たくとろ
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白猫11周年感想

最終話までのネタバレ含む
今年は面白かった

率直に言うと、めちゃくちゃ面白かったです。
神域編は正直破壊編以外は今まで微妙な印象だったので、今回でかなり評価上がりました。
去年の周年ストーリーと比べてもかなりよかった10周年に求めてた熱さがある。
というわけでまずはよかったところ

○ストーリーの積み重ね
今回のストーリーは今までの白猫のストーリーの積み重ねがよくできていた。神域編はもちろんのことですが、赤髪の回想に先代闇の王やフィエゴ、ファイオスといった強敵たちが登場したのはとてもよかった。10周年の時は赤髪が前章の間は記憶喪失だったのもあって、あんまりこの辺の強みが出ませんでしたから。赤髪が世界を救った時のアイリスの心境をようやく知ったのも嬉しかった。もうね、去年の零章読んだ時に自分は赤髪に散々キレた。お前なにアイリス置いて消えとるんやと。再会したらビンタの一発でもくらわせて欲しいと思ってました。刺されたのはアイリスでしたが()赤髪がようやくアイリスにとっての自分の存在の大きさを理解してくれたのが嬉しい約束はちゃんと守れ。
前回赤髪がアイリスのこと忘れた挙句に操られてアイリスのこと刺したのに対して、赤髪がみんなから忘れられて、特にアイリスからボコボコにされるのはおあいこって感じでやっとスッキリできた。去年のアイリスが目覚めた時の赤髪は正直色々足りんかったし、あんだけ自責の念がありながらおかえりとか言えるやつだとは思ってなかったので、今回で痛い思いしてくれてよかった。
もしもまた選択を迫られたら〜って話は来年の周年に関わるんですかね。多分来年はカイルも出てきて幻想世界で最終決戦だろうし。
赤髪が今まで倒してきた敵のことを奪ってきた命と表現していたのもよかった。赤髪の理想は全ての人が幸せに生きる世界だけど、それはそれとして理想のために奪ってきた命があることをしっかり認めているのは好感が持てる。
アイリスが冒険家だから!で戦うところは13章からの成長感じる。あの時は白の王国時代も一人で戦ってたのを理由にしてたけど、今回は冒険家としての積み重ねから来る実力として描写してきたのけっこう熱いと思います。
後、久々にキャトラの超越者設定に触れられたことも嬉しいところ。神域編に対して持ってた不満の一つがこれまでのメインストーリーで重要な伏線だったキャトラの正体とか、バロンの正体とかNW3章と零章でようやく迫ってきてたのに神域編で一気に離れてしまったところだった。シリウスからのイレギュラー判定はキャトラが超越者ゆえだろうし、今後のストーリーに期待が持てるポイント。

○前イベのガチャキャラがしっかり活躍する
これ、10周年との大きな差です。10周年の時はエレノアとサヤは後章だとほぼほぼ空気でしたので、今回は序章のガチャキャラであるアイリス、ベガ、ダンテ&ウマルスがしっかり活躍していてよかった。ダンテは他二人と比べるとまあやや空気でしたが、アイリスは今回マジで大活躍だったし、光の王の詠唱をたくさん聞けたので大満足。こちとら中1のときに4周年のストーリー読んで光の王の詠唱大好きなんだよ。ブチギレアイリス様の慈愛の檻に閉じ込めた赤髪への破壊と流動のコンボえぐすぎて笑った。殺しはしないってのがまた。ベガの蠢焔も運命の影響を焼く(?)感じで使われてて面白かったです。ベテルとプロキの思いを受け継いだパンチとてもいい。

○神化したキャラの人格
アルタが愛愛言い出したのほんま草。逆に序章の合理性マシーンはなんなんだよ。パンツ愛だけ語ってろ。慈愛の檻と紅血の合わせ技は上手い。でも火力は大体アルタ本人の力頼りに思うけど、大いなるルーン自体が強力なエネルギー源だから強いのかね。
破壊の神アステリアはくそほど面白いキャラしてた。ジン並みにキレキレの煽りするし、ああいうキャラは見ているだけで笑える。二ルカに対して放った「器械仕掛けふぜいが」はかなり好き。
二ルカがただのアンドロイドと化してたのは逆に正しいまである。破断で流動世界滅んだのにどっからあのくそでかい機械持ってきたんですか。
正直この愛愛うるさいアルタとなんでもかんでも愉快そうに笑ってるアステリアとAI二ルカのギャグ漫画読みたい。ここで終わらせるには実に惜しい

○前編ラストの大どんでん返し
シリウスがガチャキャラ化しなかった時点で死ぬんだろうな〜くらいは思ってたけど、前回のストーリーでこいつは本気で破砕を止めようとしてるんだなって信じちゃってたからびっくりした。もう誰を信じていいのか分からない。マジでアルタが雷に打たれなかったら詰んでたの草。

○ガチャキャラの覚醒
それぞれが関わりの深い人物と話して、真に神の力に覚醒するのはいい展開だった。
ベガがアルタのカッコよくない部分をしっかり肯定してあげるとこ、幼なじみ舐めんなというセリフが王道で好き。
四壊衆が仲良く過ごしてるとこは心に沁みるイレトゥーサは誰と絡んでも面白いのずるい。アステリアのために心を鬼にしたアイレはほんと愛が深いね
ニルカのとこでクローネが出てくるの、流動編後章読んだ時に想像したまんまで笑っちゃった。あんな王道少年漫画みたいな戦いした仲だもん、そりゃニルカがあかんときはツンデレ励まししてくる。
赤髪は大体上で書いたので省略。

○シリウスの過去と結末
だいぶ悲惨。自分に定められた運命が幼なじみの死とかもうなんも言えんここまで同情誘うラスボスは久々ってか初めてな気がする。ぶっちゃけファイオスには諸々の事情でそこまで同情してなかったんで
シリウスはかなりファイオスを意識して作られたとは思う。運命に翻弄されたシリウスと、理に弄ばれたファイオス。この二人の方向性の違いは、シリウスは幸せにしたい人がいて、そのために他の世界と自分を犠牲にして新世界を創ろうとした。ファイオスは長期にわたってエピタフとして憎悪を募らせて相手を絶望させようとし、最終的には自分をこんな目に合わせた世界を消そうとした。主人公のことが嫌いなのも同じですね。
ただファイオスよりよっぽど同情できると思うファイオスが可哀想じゃないとは言わんが、シリウスは色恋が元になった私怨とかじゃなくて本当の理不尽に絶望してるから。
主人公たちが止めを刺すことなく、自ら死んでしまう道を選んだのも今までにない感じで、やや後味は悪いながらもシリウスにも幸せになってほしかったと思わせられるとても悲しいキャラだった

○運命の力の圧倒的強さ
今までは時間停止と時間遡行でヤバい能力ではあるものの、戦闘面で目立った使い方は無かったのに対して、今回は攻撃の結果を無かったことにしたり、逆に結果だけを飛ばしたり、無敵の強さを誇っていた。周年ボスらしい格があったと思います。それと、理を為すだけの力があったのもびっくり。理って誰が決めたのか分からないルールだったので、幻想が大きく関わっているものと思ってましたが、運命の作用も大きいのかもしれない。

ここからはその他気になるポイント

○零意識?に思える要素
神域編はなんか零っぽいものがちょいちょい出てくる。
まずロベリニスの炎。「存在を燃やす炎」っていうのは、ファイオスがやった「存在ごと削る零の力」に似てる。今回のシリウスがやった運命の操作による記憶改竄にも対抗できるし、ロベリニスって多分各世界の神より上位の超越者なんだと思う。契約者のベガではまだ真価を発揮しきれないだけ。
次にダート及び魔流。流動の神と一体化した人々の魂が思念として声を響かせる。零世界の無数の思念に似てるんだよね。流動の神が赤髪に見覚えあることも何かしら関係してるのだろうか。
最後に破断の中である<裏>。可能性の集積場とシリウスが言ってたけど、これも6周年で出てきたゴミ捨て場に似てる。あそこはまさに零世界で、これから起こる可能性を観測できる場所でもある。6周年で赤髪がクロカとシローの悲惨な未来の可能性を見たように色んな世界の可能性が集まってるのがだいぶ零に近い。死者の情報が保存されてるとこも含めて。
この辺の要素と零世界の関わりが気になるところ。

○赤髪の左手
マジでなんなのよ。シリウスからも何者なんだって言われるけどこっちが聞きたい。赤髪について、世界の欠片だったという情報が出てきたけど、それは均衡の一端を担う闇の王としての意味なのか、それとも別の要素なのか。赤髪って元々黒の民としても異質な存在なんですよね。ゼロクロ時点で友情覚醒の時の光る能力は持ってるし。まあでも友情覚醒のときは右手だし関係なさそう

○アルタの血の能力
相変わらずわけがわからないままである。ロベリニスの役目的にはアルタが神として使い潰されるのは本望じゃなかったっぽいし、神の器を作るとか以上の何かがあるんでしょうね。

○現在のリソースでは世界を継続できない
破壊世界も元々緩やかに破滅に向かっているという話があったり、元の白猫世界自体大いなるルーンの消失と均衡の崩壊でだいぶバランスが乱れてるんだけど、やっぱこのままではダメらしい。最終的に赤髪とアイリスで新しい理を設定した複数の世界が合体した世界が誕生するんでしょうか。神域編の世界自体、従来の白猫世界に比べると規模は小さいまあゼロクロ時代と規模感はそこまで変わらんけど、最終的には合体しそう。赤髪の世界を繋ぐ冒険家っていうのも、比喩的な架け橋ではなく、物理的にかもしれない。

○カイル
最終話でようやく「カイル探すぞ!」の流れになった。ついでに分離したシリウスもなんか会ったことがあるらしい。運命の神シリウスがそっちの完全な記憶は持っていったんですかね。あんだけ因果分析してたんだし、その過程で見ただけって説も全然あり得るが。個人的に運命世界がどうやって秘匿されてたのか。シリウスは空が割れて世界が繋がった時に他の世界の神の存在を確信した。でもそのとき運命世界はこっちから観測できてなかったので、ここでカイルが何か関わった可能性はあるのかなと思ったり。
大いなるルーンが神域にある理由とか、赤髪の左手に関しては正直カイルが仕込んだのかはいまいち分からない。そもそも大いなるルーンと闇の王を代償に世界を戻したんだから、赤髪が戻ってきたのはカイルにとってもイレギュラーだった。あの後カイルがどう動いたのかはいまいち不明ですが、他の超越者が赤髪を転生させた可能性もあるはず。

○残った方のシリウス
相変わらず胡散臭いけど、憎しみとかの感情全部あっちのシリウスに持っていかれたからあんなんなのかもしれない。最後の「本当にこれからが楽しみだよ」から「ギャハハハ」的なこと言うのかと思ったらなくて拍子抜け。マジで楽しみにしてるだけなのかこいつ。
正直序章ラストで時間遡行したときはシリウスはいいやつなんだなと信用してしまったので、今度は信用したくない最終話で配布なのかと思ったら無かったし

今回のストーリーの不満

○運命の時間遡行やらシリウスによる改変について
ワールドエンドの描写から、運命の力では遡行前の世界自体は救えないことが分かっている。そうなると、今回の1周目と2周目の世界は完全に切り捨てられた状態になる。能力の設定に変更があった可能性も本編読むまでは考えていたが、特に触れられない以上そこんとこ考えたら負けなんだろう。運命のルーンを扱う以上こういう話になるのは仕方ないし、細かいことを考えなければ面白いんだが、今まで積み重ねてきた白猫の世界が破砕の中心に飲まれて消えた事実は揺るがない。正直これはどうしても解せない。
運命の解体と組み換えを見ると、一本の線からいらない部分を切って繋ぎ合わせてるようにも見えるけど、あくまでそういうルートに進むだけなんじゃないかね。
同じく解体の話で、主人公やアイリスの存在が運命の力でかき消されるのには納得がいかない。ゼロクロで闇の王の侵攻に対して運命の歯車を発動した時、何も発生しなかった。これに対して闇の王は運命ごときで変わるほど浅い歴史では企んでないってことを言ってる。今回シリウスが組み換えた運命の因果律も収束して危うくアルタたちが取り込まれて終わるとこだったように、収束したものは歴史として定着するはず。主人公とアイリスっていう数万年前から存在して、長い期間冒険を続けてきた二人の存在が運命の力ごときで失われるのはどうなんだまあ、次代の光の王が誕生した時に前の光の王に関する一切の記憶が消えるのが運命の力によるものなら納得できるけど、あれはあれで存在を消すわけではなく、確かにいたはずだけど思い出せなくなるから幻想っぽいんだよな

○エピタフとファイオスを雑に消費するな
カイルが二度と現れることは無いって言った以上、おそらく零にも情報が残ってない。なのに運命の力で再登場させるのはいかがなものかと。しかもセリフもなく雑に倒される。シリウスはくそ強かったけど、まだつけ入る隙はあった。でもファイオスって超越者になった赤髪じゃないと倒せなかっただろう存在。それを軽々と倒されては困る。そもそもファイオスって世界を雑に滅ぼしたら自分も消えるとか言ってたやつなんだから、あいつらが未来に生きている可能性は無いので出現できた意味が分からない。出すな出すな。

○最終話だけ公開が別の日
なんで???普通に読ませろ。そこだけ出し渋る意味が分からない。これのせいでせっかくの気分がだいぶ盛り下がっちゃったよ。
実際に読んでみても特に別日にする必要がある内容とは思えなかった。「破砕の災いからしばらく」の文脈に乗せたかったのか?必要性

○エンディングなし
まあ去年無かったり、今年もおせにゃんでスタッフ出さなかったりで察してた。ぶっちゃけテーマソングあっただけ今の白猫にしては頑張ってるし、マシだと思います。

とまあ不満は多少ありますが、だいぶ面白い周年だったなあと思います。神域編のストーリーにも今後は期待して見れそう大地と英知っていう影が薄いルーンでなにやるのかよく分からんけどとりあえず次回も楽しみですね。