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三毛田
2025-07-21 21:56:15
1102文字
Public
1000字4
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60 060. これが夢なら、どうか醒めないままで
60日目
いて欲しかったかもしれない
60 060. これが夢なら、どうか醒めないままで
滅多に笑わないし、照れもしない。
かすかにしかめっ面だったり、呆れていたり。殆どの場合無表情。
「お、まえ
……
なんっ。ふっ、くっ」
そのはずなのに、今の丹恒は、お腹に腕を回し、体を前に曲げて肩を震わせている。
素早くなのへ視線を向けると、スマホを横にして。
任せろというように、親指を立てる。
声を上げて笑う姿はなかなか想像できなかったけれど、まさか笑いを殺すように、隠すように。だなんて。
「俺の変顔、そんなに気に入った?」
「や、やめ
……
そのかおで近づく
……
くっ」
直前に見せた変顔をまた披露すると、呼吸を整えようと起こした上半身をまた曲げる。
可愛いところがあるじゃないか。
口には出さず、飲み込む。
「丹恒って、笑いのツボがウチらと違う?」
「普通、そういうのって人それぞれだろ。丹恒、大丈夫か?」
「ふ、くっ
……
ふ、ふう
……
」
一歩、二歩と距離を取ると、だんだんと落ち着いてきたようで。
数回深呼吸をしてから、顔を上げる。
だが、すぐに俺から視線をそらしてしまい。
「丹恒、大丈夫?」
「大丈夫だ。今触れられたら手が出る。三月、離れていろ」
「はーい」
なのは駄目そうだが、俺ならイケるだろうかと、そーっと手を伸ばす。が、気配を感じた丹恒は俺の手を叩き落す。
いつも俺の頭を叩く強さだったので、手加減してくれたのだろう。
ありがたい話だ。
「ふう。穹」
「ん?」
「いや。何でもない」
「そっか」
何か言いたげな様子だったが、彼は言葉を飲み込む。
最近、こういう反応を見せることが多い気がする。
その後食事をして二人と別れ、お風呂に入ってベッドに寝転がればすぐに眠気が。
『穹』
いつもより表情の柔らかい丹恒が、俺の頬を撫で。それから、優しくキス。
飛び出そうになった悲鳴を飲み込み、丹恒からのキスを受け入れ。
どうか醒めないままでいて。そう思う気持ちと、こんなの丹恒じゃない! って気持ちがせめぎ合って。
だって、まだ彼に好きだって言ってないのに!
「うがっ」
ベッドから落ちた。変な声が出てしまったが、仕方ないだろう。
夢から覚めて嬉しい気持ちと、あのまま夢を見続けたらどんな結末になっていたのかという好奇心が。
というか、あれって夢というよりは俺の願望のようなもの。
丹恒とキスしたいとか、それ以上のことをしたいとか。そういうことを考えている、気持ちを抱いている。
そういうことだ。
「
……
どんな顔すりゃいいんだよ」
明日、どんな顔で会えばいいんだろう。
ちょっと気まずい。
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