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Yamuchan
2024-08-28 20:28:42
1391文字
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ズルい大人
プトオク
続き書いたらシブにあげると思う。
世界観謎。
「信用ならないって?」
「逆に、アンタを信用する要素がどこにあんだよ」
ついこの間まで俺に掛けていた台詞すら忘れたらしいこの男は何をどう捉えたら俺から信用を得ていると思ったのだろうか。
シェとのギスギスの会話に巻き込んだことは悪いと思っているが、わざわざ更衣室で待たれるほどの事はしてないと俺は思っている、つもりだ。
「はぁ、もう退けって。帰んだよ、俺は」
クリプトの胸を押して退けようとした直後、ばん!!っとロッカーを手を伸ばして進路を妨げられる。
心底不快な気持ちになって、クリプトを睨みつければ思った以上に申し訳なさそうな顔で俺を見つめていた。
「なんで、そんな顔すんだよ。アンタが俺になにかした事なんてないだろ
……
あぁ。カエルの子はカエルだっけか?そんな事気にしちゃいねぇけどな、もう」
「それだけじゃない。お前の父親が殺された要因は、俺にだってあるだろ
…………
」
「はぁ。それを言われて俺はどうすればいい?シェを許してやれって言いたいのか?どうでもっ「贖罪くらいはっ!!
…………
させてほしいんだ」
被せるように大きな声で放たれた言葉。
贖罪なんて言われたって、何をされても俺は許すもなにもない。何をしても親父はもう還ってこないのだから。
ここでクリプトを責めても
…………
シェに怒ってもな。
分かってはいても、シェに酷く当たってしまったのはこの感情を鎮める術を俺が分からないから。いつもならヘラヘラと笑って許せた筈なのに、コントロールが出来ない。
段々と、上手く言うことの効かない感情が熱湯みたいに沸く感じに襲われる。
どうしようもない事が、俺は大嫌いらしい。
「あー、うっぜぇ
………
。贖罪なんて俺にはどうでもいい、さっさとそこど
…………
け
…………
?」
両手首を掴まれてロッカーに縫い付けられた俺は思わず言葉を失った。
咄嗟の出来事で反論を口にすることも出来ないまま、クリプトと口が重なる。
「ふっ、んぅっ!?~~~っ」
ぐっと腕に力を入れてもビクともしない。
なされるがままに委ねるしかなくて、ちゅ、と何回か聞こえた後に固く閉じられた唇に舌がぺろっと触れる。
暫く抵抗で開けずに居たが、その時間はあまりにも短かった。
「んっ
………
ん、ふぁっ
…………
んんっ
………
」
ドロドロに溶かされていく感覚が、どこか心地良いなんて。段々と逃げていた舌が追うように絡め始める。
こんな誰が来るかも分からない更衣室で、やめなきゃと思うのにこの心地よさから押し退ける事が出来ない。
時間にしたらきっとそんな経ってないのだろうけど、名残り惜しげに口が離れていけば受けきれなかった唾液が口の端から顎に伝い落ちる。
酸欠気味でぼーっとクリプトの顔を眺めていれば、ボソリと呟いた言葉を、俺は聞き逃さなかった。
「귀엽다
……………
」
何が"可愛い"だ。母国語で喋れば分からないとでも思ってんのか、コイツ。
勝手に贖罪だ、なんだと言っといて急にこんな無理やりキスしてきて、挙句の果てが可愛いなんてふざけてる。
「オクタン。大丈夫だから
………
な?」
もう一度、顔が近付いてきて口が重なる。抵抗する気なんてもう起きない。
(くそ
…………
流される
………
)
頭の中はもうドロドロでなにも考えられない。
こんなので絆そうとしてくるなんて、ズルい、大人だ。
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