いっぱい足を滑らせて扱いた。びくんと声を漏らしたシャアはアムロの胸に顔を埋めた。
 シャアはアムロを抱く時は身を清めてからだと決めていたが、今日は無理だと諦めた。止められそうにない。
「こんなにガチガチに勃てやがって、変態」
「君、期待しているだろう……?」
 逆にアムロの足に性器を擦りつけると、怯えたようにアムロが息を詰める。
 シャアの視界に鼓動で震えている乳首が視界に入り、口の中にどっと唾液が溢れた。早く食べたい。目の前に出された女を。
「期待? 早く終われって期待ならし、あッ! ゃ、あん」
「待ち切れない、と?」
 シャアはブラジャーの割れ目から覗く乳首に吸いついてアムロの言葉を遮った。じゅう、と唾液ごと胸を吸ったのは、アムロが音を立てられるのを嫌がるからだ。舌の表面で下から乳首を撫で上げ、舌先で乳頭の境をちろちろと擽ると、高い声が聞こえてシャアの下半身をさらに重くする。じゅ、じゅっとスリットの隙間から乳房を強く吸って跡をつけていった。
「あっ、あっぁ、いゃ……ッ、いたいっ、しゃあ、ぅんッ、」
「アムロ、見なさい」
 じゅぽ、とスリットから顔を上げたシャアははあ、と息を乱してスリットを広げた。唇をゆっくり舐める表情が捕食者のそれである。
「君のいやらしい乳首が、可愛がってほしいと顔を出している」
 アムロの乳首はシャアの唾液でてらてら光り、腫れているようにぴんと立ち上がっていた。もう片方の乳首は弄られていないのにスリットから見えており、アムロは顔を反らせた。
「見せるな……ッ、馬鹿! 貴様が赤ん坊のように吸うからだろうが」
 アムロの顔を固定してシャアはもう片方の乳首に唇をつける寸前で止めると、無自覚に期待していたアムロは小さな声を漏らした。シャアはにやりと笑う。
「本当に君は可愛らしいな。見ていなさい」
 シャアはアムロに軽くキスをすると、二本の指で胸のスリットをゆっくり広げた。比喩するような指の動きに、未だ触れられていないアムロの下半身がひくりと疼く。ふるふる震える乳首にシャアの舌が触れた瞬間、びりびりとした快感が流れてアムロは嬌声を零した。ちゅ、ちゅと乳首を吸いながらアムロを見上げるシャアの瞳が、内面を探られているようでこの状況から逃げ出したいとアムロは思った。
……そういえばこの香水、私が贈ったものだな。やはり期待していたのだろう」
「ぁ、ちがっ! じいしき、かじょお……やぁッ」
「そういうことにしておこう」