ナスカ
2025-07-24 00:01:20
2663文字
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再びドルーリーレーン劇場へ〜ゴーストアンドレディ(2025年、名古屋公演)感想〜

2025/07/23の『ミュージカル ゴーストアンドレディ』の感想文です。

皆さん、グッドハーブニング! ナスカです!

本日(2025/07/23)は、念願の『ミュージカル ゴーストアンドレディ』の二周目を果たしてきました! やはり二回目でも、サントラを周回しても、ときめきと感動があるのには違いありませんね! 最高の作品でした!

さて、私としては原作読了後初めての観劇になります。原作を読んだからこそ、また、前回とは違う座席での鑑賞だったからこその発見がたくさんありました! ストーリーに関しては、昨年の初見の感想をお読みくださいませ!

まずは最初の、大きな音と共に暗転するところから。
あれ、初見では『何かが倒れた音』だと思ってたんです。けどあれは恐らく『ドルーリーレーン劇場の照明が落とされた』という表現だったのだと思います。自分がいるのは名古屋四季劇場なのか、はたまたイギリスの王立劇場なのか……その境目が曖昧になる瞬間です。ここからお話が始まります。

では各キャラクターたちの話に移りましょう。

まずはグレイ。私が初めて見たグレイは金本さんでした。今回は加藤さん。初めて見る方です。
加藤さんのグレイは、どこか爽やかさのあるグレイでした。けどドスが利く時は利く、非常にメリハリのある演技だったと思います。
お茶目な姿や、デオンとの殺陣、どれも素晴らしかったです。しかし一番最高だったのは、最後の最後でした。
天国へ向かうフローを見送り、彼は百年かけて『ゴーストアンドレディ』という舞台を作り出しました。けれどグレイはフローに二度と会えません。彼自身、そう歌っているのですから。
グレイは舞台から降りて、客席の通路を歩いてはけていきます。なんと、私はそれを間近で見たのです。
私の席は、一階席の右ブロック、通路から4番目。グレイの顔は非常に晴れやかで、英雄として讃えられているフローが人知れず悩み苦しんでいたこと、フローの側には自分がいたこと、それらを『ゴーストアンドレディ』という舞台に残せたことに、満足しているように見えました。
私はずっと、二人が別れ別れになってしまうのが堪らなく悲しかったです。勿論、互いが互いのことを永遠に覚えているなら……という離れても続く愛だって素晴らしいです。けど一緒にいられないのが、本当に本当に辛くて……
けれど、グレイのその晴れやかな笑顔! 私の涙は一気に引っ込んでしまいました。グレイが満足なら、私はそれで嬉しいです。しかもそのグレイを見守るように、文字通り天使になったフローが舞台に立っていました。


お次はフロー。今回も前回と同様、谷原志音さんのフローでした。いやはや、初見で心奪われて、サントラを聴きまくって、谷原さんフローは聴き尽くしたとばかり思っていました。
しかし、全くそんなことはありませんでした。
前回二階最前だった席が一階になったことで、フローの細かい所作や声色の変化がスッと入ってくるのです。『俺は違う』のくだりで、ハムレットの父の亡霊から顔を逸らしたり(可愛い)、『ハッピーエンディングストーリー』で涙声になって声が震えていたり……
今回は原作を履修したことで『ゴーストアンドレディのフローはこういう人』という設定が頭の中に入った状態。フローの見方が変わるのも当然でした。けどやっぱり谷原さんのフローは、私にとって『最初のフロー』なので安心感半端ないです。

続いて悪役のホール。今回はな、なんと! ノートルダムの鐘でフロロ助祭を演じていた芝さんです! なんという奇跡!
実は常々思っていたことがあるのです。それは『敬虔なクリスチャン』であるフローとフロロが対決したら、果たしてどっちが勝つのか! という(すごくどうでもいい)件です。
なので今回は、実質その対決を目の当たりにしたようなものでした。
前回は瀧山さんのホールだったのですが、瀧山さんは『常に厳格』『カーテンコールでも一礼するだけ』という、ガチガチの軍人感が漂うホールでした。
しかし今回の芝さんホール。いやはや、最高。横暴で傲慢な振る舞いは変わらないのですが、どちらかと言うと彼は『堕落』しているように見えました。地位と権力を手にしてやりたい放題。フロロの時は結構同情したくなる役柄だったのに、ホールとなると情状酌量の余地無しって感じでした。凄い。
カーテンコールでも手なんか振っちゃって、瀧山さんとはまた違う堕落ホール……拍手でした。

ではではお次はデオン。デオンもフローと同じく、初見と同じ岡本さんでした。なんか色気増しました??? 更に声に張りが出て、迫力がガッと覆いかぶさるように襲ってきて『恐ろしい相手』というのがビシバシ伝わってきました。
一人でダンスを披露する場面も、あれはグレイ(男)と一緒に踊る『女』ではないという表現のように感じましたね。あとデオン、あんなに背ェ高かったっけ? カーテンコールではアレックスと隣にいたのですが、たぶんアレックスより背があったはず……

ではアレックスとエイミーはどうだったでしょう、
アレックスは全体的に『感情的』という感想に落ち着きました。サムシングフォーでもやたら大仰な感じでしたし(抑揚ある声、大きく広げた両手!)、帰国することを伝える際に涙ながらだったのを見るに、アツい男なんだと思います。
そしてエイミーですが(やっぱ可愛い!)、『あなたが遠くて』でフローが側にいる時は花のように可憐で優しい声なのに、フローが離れると力強く歌い上げるのです。可愛い後輩でいたいけど、彼女にも秘めた思いがあるんだなぁと感じました。こうしてみると、今回のアレックスとエイミーは似た者同士ですね。

他にも、一階席で見れたことによる嬉しい発見はたくさんありました。『裏切りの人生』で影絵が投影される大きなスクリーンは、右から左へと引っ張り出される形でズルッと現れること、グレイにちょっかいを出された人間は寒気がするという原作要素、などなど! 四季の舞台はまだ見ていないものが大半ですが、紛れもなくゴーストアンドレディは私の中で最高のミュージカルです。ウィキッドやオペラ座のように映画化したらどうなるんでしょうね。漫画原作なので権利的な面や、『芝居』であることを利用したメタ的な演出がこの作品の良いところなので難しいかもしれませんが……。いつか、ゴーストアンドレディの映画も観てみたいなぁと思います。

それでは今回はこの辺りで! お付き合いありがとうございました! 次は大阪公演を観に行くぞ〜!!!