しるひ
2025-07-23 09:41:13
1628文字
Public
 

続・草露のえっちについて考える

続くんかい

晴れてお付き合いを開始した草露くん

まだ学生だったらお休みの日にデート行ったり、受験勉強したり
卒業してたらお休み合わせてデート行ったり、お互いの家で晩ごはんとか食べたり

根が実直な鉄平さん、接触禁止(いやらしくなければOK)を意識してしまって必死でタイミングを見極めることに
ここだ!と狙いを澄ましてリンの手をきゅっと握ってみる
少し驚いた様子を見せたのは一瞬、リンがじ〜っと鉄平さんを見つめてくる

「ちょっといやらしい触り方じゃありませんか?」
「なんでだよ!手繋ぐくらいはセーフだろ!」
「だって手が汗ばんでます」
「緊張してたんだよ!リンだって手あついじゃん!」
「そ、それはだって、鉄平さんとお出かデートなんて、緊張しちゃって

もじもじと恥ずかしがるリンと顔まっかになる鉄平さん。そこで鉄平さんははたと気づく

――俺たち、付き合ってるんだよな?

そうと決まれば繋いだばかりの手を引っ張り、ぐいぐいとリンを連れて早歩きになる。されるがまま引っ張られていくリン

ふたりでよく遊んだ見覚えのある公園に連れてこられたと思ったら、遊具の影に隠れるスペースで立ち止まり、ちゅっと確かにキスされる
あまりの突然さに言葉を失うリン

「あ
「急ですまん。でも俺は」
「鉄平さん鉄平さんが、きれいなままの鉄平さんが

泣き出しそうに顔を歪めるリンの肩を掴み、しっかりとその瞳を覗きこむ鉄平さん

「聞け!リン、俺はお前が好きだ」
「鉄平さん
「好きだから、手を繋ぎたいし、その、したけど、キスもしたいし、それ以上もしたい!もちろんリンの気持ち次第だが」
「わ、私は
「俺はどんなリンでも大好きだ!だからリンも、どんな俺でも好きでいてくれ!」

まるで魂が抜けたように呆然とするリン。その表情にじわじわと水が沁みるように、感情が戻ってくる

「私が鉄平さんを嫌いになるなんて、あるわけないじゃないですか
「リン?」
「ずっと、ずーっと好きでしたよ。これからもずっと大好きです。でも鉄平さんが変わってしまうことがあったとして、その原因が私であってはならないんです」
「なに言ってるんだリン?俺にも分かるように説明してくれ」
「だ、だって

リンが顔を歪めて嗚咽する

「私はいつも、大事なところで鉄平さんの役に立てない無能者だから。こんな私が鉄平さんの側にいて、笑ったり喜んだりする資格なんてないんです」

リンの独白は続く

「ましてや普通の恋人みたいに、鉄平さんに触れて愛し合って、深い仲になるなんて。こんな謀略にまみれた私がそんな
そんな?」
「そんな、幸せになるなんて

鉄平さんが手のひらでリンの口を塞ぐ。驚くリンに鉄平さんははっきりと言う

「それがお前の幸せなのか?」

「俺の側で笑ったり、喜んだり、触れ合ったりすることが、リンの幸せなのか?」

リンは無言でこくこくと頷いた

「じゃあ幸せになれ。俺が許す」
「!」
「俺はリンが俺の側で笑ったり喜んだりするのが好きだ。リンが俺のためを思って何かしてくれても、そのせいでリンがつらい思いをするのは嫌なんだ」

口を塞がれて言葉が出ない代わりに、リンの目から涙が落ちる

「俺の側にいろ。ずっと離れるな」


リンが鉄平さんの手を取り、そっと口元から離す

「いいんですか、こんな私でも鉄平さんの側にいて」
「いいも何も!お前以外いないだろ!」

リンの体を全力で抱きしめる。成長期は過ぎて、目の前にあるリンの肩より上はもう見下ろせなくなってしまったけれど

「リンが本当にイヤなら、いやらしいことは本当にナシでいいから」
「でも
「いいから。余計なことは考えるな」

「俺のことだけ考えていろ」

リンはしばらくその言葉を噛みしめるようにしていたが、小さく呟いた

はい」




まだつづくかも


-----------

なにかあればどうぞ→ https://sugar-pot.underxheaven.com/c/01hsmvb82n48a91tnc3hkvk55d