sousakuyamamusume
2025-07-23 20:01:28
502文字
Public ラッセルさんの夢小説
 

満身創痍

ラッセルさん曇らせ

 ドアの開く音を背中越しに聞く。
「シバ氏か?今日は随分と遅い帰りだったな。日が暮れると原生生物はより凶暴になる、次からはまだ日の出ているうちに帰ることを……
 振り返って、絶句した。
 そこにいたシバ氏は、まさに満身創痍だった。
 そう、それこそ。
 『日が暮れて凶暴化した原生生物に囓られた』ような傷跡だらけであり。
「ごめんねラッセル……ピクミン、一匹だけはぐれちゃって……探してたらこんなことに……。」
 シバが困ったような笑顔で言う。
「でももう大丈夫、ピクミンも無事だったから。」
……シバ氏は。」
「私?」
 きょとんとした顔で首をかしげられた。
 全く、そんな大怪我をしているというのに、シバ氏は全く変わらない。
「我はシバ氏が傷つくのをあまり見たくはないのだよ。次からはやみくもに突撃することのないように、いいな?」
 だからこそ我も、いつもどおりを心掛ける。
 胸の痛みに、気付かないフリをして。
「応急手当で恐縮だが、なにもしないよりはマシであろう?そら、そこにかけるといい。」
「ありがとう、ラッセル。」
「ククク、礼など無用だ。」
 我は、ちゃんと笑えているだろうか?