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九條もぐ
2025-07-26 01:28:55
3330文字
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カッコ良すぎるきみが悪いんだ!!
フェスの新規描き下ろしを見て…
あの格好をして攻め感マシマシになった伊に拗ねながらも骨抜きにされる剣くんちゃんを想像してできた産物。
久々に小説書いたので下手くそになってます💦
攻め感マシマシになってたらいいな…
※デア軸
※マスター→ぐだ♂
※文章めちゃくちゃ。
ある日、伊織は一人で衣装工房に呼び出された。
「俺だ、ハベトロットはいるか?」
「きたきた
…
奥にいるよ〜」
ハベトロットの声が奥からしたので、伊織は工房の奥に入る。奥にはマスターである立香とハベトロット、そして衣装担当のミス・クレーンがいた。
「伊織様、お待ちしておりました!」
「やっと来た
…
あっ、もしかしてタケル付いてこようとした?」
立香の問いかけに伊織は苦笑いを浮かべながら「ああ
…
」と云いながら頬を掻いていた。
「今回ばかりは
…
ねぇ」
現在カルデアは開催を控えている祭りに向けての準備期間で、その関係で伊織も新しい衣装を貰えることになったのだ。しかし
…
それを見てタケルが駄々をこねそうなので伊織一人で来てもらったのだ。
「タケル拗ねちゃいそうだし。それで、お鶴さん
…
伊織にはどんな服作ったの?」
「ふふふ
…
伊織様に似合いそうな服をお作りしましたので
…
早速、着て頂きます!!着てもらったらわかります!!」
「あ、ああ
…
」
「クレーン
…
めっちゃ鼻息荒いな。自信あるみたいだね」
「あはは
…
」
既に興奮状態のクレーンに背中を押されながら伊織は試着室に入る。ハベトロットと立香は苦笑いを浮かべながら見送るしかなかった。
─試着完了─
伊織が試着室に入ってから数分後、試着室のカーテンが開き伊織が姿を現した。グレーを基調としたスーツに身を包み、高級そうなコートを肩から掛けた格好で
…
まさにヤから始まる裏世界の住民と思わせそうな格好だった。
「わおっ、伊織スーツ似合うね!!」
「元々スタイルは良い方だしね
…
いやーカッコいいね、伊織!!」
「ヤバいヤバいヤバい
…
伊織
くん
・・
…
カッコいい
…
イケメン!!」
立香とハベトロットが感想を述べる中、クレーンは大興奮しながら何処から取り出したのか分からないカメラで伊織をパシャパシャと撮りまくっていた。
「面映ゆいな
…
」
「これ、タケルが見たらどんな反応するかな
…
顔真っ赤にして固まるかな?」
「可愛い反応するだろうね〜、見せて上げたいよ!」
立香とハベトロットはタケルの反応を考えながら話に盛り上がっていた。すると、廊下からズカズカと足音を立てながら工房に向かう者がやって来た。
「あれ
…
これって」
「
…
セイバーだ」
伊織がタケルの事を口にした瞬間、足音は工房内に広がり
…
「イーオーリー!!」
超が付くぐらいの不機嫌な様子のタケルがやって来たのだ。
「私を置いて一体何を
…
し、て
…
」
タケルは伊織を見るなりピシッと音を立てながら固まってしまったのだ。
「セイバー?おい、セイバー」
伊織が固まるタケルに近寄り、手を目の前で振るも反応なし。ところがタケルは顔を赤くしながらプルプルと震え始める。
「
…
はぁああああ!?」
「「うるさっ!!」」
「セイバー!?」
タケルは周りが耳を塞ぐかのような大声を上げたのだ。伊織以外の者は全員耳を塞いだ。
「ど、どうしたんだセイバー
…
そんな大声を上げて」
伊織がタケルに理由を聞き出そうとする。タケルはプルプルと震えたまま伊織に指差しながらまた大声を上げた。
「きっ、きみっ
…
なんなんだ、その格好はっ!!」
「な、なんなんだと云われてもだな
…
」
いきなり怒鳴りつけられた伊織からしたら、今のタケルの反応が理解できないでいた。しかし、当のタケルは
…
(な、なんなんだ
…
なんなんだこれはぁあ!?イオリが
…
かっ
…
カッコいい〜〜〜♡)
ご存知なのかもしれないが、このヤマトタケルという御仁は素直に気持ちを伝えることができないのだ。内心は今の伊織の格好を見てカッコいいと思っているのだが
…
態度はご覧の通りだ。ちなみに、マスターである立香には筒抜けです。
(相変わらずのツンツンデレだな
…
素直になりなよ、タケル
…
)
唖然とした様子で見守る中、伊織がタケルの肩に手を置いた。
「落ち着いてくれセイバー、些細を
…
」
「っ
…
ぬわぁあああああああ!!!!」
「おい、セイバー!!」
タケルは更に顔を赤くし、奇声を上げながら工房から逃げ出してしまった。ハベトロットとクレーンは口をポカンと開いたまま呆然と見ていたが、立香は苦笑いだった。
「あー、逃げちゃったか
…
まったくタケルは素直じゃないんだからさ」
「マスター、それはどういう
…
」
伊織が立香にどういうことなんだと聞こうとした時、立香は伊織の唇に人差し指を置いて黙らせた。
「それは俺が言うべきことじゃない。伊織がタケルにちゃんと聞かないと意味がないよ」
伊織は立香の言の葉を理解したのか、ほんのりと笑みを浮かべた。
「なるほど
…
すまないがセイバーを追いかける。この服は用が済んだら返しに来る」
「ごゆっくり〜」
「あわわ
…
もしや、もしや
…
」
「クレーン、首突っ込んだらダメ」
伊織は立香らに頭を下げ、タケルを追いかけるために工房を飛び出した。立香は手を振りながら見送ったのであった。
◇
一方のタケルは、部屋には戻らず廊下の隅で縮こまっていた。
「ダメだダメだダメだ
…
心臓が煩すぎる
…
」
(全部イオリのせいだ!!何故あのような格好を!?カッコ良すぎるではないか〜!!)
ブツブツと文句を云ってるように聞こえるが、伊織が好きなため絶賛悶絶中なのだ。ちなみに廊下の隅で縮こまっているため、誰にも気づかれていない様子だ。タケルは真っ赤になった顔を膝に押し付けながらひたすらブツブツと呟いていた。
「ダメだ
…
イオリがカッコ良すぎて、心臓がいくらあっても足りぬぞ
…
」
「─さっきからなにをぶつくさと云ってるんだ、セイバー」
「
…
えっ?」
ブツブツと呟いていたら、頭上から伊織らしき声が聞こえたので頭を上げると
…
案の定伊織が笑みを浮かべながら見ていたのだ。
「っ〜〜〜〜〜〜!?!?」
タケルは言の葉にならない悲鳴を上げながら勢いよく立ち上がる。しかし、タケルが立ち上がったのを見計らっていた伊織に壁に追いやられてしまい逃げられなくなったのだ。
「なっ、なっ、なっ
…
」
「まったく
…
追いかけてきたと思えば、顔をこれほど赤くして逃げてしまうからな。本当に忙しい御仁だな」
伊織は顔を真っ赤にしたタケルの顎をクイッと持ち上げ視線を無理矢理合わせる。壁ドンに顎を持ち上げる仕草
…
普段の伊織なら絶対にしないことをされてるので、タケルの心臓は爆発10秒前という状態だ。
「な、なんなんだ
…
もうっ」
「ん?」
伊織は笑みを浮かべながら首を傾げる。その仕草にとうとうタケルの目には涙が滲んでいた。
「だ、だからっ
…
きみがっ
…
」
タケルは観念したかのように口を開いた時だった。こちらに向かう者がいる事に気がつく。
「っ!?」
(ま、拙い
…
こんな様を見られたりしたら
…
)
タケルはこんな恥ずかしい様を見られたくないのだが、隠れようにも伊織に身動きを封じられて動けないのだ。すると伊織がタケルを抱き寄せながら壁に寄りかかる。運良く身体の小さいタケルは、伊織が肩から羽織っていたコートによって見えなくなっていた。伊織は他の者が通り過ぎるまで、じっと様子を見ていた。
「
…
やっと通り過ぎたか」
通り過ぎるのを確認した伊織は、一度タケルから離れる。しかしタケルはまた顔を真っ赤にしながら固まっていたのだ。
「せ、セイバー?」
「
…
よすぎるのだ」
「ど、どうし
…
」
「だからっ、きみがカッコ良すぎるのだ!!」
涙を浮かべながら伊織を睨みつけるタケル。伊織は一瞬面食らうが、口角を上に上げながら微笑んでいた。
「お前に、そう云ってもらえて嬉しい限りだよ」
伊織はタケルの頬に触れながら、ちゅっと柔らかい唇に口づけを落とした。
「っ〜〜〜〜〜♡!!もうっ、だめぇ♡
…
」
タケルはへなへなとその場に腰を抜かしてしまい、しばらく立つことができなくなった。
(全部
…
全部
…
いきなりカッコ良くなったイオリのせいだ〜〜〜〜)
(まったく
…
可愛らしい反応をするものだ。今夜は抱き潰そう)
翌日、伊織はクレーンらに衣装を返しに行った際タケルのことを聞かれたが
…
部屋にいるとしか云わず何があったかまでは語ることはなかった。
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