AON12345
2025-07-23 22:28:14
2642文字
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えんすお&ティキラビ in 出られない部屋

伯爵様はDグレ界のアガサ博士だと思ってるので、イノセンスの魔改造もやろうと思えばできるはず!と思って書いてます…





『A room where you can't leave without SEX』




「「「「………は?」」」」




壁に書かれた文字に揃って唖然とする。
いち早く脳内処理を終えたラビは頭を抱えながら、こうなったのも全てロードのせいだ!と心の中で嘆いてしまう。














時は少し前に遡る———



「やっほ〜ティッキー!」

ホテルのベットで休んでいれば突如として現れるメルヘンチックな扉とそこから飛び出してくる少女。

「げっ、ロード何しに来たんだよ、千年公に相手してもらってたんじゃないのか?」

「その千年公がイイモノをくれてね。ブックマンjr.と一緒にいるみたいだからティッキーに試してもらおうと思ったんだ」

そういって開かれたロードの小さな掌にはキューブ形の黒い何かがふわふわと浮いていた。

「それにティッキーてば、新しい玩具を見つけといて黙って一人占めするんだから酷いよね〜。だからティッキーもろとも四人で遊んでもらうよ」

次の瞬間、体を引き摺り込まれるようにして気付けばこの白い部屋に放り込まれていた。キングサイズのベットとチェストがあるだけのとにかく白い殺風景な部屋。周りを見れば呆けた顔をしているティキの他に、同じようにしてハヤトとヤマトまでいるではないか。
何がどうなっているのだと思っていれば正面の壁に文字が浮き出てきた。
A room where you can't leave without SEX——すなわちセックスしないと出られない部屋。恐らくロードが持っていたあのキューブに閉じ込められたのだろう。ロードの能力を考えれば不可能では無いはず、そこまで思い至ってラビはより一層頭を抱えたくなった。
あの愉快犯のことだ、遊びといっても生半可なことで終わりはしないだろう。ティキの拒絶も対策済みのはず。つまりここから出るには必ず条件をクリアしなければならないということだ。

「見たところ出口もないし、俺が拒絶できないってことはイノセンスかな?」

「イノセンス?はよく知らねぇが、ヤりゃ出れんならさっさとヤろうぜ〜すお、う?……いや遠っ」

やはりティキでも駄目か、しかしイノセンスならなぜノアであるロードが使えるのだ?とブックマンとしての探究心が顔を出し始めたところで、なぜかラビの背中に引っ付いてくるこの場の最年少。

「ど、どしたんさ?ハヤト」

——ゃ、」

青褪めた顔をするハヤトが心配になって後ろ手にその背を撫でやりながら聞けば、蚊の鳴くような小さな声が返ってくる。

「ん?」

「や、です、したくないっ

「え」

「っやだ、あれはもう、嫌です、!」

よく分からないが、明確にハヤトからしたくないと言われたヤマトは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして固まってしまった。ハヤトは未だラビの背にくっついて震えている。

「あ〜……あの日がトラウマになっちゃったのね」

「お前ら幼気な十五歳に何したんさ

なんとか己の服を握り締めるハヤトの手をとり正面から宥めるように抱き締めれば、ぎゅっとしがみついてくる。心当たりのありそうなティキをじとりと睨みながら話を促す。

「え〜〜〜、っとぉ……ちょっと俺の能力をこいつに貸したら、普段ラビにするようなことを教えてもないのにやり始めちゃって、」

「はぁ!?何してるんさっ!あんなん俺でもキツいのに、慣れてないうえにまだ未発達な体のハヤトにするとか頭イカれてるさ!そりゃトラウマにもなるに決まってんだろ!!」

「いや、やったのは俺じゃなくてこいつだって!俺は能力貸しただけだよ!」

「止めなかった時点で同罪さね!お前のことだからどうせ手助けとかもしてただろっ」

俺だって数えられないほど抱かれる度にされて、ようやく数回に一回は意識を保っていられるようになったんだぞ。それをこいつらときたら、クズ以外の何者でもない。
全身で自身の無実を主張するティキにそんなわけなかろうと問い詰めれば明らかにギクリと強張る様子にやはりと思う。


「す、蘇枋、」

っ」

恐る恐るといった様子でハヤトと目を合わそうとして逸らされたエンドウは完全に石化してしまった。拒否されることがそんなにショックなのか。拒否されてもめげずに構ってくるティキとは大違いだ。

「んじゃハヤト、あんな奴ら放っといてお兄さんとイイコトするさ?」

「え?」

ラビの胸に顔を埋めるハヤトの顔を上げさせライトキスを送れば、驚いたように瞳孔が広がったのがよく見えた。

「ははっ可愛いさ〜」

「えっラ、ラビさん何して、」

トンとハヤトの肩を軽く押せば、気を抜いていたのか簡単に背後のベットに倒れ込む。そのまま上に乗り上げ突っ張った両腕で簡易な檻を作ると、更に顔を赤らめ慌てている。

「あんな加減知らずのクズどもより俺たちでヤる方がよくね?それにセックスしろとはいっても、誰とヤるかは指定されてねぇんだからさ」

立ち尽くすエンドウとニヤニヤと楽しそうに見てくるティキに、挑発するように視線をやりながらハヤトに畳みかける。途端に抗議の色を弱めて真剣に悩みだす様子に苦笑してしまう。もとから抵抗らしい抵抗はされておらず、恥ずかしさ故に逃げようとしていただけなのだが、こうも顕著だとよほどトラウマなのだと同情を禁じ得ない。ラビもその苦痛を身をもって知っているだけに。

「ラビさんお、お願いしても、いいですか?」

「ああ、全部俺に任せるさ」










ティキは壁にもたれながら、可愛らしく啄み合う二人を凪いた目で眺めていた。

「う~ん絶景。本来なら嫉妬する場面なんだろうけど、どう頑張っても子猫の戯れにしか見えないよねぇ。お前もそう思わないってまだ落ち込んでたのかよ」

嫉妬らしい感情がまったく湧いてこなくてむしろ頑張っているのが見て取れて応援したいくらいだ。しかし隣のエンドウに同意を求めてみれば、未だに魂が抜けたように呆けた顔をしているではないか。

「うるせぇこちとら初めて拒否られたんだぞ、ダメージでかいに決まってんだろ」

「へぇ、初めてとは意外に健気なんだね。でも今後も付き合っていくなら拒否られんのには慣れといた方がいいぜ?そのためにもほら、今はこのシチュエーションを楽しもうぜ」

「うぅすお〜、」